トスコ(株)の経営するボウリング場「トスコ三原エースボウル」(三原市城町2-13-53、TEL0848・63・5656、光永五十彦所長)は九日、三十六レーンすべてにオートスコアラーを導入して営業を始めた。
オートスコアラーはボウルが投げられピンを倒すと、自動的にスコアを手許の画面に表示、誰でも間違いのないスコアでゲームを楽しめる。操作によっては他のレーンのスコアも表示でき、ゲーム中にライバルのスコアをチェックすることも可能。
初日には「オートスコアラー導入オープン記念大会」を同センターで開催、プロボウラーの大山由里香、吉田真由美、竪本幸作の三人を迎えて、参加者がプロに挑戦した。
七月七日午後六時からは三原市内の三原国際ホテルで翌日に行う広島県アマチュアボウリング選手権大会の前夜祭兼トスコ三原エースボウル開業三十周年記念祝賀会も開催される。
広島県アマチュアボウリング選手権大会は七月八日に三原エースボウルで開催され、大会には過去最高の男子百八十人、女子百七十人の合計三百五十人前後が参加すると見込まれている。
ベンチャー企業の(株)フォーシード(福山市紅葉町1-1福山ちゅうぎんビル六F、資本金一億四千四百七十万円、是久昌信社長、従業員八十人)はこのほど、飲食店や小売店の販促システム「リンクカード」の内容を刷新、携帯電話を使って店の評価をお客が行う「カスタマーメール」を五月から追加、営業を本格化させた。
リンクカードは名刺サイズのお店紹介カード(両面印刷)で、お店の営業概要や写真、地図などを掲載、一部分がお店での利用金額の割引券になっている。登録店はカードのほか同社のホームページでも詳細が紹介され、クーポン画面の表示もある。
カスタマーメールは登録店を利用したお客が携帯電話のメール機能を利用してお店の感想をメールで送信する機能。現在は感想を送信した人の中から抽選で毎月十万円が百人に当たるキャンペーンを実施している。お店はメール内容を報告書として受け取り、お店のイベント情報などを送信者にメールすることもできる。
店舗の登録には月額三万八千円が必要。七月末までは無料体験キャンペーンも行っており、既に登録店は一万店を超えている。
リンクカードはベンチャーリンク(東京)と提携して昨年末からフランチャイズ展開を行っており、全国で百社を超えるFC加盟がある。
リンクカードへの問い合わせはTEL0849・24・0751.アドレスはhttp://linqcard.com
事務機器及びOA機器販売の(株)サンエイ(福山市手城町二丁目1-19、資本金三千万円、武田三樹雄社長)は六月一日からオフィス用品の通信販売「JOINTEX」の取り扱いを始めた。
JOINTEXはプラスが呼びかけて全国の文具・事務機の大手卸十数社が設立したジョインテックス(株)が始めた事業で、文具・事務機に限らず、オフィスで求められる商品すべてに即応しようという発想、お茶やインスタント食品なども扱う。近く三十万点の商品を扱う計画で、初めてのカタログは一部の三万点を掲載した。
利用方法は、1.取扱店に登録してもらい無料カタログ(定価を掲載)をもらう、2.取扱店と商品の発注量などを考慮して取引価格を決定、3.取扱店に発注、4.ジョインテックスから納品、5.決済…の手順。九月にはインターネットで商品を探すことも可能になる。
サンエイはこれまでに事務用品の通信販売で、一般向けのアスクル、法人向けのビィズネットなどで取扱量を伸ばしており、年商は七億円規模。オフィス機器の損害保険取り扱いやコンピューターのデータ消去サービスなど新規事業を積極的に取り入れ、増収増益基調を続けている。
問い合わせはTEL0849・22・6190まで。
夏の風物、夜店が尾道、福山、三原の各商店街で始まった。
尾道市の中心六商店街では恒例の「土曜夜店」が六月九日から始まった。七月二十八日までの毎週土曜日午後六時から。
福山市の中心六商店街ではこれまでの二日連続の開催から日曜日を止めた「まいど夜店」が二日から始まった。八月十四日までの毎週土曜日午後六時から九時。
三原市の中心三商店街では恒例の「半どん夜市」が十六日から始まった。八月四日までの毎週土曜日午後六時半から九時。
各夜店では風船つりやサイコロゲーム、ボールすくいなど手作りの露店を出してもてなす。尾道では六月二十三日から七夕飾りが始まり、福山ではソウル二泊三日の旅行が当たるポイント発行、三原では市民による露店出店なども行われる。
扶桑社から出版された「新しい歴史教科書」の「市販本」が話題になっている。「新しい歴史教科書」は来年度の中学校教科書として採用されることを目指しており、「市販本」は一般向けの見本誌、十日から販売を始めた。書籍販売の啓文社が発表している週間ベストテン「ノンフィクション」部門でも第一位の売れ行きとなっている。
市販本のまえがきで著者十四人の代表、西尾幹二さんは「教科書の現物が公刊されないでいる間、悪罵ばかりが独り歩きして、われわれは現物を提示したうえでの反論ができない。(中略)教科書の採択は密室にこもるのではなく、公開の場で広く国民の討議に委ねられるべきである」と述べている。
さっそく買い求めた人からは「これから読みたいが、市販本は知りたいという気持ちに応えてくれた」と出版されたこと自体への共感や「子どもの使っている教科書と比べて驚くほどの違い。日本の優れた歴史が伝わってくる」と絶賛する声も多く聞こえてくる。
しかし一方で、平和・民主主義尾道地区労働組合会議は十二日、三千四百八十一人分の署名とともに教科書採択に関する要望書を尾道市議会あてに提出。教科書採択の際の配慮事項について次ぎの三点を要望した。
一、教科書採択において、事前宣伝行為など不正を許さず、学校現場(教職員)の意向が十分反映されるよう要望します。
二、憲法・教育基本法の精神を尊重し、アジアとの友好・連携が実現できる教科書を採択するよう要望します。
三、非核3原則および非核自治体宣言(平和決議)の理念に反しない教科書を採択することを要望します。
広島県内の中学校教科書は来年度から郡市の単位で採択を行うこととなっており、現在、県内三十地区(広島市は三地区)で教科書採択の検討が進められている。教科書の決定は七月中旬から下旬となる見通し。
尾道市や御調郡向島町などでは教育委員会によって小中学校用の選択肢となる教科書すべての公開展示も行われ、アンケート用紙も備えられている。
「新しい歴史教科書」は全国的な話題ではあるが、わが子や孫にどんな歴史を学んで欲しいのか…親心を世論として教科書選定者に伝えるまでには至っていない。
これから子どもを中学校に通わせる親の気持ちをはじめ、反省の念から戦争体験に口を閉ざしてきた世代の「今だから語れる思い」もまた、選定者に伝わることを期待したい。(J)