まちかどピックアップ --------2008年12月1日号掲載
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一人でも安心、一日中定食が食べられる店
尾道駅前福屋の2階にある尾道のごはん家「壱歩」(いっぽ)には始めの一歩、コツコツやっていくという意味が込められている◆お勧めの「尾道ごはん」は地穴子の天ぷら。観光客だけでなく地元の人も足しげく通う◆オーナーの清水しおりさんは愛媛県松山の出身。醤油は香川、評判のみそ汁の味噌も松山のモノにこだわっている。出てくる料理は温かく、家庭の味を求めている人にはもってこい◆選べるように2種類以上用意される日替わり定食は¥750〜。また5時を過ぎると一品料理がプラス300円で定食として食べられ、一人暮らしの夕飯にも嬉しい。昼休憩は無く夜まで定食を出す。ご飯、味噌汁もお代わり自由◆食後のコーヒー・紅茶は¥150。人気メニューの一つは「お母さんの玉子焼き」¥350。オーナーは「こんな普通の料理を喜んでいただけるのが申し訳ないような気がする」と謙遜する◆夜、ちょっと一杯という人には、お好きな飲み物につまみ3品がついた「ほろ酔いセット」¥1,100。辛いつまみ3品の「やけ酒セット」¥1,100。寒い冬を迎えたが、鍋¥600〜も一人で食べられる。
まちかどピックアップ --------2008年12月1日号掲載
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エンジニアを原点に新たな夢を描く起業家
三菱電機(株)のエンジニアとして活躍してきた三谷干城さん。定年退職後も夢を抱き、平成19年1月に「ユニバーサル開発事務所」を設立、約50件の特許権を保有する実力派エンジニアとしての経験を武器に全国を飛び回っている◆「エンジニアにとって最も大事なものは人脈」と語る三谷さん。現在は事務所代表のほか、三菱電機福山製作所での技術担当部長、福山大学工学部、近畿大学理工学部の講師を非常勤で併任しており、人脈の広さが伺える◆三谷さんには「エンジニアは会社の傘下でしか活動できない」という固定概念も通用しない。30代前半の貿易商社における商業経験を活かし、三菱電機入社後は研究開発したセンサー技術を自動車関連企業に提案営業で実績を上げる。エンジニア営業マンとして一目置かれる存在となった◆そんな数々の実績を持つ三谷さんがあえて個人事務所を立ち上げた理由は、「『日本製品の品質低下』という技術立国である日本の将来への危機感から」と話す。著書である「大学生のためのエンジニア入門(早稲田出版)」の中でも、困難を突き破る「開発マインド」の重要性を訴え、活躍できるエンジニアの育成にも力を注ぐ。