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文化・ギャラリーのお店紹介

markfw.gif鞆の津ミュージアム(美術館)2012年08月01日号掲載

お店イメージ
美術館
鞆の津ミュージアム
社会福祉法人創樹会
住所 福山市鞆町鞆271-1
TEL (084)970-5380
営業 10:00〜17:00
休日 月曜日(祝祭日は開館、翌日休館)
   年末年始、展示準備期間の休館有り
P  なし
入館料は展示によって設定

鞆で始まる新しい美術館のカタチ

 福山市鞆の浦に現存する築150年以上の蔵を改修し、5月26日、国内で3番目の「アール・ブリュット」を展示する美術館がオープンした。フランス語で「生きの芸術」を意味し、障がいのある人や専門的な美術教育を受けていない人たちが、自分の内側から湧き上がる衝動のままに表現する芸術を指す。グランドオープン記念企画展として7月22日まで開催された「リサイクルリサイタル〜幸せ時間の共有」では、それらの作品が並んだ。8月18日からは「万国モナリザ博覧会」を開催。官製葉書か葉書サイズの紙に「モナ・リザ」を自由に表現した作品を募る。問い合わせは鞆の津ミュージアム。

markfw.gifおのみちecoライフ館(ギャラリー)2012年07月20日号掲載

お店イメージ
ギャラリー
おのみちecoライフ館
館長 森島寿夫さん
住所 尾道市東御所町1-5-3
TEL 0120-485-308
営業 10:00〜18:00
休日 無
P  なし

地元に還元・地球に還元で恩返し

 尾道駅前ビル2階のテラスで三和鉄構建設㈱が運営する「ecoライフ館」は、太陽光発電の紹介など暮らしに役立つエコ情報やアイテムを展示するほか、エコに関わるワークショップやイベント行うエコ情報発信基地。中には個人やグループのアート作品の発表の場としてギャラリーやイベント情報、近隣店舗を紹介するスペースもある。スペースは、地元企業の地域還元として無料で提供している。また「エコライフ館通信」という折込チラシを発行し、情報発信にも注力。現在、最大200万円の補助金を受けられる「備後地区ケア連携安全・安心リフォーム推進事業」の相談窓口にもなっている。

markfw.gif爽籟軒(観光スポット)2012年06月10日号掲載

お店イメージ
観光スポット
爽籟軒
庭園管理者 尾道市教育委員会文化振興課文化財係
住所 尾道市久保町2-6-6
TEL 0848)25-7367
開園 土・日曜・祝祭日・1月2日・3日
開園時間 10:00〜17:00(4/1〜10/31)
     10:00〜16:00(11/1〜3/31)

時を超えた空間演出

 尾道の国道2号線交差点に表記のある観光スポット「爽籟軒庭園」は江戸時代の豪商・橋本家の別荘で、尾道市名勝に指定されている。橋本家の当主は代々「吉兵衛」を名乗り町年寄など尾道奉行の下で要職や県内初の銀行・第六十六国立銀行の初代頭取などを務め、慈善事業でも尾道に貢献した。尾道市重要文化財「明喜庵」茶室は、京都山崎にある国宝「妙喜庵待庵」の写しで日本に数例しかなく歴史資料としても貴重なもの。季節により変化する日本庭園や茶室はゆっくりと時間が過ぎるようで、尾道の繁栄の歴史を物語っている。入園料は大人100円、中学生以下無料、茶室使用料は3,000円。

markfw.gifうきしろロビー(観光案内所)2012年02月10日号掲載

お店イメージ
観光案内所
うきしろロビー
(社)三原観光協会
住所 三原市城町1−1−1
TEL (0848)67−5877
営業 平日8:00〜19:00 日・祝10:00〜18:00
休日 なし
P  有料

久保等さんが手掛けた三原だるまの遺作展を開催中

 三原の伝統工芸、三原だるまの復活とPRに尽力した久保等さんが昨年10月に惜しまれながら亡くなった。三原だるまは頭が細長く、豆絞りの鉢巻を巻き、鈴などの鳴り物が入る。三原の冬の風物詩「神明市」で家族の人数分買い、名前を書いて神棚に供えて健康や繁栄を祝ったという伝承がある。三原駅構内のうきしろロビーホールでは、市内港町の「三原だるま工房」工房長でもあった久保さんが手掛けてきた創作だるま約80点を展示する遺作展が12日まで開かれている。神明市の期間中でもある11日(土)、12日(日)は午前10時から午後3時まで、だるま面相書体験教室も開催。参加費は500円。

markfw.gifギャラリーK(画廊)2012年02月01日号掲載

お店イメージ
画廊
ギャラリーK
代表 小林久男さん
住所 三原市和田2-29-3
TEL (0848)67-5156
営業 10:00〜18:00
休日 期間中は日曜日・祝日休
P  あり

