2008年12月1日号
『尾道市立美術館で始まった展覧会「福島瑞穂の世界」』 11月15日に開幕、福島さんの左は福山暁の星女学院蔵「メールマリーイレーヌの像」右は新作「不毛なる」。約50点を12月28日まで展示。 |
■トピックス
(株)啓文社が最大規模の「コア神辺店」全国初のプリペイドカードも 4
(株)カネヒロデンシの省エネ・長寿命LED蛍光灯が主力製品に成長 10
ガーデンコンサートも好評 国際ソロプチミスト尾道が30周年記念式典 14
新藤監督も圧倒された才能 尾道市立美術館で「福島瑞穂の世界」 16・17
■スポット
商 戦 地元食品強化 天満屋福山店で歳暮ギフトセンター 6
盛 況 初開催のふくやま卸売市場ふれあい祭りに2万人 7
物 流 生協尾道流通センター着工 120人地元採用で来秋稼働 15
拡 充 広島化成(株)が倉庫集約して西部物流センター完成 18
■記事
村上美香さん(8)・尾道商議所(9)・リフレイム(10)・アクトシステムズ(11)
平山郁夫美術館(12)・尾道観光協会(12)・広島県照明通信技術研究会(12)
府中商議所(12)・ミツボシコーポレーション(13)・七類堂天谿さん(13)
エコフィール(18)・百貨店売上高(18)
戦艦大和生還者八杉さん雪風生還者三浦さん座談会(20)
福山六方学園を支える会(30)・中国地域バイオマス協議会(30)
■この人に聞く 2・3
盛影誠司さん (社)三原青年会議所理事長予定者
■この機に語れば 27
坂本忠士さん 福山地方卸売市場場長
和田州弘さん 尾道しまなみ商工会青年部部長
山本康平さん 山本法務事務所所長
寺延匡昭さん (株)ワラビーデザイン社長
■まちかどピックアップ 24・25
創作珍味本舗 北前亭
カラオケ・岩盤浴 アルファ尾道店
ごはん家 壱歩
技術エンジニア ユニバーサル開発設計事務所
■資料
最近決算企業の概況 30
赤ランプ 20
競売情報 21
ホームページの発信元(268) 「e-ino」KG情報 23
セミナー情報 28
建築ニュース 29
新設会社 31
得ダネ!びんご「イベント百科」 32
■連載
「風水学 21年己丑九紫火気年を占う」 小林将利 19
長州藩の危機(2) 楠智幸 瀬戸内海運 22
啓文社が啓文社コア神辺店オープン
(株)啓文社(尾道市)は11月20日、オープンした複合商業施設「フレスポ神辺モール」内に「啓文社コア神辺店」をオープンさせた。同店舗は書籍・CD・ゲームソフト販売、DVD・CDレンタル、インターネットカフェの大型複合店舗で、合計売り場面積3,0102平方mは広島、岡山県下に展開する同社最大規模の店舗。随所に新しいサービスも投入、今後展開するモデル店舗となっている。
また全店舗で利用できるプリペイド方式の会員カードも発行、顧客の囲い込み戦略もシステム化した。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
広島化成西部物流センター完成
ゴムプラスチック製品製造の広島化成㈱(福山市)は、同市大門町五丁目に建設していた、西部物流センターが完成した。
同物流センターは鉄骨造り三階建て、延べ床面積約8,800平方m。物流センター事務所や入出荷場などを整備しており、これまで分散していた製品用倉庫を集約化、物流機能の合理化と能力増強を図る。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
尾道市立美術館で「福島瑞穂の世界」開催中
尾道市立美術館で11月15日から12月28日までの会期で「福島瑞穂の世界〈愛と死―Eros et Thanatos―〉」が始まった。
福島瑞穂さんは1936年尾道市生まれの画家で、現在は神奈川県在住。独立美術協会会員、女流画家協会委員。中央画壇では人間の心の奥底を写す独特の世界観が高く評価されている。
県立尾道東高等学校在学中に独立展で初入選。女子美術大学洋画科に進み、卒業した1959年に独立美術協会会友になり、翌年の上流画家展で上流画家協会賞、独立展奨励賞を受賞、1986年には安井賞佳作賞を受賞している。
尾道初のとなった今展覧会は初期の作品から最新作まで約50点を展示、150F、200Fといった大作が連続して眼前に迫る迫力いっぱいの展示となっている。
福島瑞穂さんの絵画に魅せられた文化勲章受章者、新藤兼人監督は「彼女の描きたい絵だけを描きつづける。わたしは異論を唱えながらも、毎年、彼女の絵の前に立ち、その奥に秘められた彼女のエネルギーに圧倒される」と福島さんの絵に対峙している。
醜く描かれた赤ちゃんについて、福島さんは「子どもが生まれると親は喜ぶのが普通。しかし赤ちゃんは不幸なのかも知れない。自分と同じ不幸な道を歩くとすると生まれたことは不幸」と独自の観点に立つ。
制作する心構えについて「絵は心の問題。人間を描くことは贅沢、表情一つで絵になる。人に見せる絵ではなく、自分の魂の中に深く入っていく絵を描く。絵は難しくない。分かるはず。例えば泣いている顔とか。分からないのは拒絶反応があるからかも。パリの展覧会では日本人のような感想は少ない。新藤監督は日本人では珍しくまっすぐ受け止められる人」と話す。
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ふくやま卸売市場ふれあい祭に2万人
福山地方卸売市場(福山市引野町)は11月23日、市場内を一般市民に公開する「ふくやま卸売市場ふれあい祭」を初めて開催、家族連れなど約2万人の来場客で大賑わいとなった。
「青果ひろば」「お魚ひろば」「ステージひろば」「食いしん坊ひろば」「総合食品どおり」などで構成した会場には、備後地方を中心に青森から沖縄まで各地の野菜、果物、魚介類などが集まり、1カゴ詰め放題など趣向を凝らした安価販売が人気を集めた。
