まちかどピックアップ --------2008年12月10日号掲載
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人に優しい!財布に優しい!伝統の食堂
尾道市の向島支所の前を通る道は現在の産業道路が整備されるまでバスも通るメーンロードだった。昭和39年からある「いなり食堂」はその道が川尻交差点から西の有井方面へ抜ける途中にある◆オーナーの稲荷英子さんは岡山県出身、17年前に夫の母が27年間やっていた店を引き継いだ。会社勤めからの転身、全く経験の無い所から一人で始めたのは3カ月も悩んだ末のこと。現在は同じく向島に嫁いできた妹さんが手伝っている◆開店当初からの定番◎お好み焼き1品入り¥350を始め◎日替わり定食¥550◎カレー¥400◎カツカレー¥600◎ラーメン(塩・醤油)¥350◎うどん¥250◎そばめし¥500と驚くほど安い。引き継いだ時に50円ほど値上げしただけで今も同じ◆評判のお好み焼きは店内で食べてももちろん、お持ち帰りでもとっても美味!!「肉玉大」と注文しても¥450ですむ◆もう一つ癖になるおすすめは◎辛いラーメン¥400。普通の辛い系のように粉末の唐辛子ではなく、数本の鷹の爪とにんにく、ひき肉、もやしの入った絶品。辛いもの好きにはたまらない、味わい深い辛さのラーメンで、癖になるから要注意。
まちかどピックアップ --------2008年12月10日号掲載
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「書のまち福山」で初個展
福山市大黒町のギャラリーくわみつで13日から22日まで「筆文字工房すヾり」を主宰する書家・中村文美さんの念願だった初個展「空をゆくものちへのオマージュ」が開かれる。午前11時から午後7時、会期中無休◆現代アートから得たヒントを昇華した展示で、「書作展としては実験的な試み」というが、中村さんが触れてきた芸術表現をベースに考えると自然な見せ方という。大型作品約20点、小さな作品は50点以上、直筆のカレンダー作品も紹介する。初個展への思いは「私は書という表現の力を借りて/空を目指すことはできないだろうか。/空をゆくものたちへのオマージュ。/それは小さな祈りなのかもしれない(抜粋)」とのメッセージに凝縮されている◆また「書を楽しく、年賀状をもっと楽しく」をテーマに、ポストカードブック「いや重け吉事(いやしけよごと)」を発売した。よいことがますます重なりますように、との願いを込めた書と、日本の伝統的な色柄を組み合わせた。年賀状だけでなく礼状やインテリアなど利用シーンを想像するだけで楽しい22種類の作品集となっている。
すヾりblog「綴(つヾり)」URL http://plaza.rakuten.co.jp/ayasuzuri/
まちかどピックアップ --------2008年12月10日号掲載
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2倍の広さになってゲームソフト販売も新設
書籍・CD・DVD販売のサンキューランド啓文社新市店(金本憲司店長)が11月8日、売り場面積が約2倍になってリニューアルオープン。今までのCD・DVD販売に加え、ゲームソフトの販売コーナー「wanpaku」も新しく加わった◆書籍の売り場は約1.5倍の726平方mに拡大。よりジャンルが分かり易いように、ほぼ全ての書棚の上にジャンル表示の看板も取り付けた。時代小説も充実させ、語学・資格関係の書籍も約3倍に拡充させた。同時に通路も広くなり、ゆったりと吟味することができる◆CD・DVDの販売コーナーは新設した出入り口を入ってすぐの場所に移動、便利になった。さらにその隣は新設の約130平方mのゲームソフト販売コーナー。サンキューランドとしてのバラエティー増加で来店魅力も向上した◆12月初旬にはリニューアル記念にガラガラ抽選会も実施、ゲーム機など豪華景品をプレゼントした。啓文社全店舗で利用できるプリペイド方式の会員カード「COREカード」ももちろん利用できる。ゲームソフトも加わり、新年は元日から営業を始める。
まちかどピックアップ --------2008年12月10日号掲載
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懐かしさ残る再会の場所
「地元の人に支えられてきたからこそ、38年という長い間続けることができました」と「ラメール」の店主城川さんは振り返る。歩んできた歴史をそのままに、店の構えが物語る◆神辺では2件目にできた喫茶店。当時喫茶店はハイカラな都会文化であったということも手伝って、若者を始めとした地域の人気店として定着する。そして徐々に店舗を拡張し、喫茶レストランとして発展することになる。昔からあるメニュー「ステーキ定食」や「コロッケ定食」は当時と変わらぬ定番メニューとして人気だ。歴史あるラメールの魅力の一つ「懐かしさ」ある味を求めて地元の人が集まってくる◆店内は当時の面影そのままの仕切りがのんびりした時間を演出しゆっくりと時を刻む。窓からは周りの開発がなかったおかげで、のどかな田園や神社、そして四季を感じ取れる林も当時のままに残っている。昔の姿そのままのゲームテーブルでインベーダーゲームを楽しむのも懐かしい◆「帰省時に店を訪れると昔懐かしの顔に巡り合えて元気がもらえる。そんな声を聞くとだからまだまだ現役でがんばっていきたい」と意気込みを話す。
