2007年2月1日号
『第54回本因坊秀策囲碁まつり』 1月27・28日に尾道市因島市民会館で開催、全国から約300人が集まり、プロ・アマ戦など熱戦を展開。 |
■トピックス
(有)せとうち観光タクシーの利便性高い「お遍路バスツアー」好評 3
(株)北川鉄工所が福山北産業団地に鋳造工場 10年で150億円投資へ 6
住環境の個性発信 「福山ゆかりの現代建築家展」14日スタート 10
福山六方学園のアート展「はじめまし展」 高い評価が全国へ 16
■スポット
開設 仏壇・墓石の(株)京乃がホリエモン事務所跡に展示場 8
計画 防災・都市型「道の駅たけはら」 平成20年オープン目指す 15
完売 笠岡中央内陸工業団地に大阪の光陽商事(株)が進出 21
人事 魚網メーカー日東製網(株)が小林宏明新社長で新体制 22
■記事
尾道商議所(3)・三原JC(12)・三原市芸術文化センター(12)
「脳をみるシンポ」(12)・三原能力開発支援C(12)
福山建築文化セミナー(13)・アシード(14)
「地球環境を考える」―森迫さん寄稿(17)・尾道国際ホテル(18)
ティ・ナ・ナ(18)・広島経済同友会尾道支部(22)
ひろぎんキャピタル(22)
■この人に聞く 4・5
卜部俊孝さん 画家・光風会会員
■この機に語れば 23
大西洋一さん 尾道市囲碁のまちづくり推進協議会普及委員長
信川誠さん 都吹(株)社長
山崎高広さん ティ・ナ・ナマネージャー
作田佳史さん (社)三原青年会議所協働委員会委員長
■まちかどピックアップ 26・27
ボディケア・リフレクソロジー ボディケアR
木製パズル・知育玩具 木izm(キズム)
NPO法人 シネマ尾道
運 送 備後通運(株)
■資料
最近決算企業の概況 30
赤ランプ 20
競売情報 21
ホームページの発信元(202) 「紫萌堂」 25
セミナー情報 28
建築ニュース 29
新設会社 31
■連載
一国一城・将タイム 9
吉村大介さん (株)ヤナセ福山支店長
人財・人材・人在・人罪(50) シジアス 田辺敏幸 15
小林将利の「風水学」 平成19年を占う 18・19
北川鉄工所が福山市内へ主力工場移転計画
建設関連機器、鋳造部品、工作機器等の(株)北川鉄工所(府中市)は、福山市が開発した福山北産業団地(福山市駅家町)に新工場建設を決め、1月22日、福山市役所で立地協定に調印した。
北川祐治社長は進出の主な理由として鋳造部品等の素形材事業部門の増強のため「事業を集約できるまとまった土地が取得でき、人口規模の大きい福山からの雇用確保がし易い、24時間操業ができる、の3条件が可能」だとしている。
計画によると、同団地の7万5千144平方mを取得し、第1期工事として4月に、鋳鉄の金属素形材製造工場として鉄骨造りの建屋延べ床面積約5千平方mの建設に着工し、20年3月に完成。鋳造設備、造型1ラインなどを導入し、4月から従業員25人を配置して操業を始める。生産品目は、受注の拡大している自動車ミッション部品等を月産7百t規模で製造する。投資額は土地代金を含め40億円を見込む。
2期工事など全体構想では、府中市内にある素形材事業部の下川辺工場、中須工場を順次集約して効率化し、生産能力の拡大を図り、環境に配慮した24時間操業可能な、金属素形材の中核生産拠点を目指す。
平成28年を最終年度とする10年計画の全体構想では、建て屋延べ面積約2万平方m、鋳造設備・造型五ライン、機械加工設備を整備し、自動車、建設機械、農機、内燃機等の鋳物素材、精密鋳造品製造と同素材の機械加工の完成品まで一貫体制を確立する。生産能力は1期工事の約7倍月産5千t規模を見込んでおり、総投資額は1期分も含めて150億円。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
日東製網が小林宏明氏の社長就任で新体制
日東製網(株)(東京都港区、主力工場=福山市)はさる1月16日、福山市の病院で死去した小林嗣宜社長(62歳)の後任に、長男で取締役社長室長の小林宏明氏が就任した。1月17日開いた臨時取締役会で、代表取締役社長に選任した。
小林宏明社長は、昭和50年7月12日生まれで31歳。立教大学経済学部卒。平成12年4月広島銀行入行、14年に日東製網入社、社長室長から17年7月取締役に就任、同役を務めていた。
同社は、漁網メーカーで、合繊製無結節網の大手で、明治43年8月普通綟網製造販売を目的に、西備綟織(株)を設立して創業、業歴97年目を迎える老舗。昭和38年4月名古屋市の東洋組網工業(株)と合併、現在の日東製網(株)に社名変更した。
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せとうち観光タクシーのお遍路バスツアー好調
