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画期的な電気計測器が長者原工業団地(尾道市)のベンチャー企業から生まれようとしている。
プレハブ本社の鉄階段。そこを昇ると今は開発室兼工場兼出荷作業場の事務所だが、若者の夢がぎっしりと詰まり、新製品開発に意欲を燃やす社員たちが試作品の電子回路の組み立てと格闘している。率いる溝上浩司社長は若干二十八歳。昨年九月に汲lIZOUE PROJECT JAPANを設立。仲間と製品開発に黙々と取り組んできた。
ほぼ一年。卵のカラを中から突き破るクチバシのように、大手企業の既存製品でがっちり固まった市場を突き崩す、画期的な電気計測器を十月二十日、世に送り出す。
その新製品は電気計測器「DEBUGSCOPE」(型名・MSDB01)。パソコンに接続する発想でみかん箱ほど重かったオシロスコープをたばこサイズに変え、利用する開発者垂涎のデータロガー機能を加えた。しかも価格は十二万九千八百円。新幹線で納品現場に直行する技術者もカバンの隅に忍ばすことが可能になる。
一般・産業廃棄物収集運搬処理などの潟Iガワエコノス(府中市)ではこのほど、同社リサイクルセンターに、パソコンのハードディスクなどの磁気データを完全消去する「データ・キラー」を導入した。
大容量のハードディスクでは、消去ソフトを使用し数十時間かけ処理しても不完全な結果に終わることもあるが、同社が導入した「データ・キラー」では、ハードディスク容量に関わらず磁気データを短時間で消去できるという。モーターやヘッドが破損し、ソフトで消去できないハードディスクにも対応する。
消去可能なメディアはノートパソコン、三・五インチハードディスク、MT、CMTなどの磁気テープ、ビデオなど。持ち運びでき、消去作業時の立会いにも対応する。処理費用は一台千円程度。
三原市で初めての秋のイベントとして「三原浮城まつり」が誕生する。
三原市には二月に「神明市」、五月に「三原さつき祭り」、八月には「三原やっさ祭り」がある。これで秋祭りがあれば四季それぞれのイベントが揃い観光客の誘致など三原市のPRや活性化に役立つとして、今年一月に三原観光協会を中心に商工会議所、三原市、JR三原駅の四者で「三原の観光を考える会」を立ち上げた。
十月に開いた第四回目の会合で、「三原浮城まつり」の開催を決め、考える会を「三原浮城まつり実行委員会」に衣更えし、会長に観光協会の上田隆治会長が就任した。
計画では、十一月二十一日の日曜日に三原駅周辺や三原城址などを会場に開催を決め、多彩なイベントもまとまった。
米穀卸・小売の潟Iクモト(尾道市)は十月一日、玄米の有効成分を残しながら普通に炊けて、食べやすい新製品「玄米をちょっと削ったおいしいお米」を発売した。
同商品は玄米の表面を特殊ブラシで約二%程度削り、玄米の有効成分を残しながら水分が均等に吸収されやすくした。試行錯誤で独自にライスブラッシング製法を開発、一時間で約四百kgの生産を可能にした。
「玄米をちょっと削ったおいしいお米」は精白米と同等レベルの二kg入り希望小売価格千百八十円。既にいい手応えを得ておりスーパーなど量販店、ドラッグストア、健康食品店などを通じて年間三百トンの販売を目指す。