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「絵のある暮らしは何かが変わる」をテーマに平成3年12月、国道185号線沿いのアート発信拠点として開廊した画廊「ギャラリーK」が20周年を迎えたことから、2月18日(土)まで国内外の作家作品を展示する「お楽しみ企画」を実施中。出品は宮元政治、須田剋太らの絵画作品、マリノ・マリーニやイカール、加山又造らの版画のほかオブジェやオールドノリタケの陶磁器など約100点。20年間支えてくれた地元への感謝の思いを込め、価値が上昇した作品も据え置き価格で販売しており、小林代表も「バラエティ豊かな作品から、ぜひお気に入りを見つけてください」と来場を呼びかけている。
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地元の文化振興を目的に、指定管理者の㈱サービスセンター、文化庁、東京国立近代美術館フィルムセンターの主催事業で10月に「平成23年度優秀映画鑑賞推進事業」を実施する。上映作品は鬼才・川島雄三と戦中派の屈折を風刺と活劇に昇華させた異才・岡本喜八の作品で、「貸間あり」 (1959年フランキー堺、淡島千景、乙羽信子ほか)、「雁の寺」(1962年、若尾文子、三島雅夫ほか)、「独立愚連隊」(1959年 佐藤允、雪村いずみほか)「肉弾」(1968年寺田農、大谷直子、笠智衆ほか)の4作品。4作品鑑賞の前売り券は大人1,000円、(当日1,500円)、1作品鑑賞券は当日窓口発売で500円。高校生以下無料。
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音楽、映画を中心にさまざまな文化事業を積極的に実施している三原リージョンプラザ(指定管理者=(株)サービスセンター、三原市宮沖)◆3月と8月にはアマチュアバンドの登竜門であるヤマハのコンテスト会場となるなど若者の音楽活動支援の一環として、三原市出身の3人組バンド「ドテナロ」と、釣り具のタイムのCM曲に使われている尾道のバンド「ジェラルド」のコンサートを12月6日に行う。チケットは前売り2,000円、当日2,500円。(有)アンリミテッドとH.R.Bも共催する◆映画企画もますます充実。10月25〜27日は市川雷蔵映画祭りを実施(1作品1,000円)。また優秀映画鑑賞推進事業として同所は一昨年80年代映画特集、昨年昭和喜劇を上映したのに続き、来年1月に時代を彩るアイドル特集を実施。山口百恵「伊豆の踊り子」、松田聖子「野菊の墓」、三原高等学校弓道部も全面協力し尾道や竹原もロケ地となった原田知世の「時をかける少女」、宮沢りえ「ぼくらの七日間戦争」の4作品を上映する。チケットは一回500円、4回券は1,500円とお得。高校生以下は無料。
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宇根山天文台は標高699mの備南最高峰宇根山に建つ天文台。60cmの大型反射望遠鏡や15cmの屈折望遠鏡が備わり、天体観測ができるほか、プラネタリウムでギリシャ神話など星座の神秘的な物語に触れることができる◆毎年9月には中秋の名月観望会も開かれ、月面のクレーターを肉眼で数えることができるほど大きな月を観察したり、おだんごを味わったりするイベントも行われる。夏の大三角が夜空に広がる8月はペルセウス座流星群観望会。望遠鏡で流れ星を観測する訳にはいかないが、条件のいい環境では肉眼で多いときには1時間に数十個の流星が観測できる◆夜空は空気が透き通る寒い夜ほどキラキラときらめきを増し、秋から冬にかけて天体観測のシーズン。中でも星も凍りつくようなクリスマスの夜の12月24日に開かれるクリスマス観望会はベスト。オリオン座大星雲(M42)など、1年でもっとも星が美しく見える季節に観測を楽しめる。2月26日には「一目でも見ると長生きができる」といわれるカノープスが南の地平線すれすれに見える。入館料は大人310円、中高生210円、小人100円。
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冬に嬉しい土鍋のオーダー制作をはじめ、アジア、アフリカなどエスニックな模様を焼き込んだ暮らしに溶け込む器作りを手掛けている陶工房Pole Pole(ポレポレ、三原市小坂町)の寳田あすかさん。昨年7月に設置したガス釜を備える工房の名前を、スワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」を意味する「Pole Pole」と名付け、作陶活動を本格化させている◆昨年11月には、平和をテーマとしてパッチワーク風に仕上げたオブジェ風の作品が「第43回女流陶芸2009」で入選。伝統のある同公募展は若い女性作家の登竜門となっており、入賞作品は京都市美術館で展示された◆地元ではこれまで三原市港町の飲食店「Agito」で個展を3回開催してきたのに続き、8月21日(土)・22日(日)には福山ロッツで開かれるグループ展「創作マルシェ」に出展するため、準備を進めている。マグカップや湯のみを中心にお椀、大皿など100点以上を展示する予定◆現在はアルバイトをしながらの作陶活動だが、陶芸家としての一本立ちを前提に、地元から世界へ発信できる作品発表を目指す。