2008年12月1日号
『尾道市立美術館で始まった展覧会「福島瑞穂の世界」』 11月15日に開幕、福島さんの左は福山暁の星女学院蔵「メールマリーイレーヌの像」右は新作「不毛なる」。約50点を12月28日まで展示。 |
■トピックス
(株)啓文社が最大規模の「コア神辺店」全国初のプリペイドカードも 4
(株)カネヒロデンシの省エネ・長寿命LED蛍光灯が主力製品に成長 10
ガーデンコンサートも好評 国際ソロプチミスト尾道が30周年記念式典 14
新藤監督も圧倒された才能 尾道市立美術館で「福島瑞穂の世界」 16・17
■スポット
商 戦 地元食品強化 天満屋福山店で歳暮ギフトセンター 6
盛 況 初開催のふくやま卸売市場ふれあい祭りに2万人 7
物 流 生協尾道流通センター着工 120人地元採用で来秋稼働 15
拡 充 広島化成(株)が倉庫集約して西部物流センター完成 18
■記事
村上美香さん(8)・尾道商議所(9)・リフレイム(10)・アクトシステムズ(11)
平山郁夫美術館(12)・尾道観光協会(12)・広島県照明通信技術研究会(12)
府中商議所(12)・ミツボシコーポレーション(13)・七類堂天谿さん(13)
エコフィール(18)・百貨店売上高(18)
戦艦大和生還者八杉さん雪風生還者三浦さん座談会(20)
福山六方学園を支える会(30)・中国地域バイオマス協議会(30)
■この人に聞く 2・3
盛影誠司さん (社)三原青年会議所理事長予定者
■この機に語れば 27
坂本忠士さん 福山地方卸売市場場長
和田州弘さん 尾道しまなみ商工会青年部部長
山本康平さん 山本法務事務所所長
寺延匡昭さん (株)ワラビーデザイン社長
■まちかどピックアップ 24・25
創作珍味本舗 北前亭
カラオケ・岩盤浴 アルファ尾道店
ごはん家 壱歩
技術エンジニア ユニバーサル開発設計事務所
■資料
最近決算企業の概況 30
赤ランプ 20
競売情報 21
ホームページの発信元(268) 「e-ino」KG情報 23
セミナー情報 28
建築ニュース 29
新設会社 31
得ダネ!びんご「イベント百科」 32
■連載
「風水学 21年己丑九紫火気年を占う」 小林将利 19
長州藩の危機(2) 楠智幸 瀬戸内海運 22
啓文社が啓文社コア神辺店オープン
(株)啓文社(尾道市)は11月20日、オープンした複合商業施設「フレスポ神辺モール」内に「啓文社コア神辺店」をオープンさせた。同店舗は書籍・CD・ゲームソフト販売、DVD・CDレンタル、インターネットカフェの大型複合店舗で、合計売り場面積3,0102平方mは広島、岡山県下に展開する同社最大規模の店舗。随所に新しいサービスも投入、今後展開するモデル店舗となっている。
また全店舗で利用できるプリペイド方式の会員カードも発行、顧客の囲い込み戦略もシステム化した。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
広島化成西部物流センター完成
ゴムプラスチック製品製造の広島化成㈱(福山市)は、同市大門町五丁目に建設していた、西部物流センターが完成した。
同物流センターは鉄骨造り三階建て、延べ床面積約8,800平方m。物流センター事務所や入出荷場などを整備しており、これまで分散していた製品用倉庫を集約化、物流機能の合理化と能力増強を図る。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
尾道市立美術館で「福島瑞穂の世界」開催中
尾道市立美術館で11月15日から12月28日までの会期で「福島瑞穂の世界〈愛と死―Eros et Thanatos―〉」が始まった。
福島瑞穂さんは1936年尾道市生まれの画家で、現在は神奈川県在住。独立美術協会会員、女流画家協会委員。中央画壇では人間の心の奥底を写す独特の世界観が高く評価されている。
県立尾道東高等学校在学中に独立展で初入選。女子美術大学洋画科に進み、卒業した1959年に独立美術協会会友になり、翌年の上流画家展で上流画家協会賞、独立展奨励賞を受賞、1986年には安井賞佳作賞を受賞している。
尾道初のとなった今展覧会は初期の作品から最新作まで約50点を展示、150F、200Fといった大作が連続して眼前に迫る迫力いっぱいの展示となっている。
福島瑞穂さんの絵画に魅せられた文化勲章受章者、新藤兼人監督は「彼女の描きたい絵だけを描きつづける。わたしは異論を唱えながらも、毎年、彼女の絵の前に立ち、その奥に秘められた彼女のエネルギーに圧倒される」と福島さんの絵に対峙している。
醜く描かれた赤ちゃんについて、福島さんは「子どもが生まれると親は喜ぶのが普通。しかし赤ちゃんは不幸なのかも知れない。自分と同じ不幸な道を歩くとすると生まれたことは不幸」と独自の観点に立つ。
制作する心構えについて「絵は心の問題。人間を描くことは贅沢、表情一つで絵になる。人に見せる絵ではなく、自分の魂の中に深く入っていく絵を描く。絵は難しくない。分かるはず。例えば泣いている顔とか。分からないのは拒絶反応があるからかも。パリの展覧会では日本人のような感想は少ない。新藤監督は日本人では珍しくまっすぐ受け止められる人」と話す。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)