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こぼれ話―タイトル
厳しい経済環境へ 通行料金の補助を
自分を見つめ直すヒント シンプルな良書で心の洗濯
まちかどピックアップ --------2008年12月1日号掲載
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憩いと発散!カラオケ・岩盤浴(女性専用)
フジグラン尾道の北側(福通ターミナル方向途中)にカラオケと岩盤浴の店「アルファ尾道店」がある。同店はオービスグループの㈱パルが東京と東海地区から山口県にかけチェーン展開する店舗の一つ◆岩盤浴は女性専用で各種ソフトドリンク・スレンダーマシン・乗馬マシン・サーフマシンなど全てフリーで¥800。ロッカーの鍵とフェイスタオルやバスタオル、作務衣をもらい岩盤浴やダイエットマシンで汗を流す。シャワールームはソープやシャンプー、化粧水や乳液、ドライヤーなど備品も充実、バスタオルも使い放題でフリータイムシステム、一日ゆったり過ごせる◆ロッカールームには有料で足つぼやリフレクソロジーを受けられるコーナーもあり、エステサロンの気分を安く味わえる。定期的に消毒もされ衛生面も安心◆店長の大内康宏さんはカラオケがコンテナの時代から勤務している。年中無休でもちろん正月元旦も時間変更して営業しているので気軽に問い合わせを◆料金システムは多様で一例をあげると◎平日12:00~18:00フリータイム一人¥590などリーズナブル。URL http://www.ppal.co.jp/
まちかどピックアップ --------2008年12月1日号掲載
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福利物産㈱発祥の地で伝統の味を発信
江戸中期の天明6(1786)年創業の歴史を持つ福利物産㈱(尾道市東尾道、福島光宏社長)が今年3月、同社発祥の地にオープンさせた創作珍味本舗「北前亭」。主力商品でバラエティーも豊富な「味付ちりめん」のほか、佃煮、煮豆など自社工場で丁重に製造した商品を販売している◆鯛、穴子、広島菜などちりめんと相性のいい素材を絶妙なバランスで混ぜ合わせた味付ちりめんは、素材別に八種類を用意、詰め合わせた「ちりめん八珍」(2,625円)がお土産に喜ばれている。丹波産の大粒黒大豆をじっくり煮込んだ「べっぴんさん(黒豆美人)」は120gの瓶詰め735円。黒鯛を釜飯の素に調理した「まるごと黒鯛めし」は3合用1,260円。「たこめし」もある◆佃煮は昆布、くるみ小魚、くるみ小女子、アナゴ山椒煮など6種を100g単位で計り売り。素材と素材が口の中で競演する味わいが特長となっている。12月初旬からは主要商品を詰め合わせたギフト商品(3,150円、5,250円)も並ぶ◆店舗奥ではオリジナルTシャツ、手ぬぐいなども販売。猫キャラの本染め手ぬぐい(945円)は観光客に人気。
まちかどピックアップ --------2008年12月1日号掲載
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一人でも安心、一日中定食が食べられる店
尾道駅前福屋の2階にある尾道のごはん家「壱歩」(いっぽ)には始めの一歩、コツコツやっていくという意味が込められている◆お勧めの「尾道ごはん」は地穴子の天ぷら。観光客だけでなく地元の人も足しげく通う◆オーナーの清水しおりさんは愛媛県松山の出身。醤油は香川、評判のみそ汁の味噌も松山のモノにこだわっている。出てくる料理は温かく、家庭の味を求めている人にはもってこい◆選べるように2種類以上用意される日替わり定食は¥750〜。また5時を過ぎると一品料理がプラス300円で定食として食べられ、一人暮らしの夕飯にも嬉しい。昼休憩は無く夜まで定食を出す。ご飯、味噌汁もお代わり自由◆食後のコーヒー・紅茶は¥150。人気メニューの一つは「お母さんの玉子焼き」¥350。オーナーは「こんな普通の料理を喜んでいただけるのが申し訳ないような気がする」と謙遜する◆夜、ちょっと一杯という人には、お好きな飲み物につまみ3品がついた「ほろ酔いセット」¥1,100。辛いつまみ3品の「やけ酒セット」¥1,100。寒い冬を迎えたが、鍋¥600〜も一人で食べられる。
まちかどピックアップ --------2008年12月1日号掲載
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エンジニアを原点に新たな夢を描く起業家
三菱電機(株)のエンジニアとして活躍してきた三谷干城さん。定年退職後も夢を抱き、平成19年1月に「ユニバーサル開発事務所」を設立、約50件の特許権を保有する実力派エンジニアとしての経験を武器に全国を飛び回っている◆「エンジニアにとって最も大事なものは人脈」と語る三谷さん。現在は事務所代表のほか、三菱電機福山製作所での技術担当部長、福山大学工学部、近畿大学理工学部の講師を非常勤で併任しており、人脈の広さが伺える◆三谷さんには「エンジニアは会社の傘下でしか活動できない」という固定概念も通用しない。30代前半の貿易商社における商業経験を活かし、三菱電機入社後は研究開発したセンサー技術を自動車関連企業に提案営業で実績を上げる。エンジニア営業マンとして一目置かれる存在となった◆そんな数々の実績を持つ三谷さんがあえて個人事務所を立ち上げた理由は、「『日本製品の品質低下』という技術立国である日本の将来への危機感から」と話す。著書である「大学生のためのエンジニア入門(早稲田出版)」の中でも、困難を突き破る「開発マインド」の重要性を訴え、活躍できるエンジニアの育成にも力を注ぐ。