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三原リージョンプラザの前、高層マンションの隣に手作りの焼き物やガラス細工の飾ってある小さなギャラリーがある。中に入ると出迎えてくれるのはロングエプロンのターシャ・テューダーを思わせる英国風マダム。活舌のはっきりした優しい応対で説明してくれる。マダムの名は浅貝ひでみさん。かつて三原駅近くで喫茶店「ぐうて」を開いていた。「ぐうて」(gouter)とはおやつや味見の意味がある◆店内には焼き物や塗物、ガラス製品などが並び、店内イベントとしてテーマ展示なども行っている。また店舗隣に「GALLERYぐうて」というレンタルの画廊もある。◎使用目的は現代美術を中心とした個展・グループ展、◎開廊時間11:00〜19:00・期間中無休、◎使用料1日11,000円(使用内容により変更あり)、◎広さ8.15m×6.30m・有効壁面27m・駐車場4台。使用者製作の案内状を300〜400部発送準備をして集客の協力もしてもらえる(送料は使用者負担)◆手作りにハマって作品を作り貯めている仲間や絵・写真・俳句などの制作活動をしている仲間たちと発表の場として活用しよう。
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嘉禎3(1237)年、浄土宗第三祖良忠上人が豊田郡内の極楽谷(現本郷町)で寺を開いた。天正11(1582)年に糸??神社裏に移され、三原城下整備の一環として再び寛文年中(1661-72)に移され、現在地に伽藍を構えた。山門は明治11年に三原奉行所の門を移したもので安土・桃山時代の建築物(市重文)。本堂は江戸時代中期の建造で素朴な構成が特徴。浄土宗でみられる内陣と仕切る結界が建具とともに残っており、貴重な存在(県重文)となっている◆本尊は阿弥陀如来立像。念仏を一生懸命唱えると尊体に汗をかかれるとの伝えがあり、「汗かきの弥陀」として江戸時代には信仰を集めた◆平成元年に開寺750年を記念して境内に鐘楼と梵鐘などが整備され、詩人坂村真民の詩「二度とない人生だから」を刻んだ石碑も建立されている。また庭園はツツジの名園となっている◆境内に建つ「青山コレクション達磨記念堂」には6000個の達磨が並ぶ。達磨の彫り物、張り子に限らず、おもちゃや菓子の化粧箱などもあり、多様ぶりは日本一。声をかければ拝観できる。
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遷座1300年の節目に鳥居と参道の整備を行った瀧宮神社(たきのみやじんじゃ)。昨年11月に100年の風雪に耐えた石の鳥居を2倍ほどの大きさ(高さ、幅とも5.4m)の石の鳥居として新調、さらに鮮やかな朱色の鳥居(塩ビ製)も12月に完成した◆須佐之男命を祀り、御神徳を厄除と縁結びとする同神社の由諸は古く、第2代欽明天皇5(544)年にさかのぼる。701年に櫻宮から瀧宮に改称し、803年から現在地で祀られている◆大祓人形の神事も行われており、紙を切り抜いた人形に自分の氏名、干支、年齢を書き、身体をなで、息を吹きかけ、犯した罪やけがれを身代わりになって清めてもらうことができる。また願い事を書いた木札(串)を納めると、2月3日の節分の日に行われる「焚上祭」で諸願成就、開運招福が祈願される◆境内には3度なでると智力を授かることができるという「筆石」とともに、菅原道真公を祀った大宰府天満宮の分社「進学天神」もあり、受験シーズンを前に中学生、高校生など合格祈願の参拝者も増える。
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三原中心の出演者でオリジナルな舞台を提供する「ミュージカルシティみはらピープル」による第4回公演が7月4日(土)午後6時から、三原市宮浦の三原市芸術文化ホール・ポポロで開かれる◆今回はファンタジーミュージカル「現代版 星の王子さま」。作、演出は市民ミュージカルネットワーク広島事務局を務める光藤博明さんが手掛け、原作の時代を現代に置き換えた夢と冒険にあふれたオリジナルミュージカル◆現在、幼稚園年長の六歳を最年少に小中高生、主婦ら26人がサン・シープラザで毎週土曜日午後6時30分から本番に向け練習中。初心者にも安心なレッスンプログラムで、3月中旬までメンバーを募集している。竹原や福山からの参加者も◆学校では体験しにくい幅広い世代の交流から、自己紹介もできなかった引っ込み思案の子が活発に話せるようになるなど、社会性を身につけられる場ともなっている。中学生のメンバーも「みんなと一緒に歌とダンスを練習できるのが楽しい。支え合って一つの舞台を作り上げる感動は大きいです」と明るく話し、新しい仲間を心待ちにしている。