まちかどピックアップ --------2009年5月10日号掲載
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サバイ サバーイ! のんびり行こうよ!
尾道商工会議所前、海岸通りにあるアジア雑貨とタイ古式マッサージの店「hachimitu」の合言葉は「サバイ サバーイ!」。「サバイ」とはタイ語で「ゆっくり」とか「のんびり行こうよ!」という意味で、店のモットーでもある◆オーナーの槇理恵さんは本場タイのマッサージ界の重鎮ピシット氏に師事した。現在、福山市沼隈町の「みろくの里」神勝寺温泉でタイ古式マッサージを行っており、尾道にアンテナショップとして同店を開いた◆毎日が目まぐるしく、時間に追われている日本では熟睡できていない、良い睡眠がとれていない人が半数を超えているという。タイ古式マッサージは2人でするヨガとも言われ、血行を良くし人が本来持っている自然治癒力を高めるもので、疲れた体を解きほぐすだけでなく、尖った神経をやわらげ、精神的なリラックス効果も期待できる。マッサージが終わっても、じわじわと体の内側から温かさを感じ、うっすらと汗ばむ◎初回お試し30分¥3,000、60分¥5,000、90分¥8,000◆雑貨はタイのハンドメードのアクセサリーや小物で、陶器やガラス製品などは日本の作家物を扱っている。
まちかどピックアップ --------2009年5月10日号掲載
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今高野山の環境を味わういやしの空間
後白河法皇との縁に始まり、平安時代の後期から約300年にわたって紀州高野山と密接なつながりをもっていた米どころの大田庄。弘法大師の縁起を持つ今高野山龍華寺は紀州高野山からやって来た高僧が整備、大田庄の年貢の管理拠点とした。そんな今高野山の総門から境内へ向かう参道には傘下の寺院(塔頭)福智院があり、現在は「茶房いまこうや」として喫茶と軽食が楽しめる、いやしの空間となっている◆ぬか酵素風呂の甲山温泉として親しまれていた福智院が残念ながら閉湯、光定晴美さんと奥さんの直子さんが築160年の建物を生かし、平成19年3月に「茶房いまこうや」を開いた。地元出身の光定さんは当初、仕事の都合で暮らしていた三次市から通っていたが、夜遅くなった夏の日に宿泊し、その爽快感に魅せられ、夫婦で住居も兼ねるようになった◆そのため、夜もカラオケ宴会場としての利用が可能になり、予約で予算に応じた手作り料理でもてなす宴会も受けることができるようになった◆霊験新たかな山の湧き水を使った珈琲(400円)は格別。うどん定食700円も環境という隠し味が心にしみる。