まちかどピックアップ --------2008年4月10日号掲載
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市場の新鮮素材で夜から朝まで営業
お食事処「妹尾」は東尾道の魚市場が活発に動き出す前の夜10時から営業を始め、朝9時ごろまで営業を続ける。飲食店や深夜営業の店、工場の夜勤などの職場では、仕事が終わってから宴会をやりたくても場所がない。小上がりのある「妹尾」はそんな「真夜中に宴会をやりたい」という要望に新鮮な食材で応えてくれる◆肉ニラ定食800円、豚カツ定食800円、チャーシューメン700円、エビフライカレー700円など食事処としてのメニューも豊富で、タコ天350円、山いものとろろ350円など居酒屋風の一品料理も盛りだくさん◆中でも太刀魚の天ぷら400円は逸品。食べれば、潮の香りがするまちに生まれた幸せを都会の友に自慢したくなる。さらにこの店の和定食1280円を食べれば、高いお金を払って料亭に行く都会の人がかわいそうになってくる◆もっとも店内はいたって庶民的。店主の妹尾さんも気さく。見てくれにはこだわらない。本物の味が食堂ムードで味わえ、そのギャップがおもしろい。風見しんごのテレビ番組に登場したこともある。お店の楽しみ方はいろいろ。いまはタカノツメの透明感のある辛さを味わう台湾ラーメン650円も売り出し中。
まちかどピックアップ --------2008年4月10日号掲載
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「俺の味」鳥がら 豚がら 人がら
一昨年、閉店の際、全国ネットのニュースで連日報道された東京都豊島区東池袋の「大勝軒」が2008年1月5日お客さんの強い要望を受けて再開した。それもまた大きく報道されたが、その伝説のラーメン店の店主・山岸一雄さんから暖簾分けを許された「大勝軒」が福山市松永にある◆オーナーは福山市新市町出身。東海地区の大学を卒業後大阪の会社に就職、故郷に戻り家業の繊維会社を30年切り盛りした。10年前会社をたたみ、居酒屋やうどん屋をしていた時、東京で就学中の息子が持ち帰った1冊の本、山岸一雄著「俺の味」に出会った。感動して弟子入り希望の手紙を出したところ、あきらめかけた頃電話がかかり、50代後半にして弟子入りが叶った◆暖簾分けが許されオープンして2年となる。「大勝軒」の売りは盛りそば(つけ麺)◆店内に入ると右手の自動販売機で食券を購入するが、注意すべきは注意書きにもある麺の量。「大勝軒」本店の店主の「若者が安くて満足する」のコンセプトから1人前が2玉なのだ◆◎盛ソバ¥650(300g)◎ラーメン¥600(280g)◎カレー・ハヤシライス¥600◎餃子¥390(7個)。50円引きで1玉もある。