土木の(株)永井組が農業資材製造強化
土木工事などの(株)永井組(尾道市)は、農畜産物の収量増や品質向上につながると注目されている乳酸発酵竹粉を、農業用資材、飼料添加物として製造、販売する事業を本格化させる。
同社は公共工事が減少する中、造成や開墾など土木工事の強みを活かせる新事業を模索。竹害に悩む地域住民の話から、竹粉末を活用する事業の研究を2年前に始めた。計画では破砕機で処理した粉末を乳酸発酵後に袋詰めして農業資材、飼料添加物として販売する。また将来は後継者不足に悩む農家の畑を借り、無農薬での農業も手掛けたいとしている。
微生物を多く含む竹粉末は乳酸発酵しやすく、農産物の糖度向上と硝酸値低下で甘みが増すと想定される。
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(株)レニアスが遠赤外線遮断ポリカの新製品
ポリカーボネート成型加工では国内トップの(株)レニアス(三原市)はこのほど、赤外線を遮る新技術のポリカーボネート製品の量産準備に入った。赤外線遮断の製品はポリカーボネートの表面に施していたハードコート(硬化膜)に、新たに開発したタングステン系複合化合物の赤外線吸収剤を混ぜて実現。可視光は80%を透過させ、赤外線の透過率は10%以下。同社が行った実験では従来製品と比べて赤外線遮断の製品は最高で15度以上、温度上昇を抑えた。
既に昨年12月から特殊車両への採用が進み始めており、今後、採用車両の増産や採用車両種の拡大などに合わせて生産量が増えていく見込み。
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制服を「マイバック」にリサイクル
繊維リサイクルシステム運営の(株)エコログ・リサイクリング・ジャパン(福山市)は、コンビニの「サークルKサンクス」を全国展開する(株)サークルKサンクス(東京都)の旧ユニフォームをエコバッグにリサイクルし、5月14日に全国のサークルKサンクスの店舗で無償配布された。
サークルKサンクスは昨年、エコログ・リサイクリング・ジャパンが企画したユニフォームを採用。6月まで使用したユニフォームを同社が回収して再生原料としてペレット化し、再生糸45%、強度を高める普通糸を55%使用したポリエステル100%の「サークルKサンクスオリジナルマイバッグ」32万枚を製造した。
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中谷木工(株)がみやげ開発事業で新製品
別注家具製造の中谷木工(株)(府中市)は、府中商工会議所の府中みやげ開発事業で、木工の指物に使われる「蟻組み継ぎ」をデザインに取り入れたスパイスラックとフォトフレームを開発した。
側面に台形の凹凸を切り出し、連結させる継手を採用するなど特徴を持たせた。
ブランド名は府中の技術を広く知らせたいという思いを込めた「Goroziro(ごろうじろ)」。木の温もりを感じられる商品群を今後も増やしていく。2月に開かれた東京ギフトショーに出展し、通販業者などから引き合いがあったという。
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広島化成西部物流センター完成
ゴムプラスチック製品製造の広島化成㈱(福山市)は、同市大門町五丁目に建設していた、西部物流センターが完成した。
同物流センターは鉄骨造り三階建て、延べ床面積約8,800平方m。物流センター事務所や入出荷場などを整備しており、これまで分散していた製品用倉庫を集約化、物流機能の合理化と能力増強を図る。
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府中家具のそば打ち道具ネット販売で人気
「府中家具」の里、府中市の家具業者が加盟している府中家具工業協同組合では、組合員企業を主に製作した、こだわりの木製品や小物家具、アイデア商品などをネット販売して順調に売り上げを伸ばしている。
多くの商品の中で日本そばの手打ち道具の受注が前年比1.5倍の売り上げを記録して人気商品となっている。この道具は包丁を除く、こま板、捏ね鉢、麺板、のし棒で、伝統の高級家具づくりの木工技術と家具材などの良質な木材を使い、乾燥技術による優れた製品が低価格で買えると人気で全国から注文が相次いでいる。受注先はそば打ち愛好者やグループ、そば打ち教室、そば店などで売上高の約20%を占めている。
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竹野木材㈱が瑕疵担保保険説明会
木材・建材販売、プレカット加工などの竹野木材㈱(福山市)は10月29日午後1時から3時30分まで福山市緑町のウエルサンピア福山を会場に、工務店向け「住宅瑕疵担保責任保険『あんしん住宅瑕疵保険』&工務店様向けサポートシステム説明会」を開くため、参加者を募集している。
法改正で工務店の新たな義務となった「住宅瑕疵担保責任保険」のほか、業務効率化や正確な構造計算、性能表示チェックを可能とする「工務店向けサポートシステム」、同社が今年から始めた「デコスドライ工法」について説明する。
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「府中家具木工資料館」が再開
府中家具工業協同組合(府中市)は、3月末に閉館した「府中家具木工資料館」を10月19日に再開することを決めた。
旧資料館は、土地・建物を所有する県が府中市への無償貸与を打ち切ることで閉館に追い込まれたもので、今回の再開には同組合が所有する府中家具協同会館1階を1部改装してオープンする。
同組合では江戸時代から明治、大正、近代までの家具と古くから職人が手づくりしていた当時の家具作りの道具類など約600点を保存しており、10月19日、府中市中心市街地活性化協議会と府中商工会議所が主催して開く「第1回ふちゅう玉手箱市」の開催日に合わせて再びオープンする。
入場は無料で、土・日・祝日は休館する。
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