観光バス、タクシー事業の(有)せとうち観光タクシー(尾道市)は、同社が企画し三3月から開始する「四国八十八ケ所霊場めぐり」バスツアーの参加者を募集している。
同社では3月から来年5月までの15回、毎回四カ所から9カ所の霊場を日帰りで巡るバスツアーを行っており、今年で7年目、好評を得ている。
また同社では四国霊場会より、四国霊場巡礼の専門的な案内人「公認先達」の許可を与えられた乗務員が勤務しており、各回のツアーで先達による作法の説明や案内を受けられることも魅力の一つとなっている。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
藤本興業が(株)フューレックに社名変更
映画館・サウナ・飲食店など経営の藤本興業(有)(福山市)は、1月10日付けで、組織と社名変更を行い、(株)フューレックとした。
新社名は、未来のフューチャーと娯楽のレクリエーションを組み合わせた造語で、社員募集して決めた。ロゴマークなども新規に制作した。今年は創業百十周年、会社設立六十周年を迎える節目の年となるのを機に社名・ロゴマークを一新したもので企業イメージのアップとグループの更なる発展を目指す。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
こぼれ話―タイトル
揺らぐ企業の信頼 自己開示で鬼退治
第4回フクロクアート「はじめまし展」
△会場内のモナリザのコーナー
△東ちづるさんが購入した藤原多美子さん作「モナリザ」
△宮本亜門さんが購入した平野信治さん作「パンダ」
△モナリザをモチーフにした陶芸たち
△松本佳子さん作「つぼ」
△安原俊明さん作「ヘビとダンゴ」
△さおり織りの作品コーナー
■■■■■■モナリザも微笑んだ■■■■■■■
■◇◇◇◇◇第4回「はじめまし展」◇◇◇◇◇■
■◇◇福山六方学園の利用者が作品発表◇◇■
■■■表現力を高く評価する輪が全国へ■■■■
社会福祉法人創樹会(深川栗松理事長)が経営する知的障害者福祉施設の福山六方学園(福山市水呑町187、西山堅太郎園長、℡084・956・0255)は1月24日から28日まで同市西町のふくやま書道美術館市民ギャラリー(福山ロッツ8階)で、利用者の作品を集めた第4回「フクロクアート はじめまし展」を開催した。
会場には利用者のうち約50人が日常の施設利用の中で制作した約90作品を展示、あふれんばかりの個性が来場者の心を揺さぶっていた。
今回は企画として世界の名画「モナリザ」をモチーフにした作品を並べたコーナーが設けられたほか、絵画、陶芸、さおり織り、木工、金属オブジェ、ビーズ工芸品など幅広い分野の力作が並び、中には丸めた粘土と細長い粘土を組み合わせ、釉薬で塊にまとめたものを波のように並べた陶芸オブジェもあった。第4回と回を重ね、六方学園の利用者にはその芸術性が高く評価される人も増えている。
絵画では東ちづるさんが平野信治さん(31)の作品「志村けん」を買い上げ、東さんの紹介を受けた宮本亜門さんも同じく平野さんの作品「パンダ」を購入した。昨年福山市内で開かれたチャリティー展では同学園から出品していた藤原多美子さん(56)の作品を宮沢洋一衆議院議員が数ある中から気に入って購入するなどチャリティー精神を超えたファンとしての輪が広がっている。
また、動作で自己表現する小川由文さん(50)は不思議なダンスをする魅力が現代美術家・嶋本昭三氏の目に留まり、05年のベンチア・ビエンナーレの関連企画に映像映像作品が発表され、年老いた母とともに初の海外旅行を経験、現地でパフォーマンスを披露した。
さらに、小川さんは1月27日から滋賀県近江八幡市で始まったボーダーレスのアート展「ウチナル音~身体音からの造形~」(3月18日まで)で、同じ福山六方学園の橘高博枝さん(73)が筆一本を使って白い木箱を独自の文字で埋めた作品とともに、最新映像作品を披露している。
同アート展は同学園職員の櫛野展正さんが2人と他の3人(埼玉、大阪、滋賀)の作品を発表する企画を練り、独立行政法人福祉医療機構から認められて助成を得て、ボーダーレス・アートギャラリーNO―MAと社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団の主催で開かれている。
福山六方学園利用者の作品はこれまでにも横浜市、船橋市、表参道ヒルズ、林原美術館、北京、香港などの展示会に出展され、好評を得ており、知名度が急上昇している。
福山六方学園では平成15年に福山六方学園を支える会(田中蘆雪会長=蒼心書道会会長)が誕生、平成21年10月に創立50周年を迎えることから老朽施設の拡充整備を支援する活動も活発化している。