20周年の感謝込め「お楽しみ企画」

 「絵のある暮らしは何かが変わる」をテーマに平成3年12月、国道185号線沿いのアート発信拠点として開廊した画廊「ギャラリーK」が20周年を迎えたことから、2月18日(土)まで国内外の作家作品を展示する「お楽しみ企画」を実施中。出品は宮元政治、須田剋太らの絵画作品、マリノ・マリーニやイカール、加山又造らの版画のほかオブジェやオールドノリタケの陶磁器など約100点。20年間支えてくれた地元への感謝の思いを込め、価値が上昇した作品も据え置き価格で販売しており、小林代表も「バラエティ豊かな作品から、ぜひお気に入りを見つけてください」と来場を呼びかけている。

markfw.gifCat ch. 22(ライブハウス&バー)2011年12月01日号掲載

お店イメージ
ライブハウス&バー
Cat ch. 22
オーナー kazさん
住所 尾道市久保2-14-3
営業 20:00〜
休日 検討中

プロミュージシャンの本格ライブハウス&バー

 プロミュージシャンKazさんがライブハウスとバーの店「Cat ch. 22」をプレオープンした。東京やNY、LAでライブ活動を中心に、99年には寺山修司さんの遺族から依頼され楽曲を提供するなど本格的な音楽活動を展開していたが、父の他界がきっかけで今年8月出身地の尾道に帰郷した。1階はカウンター席を中心に10席。ベルギーやドイツなど各国の選りすぐりのビールやワイン、ウイスキー、カクテルが揃う。2階はライブハウスとしてライブの時だけオープン。「東京など全国展開しているプロミュージシャンの本物のライブを身近に感じて欲しい」とKazさん。12月初旬と年末にはカウントライブも同店で開催。Kazさんのライブもありオルタナな歌声も響く。

markfw.gif三原リージョンプラザ(総合施設)2011年09月01日号掲載

お店イメージ
総合施設
三原リージョンプラザ
指定管理者 ㈱サービスセンター
住所 三原市円一町2-1-1
TEL (0848)64-7555
上映日 10月27〜29日、10:00〜
P  有料

「優秀映画」鑑賞 鬼才の世界観にふれて

 地元の文化振興を目的に、指定管理者の㈱サービスセンター、文化庁、東京国立近代美術館フィルムセンターの主催事業で10月に「平成23年度優秀映画鑑賞推進事業」を実施する。上映作品は鬼才・川島雄三と戦中派の屈折を風刺と活劇に昇華させた異才・岡本喜八の作品で、「貸間あり」 (1959年フランキー堺、淡島千景、乙羽信子ほか)、「雁の寺」(1962年、若尾文子、三島雅夫ほか)、「独立愚連隊」(1959年 佐藤允、雪村いずみほか)「肉弾」(1968年寺田農、大谷直子、笠智衆ほか)の4作品。4作品鑑賞の前売り券は大人1,000円、(当日1,500円)、1作品鑑賞券は当日窓口発売で500円。高校生以下無料。

markfw.gif旅館つつ井(宿泊・宴会)2011年06月10日号掲載

お店イメージ
宿泊・宴会
旅館つつ井
㈲筒井旅館専務 筒井信さん
住所 尾道市瀬戸田町瀬戸田216
TEL (0845)27-2221
営業 宴会は基本的に19:00〜22:00
P  あり

瀬戸田ならではの和の食事処にリニューアル

 瀬戸田特産品のレモンを輪切りにして湯船に浮かべる名物「レモン風呂」が人気で、テレビ取材で多くの芸能人も訪れる旅館つつ井は、創業100年の節目に2階大広間を改装。室内庭園を思わせる100人収容の食事処としてリニューアルオープンした。全面ガラス張りの窓から、今年3月に新しい建屋となった瀬戸田港を中心に高根島との間の水道を行きかう船の風情ある風景を楽しめる。タコをはじめ瀬戸内の新鮮な魚介類をふんだんに使った活魚料理と、瀬戸田の魅力をぎゅっと凝縮した「レモンの香るモダンな和」をコンセプトとした新しい空間が、宿泊客や予約の宴会客(1人4000円〜)に喜ばれている。

markfw.gifnokiro-art-net Craft shop+Gallery(期間限定ショップ)2011年04月10日号掲載

お店イメージ
期間限定ショップ
nokiro-art-net Craft shop+Gallery
代表 佐藤淳さん
住所 福山市東桜町1-1 ines FUKUYAMA2階
メール info@nokiro-art-net.com
営業 10:00〜20:00
期間 5月31日まで(予定)
P 有料

期間限定!「ノキロ」が福山に初登場

 ガラスや陶器の器、照明、木製のアート雑貨など、京都を中心に広がった作家のネットワーク「ノキロアートネット」のショップ・ギャラリーが、4月1日にグランドオープンしたines FUKUYAMAに期間限定で出店。展示販売するのは日々の暮らしを楽しく彩るものばかり。ギャラリースペースでは14日まで信州ガラス工房橙(だいだい)、16日からは滋賀・宮内知子さんの合わせ木細工を展示。府中家具や地場製造業の雑貨など、地元のものづくりも併せて紹介する。お祝ギフトや自宅用に、オーダーメードの相談もお気軽に。

markfw.gif鞆ノ津ギャラリーありそ楼(ギャラリー)2011年03月20日号掲載

お店イメージ
ギャラリー
鞆ノ津ギャラリーありそ楼
運営 ちょこはぴ倶楽部
住所 福山市鞆町鞆715
TEL 080-1636-7965
営業 10:00〜17:00
P  近くの有料駐車場

元遊郭改装「ありそ楼」オープン

 福山・鞆の浦の弁天島を真正面に臨む絶好なロケーションに、かつて遊郭だった建物を改装した「鞆ノ津ギャラリーありそ楼」が2月28日にオープンした。現在オープニング記念イベントとして、地元作家の作品を展示する「創咲く展@ありそ楼」が3月24日まで行われている◆同所は、約100年前に開業した遊郭「清月」だった3階建ての建物。ギャラリーの名称は、江戸時代に遊郭街として栄えた街の名だった「有磯(ありそ)」にちなんだもの。中には小さなカフェスペースも備えている◆現在行われている「創咲く展」では、同ギャラリーの運営も手掛けている地元作家グループ「ちょこはぴ倶楽部」(代表=三藤直子さん)のメンバーが出展している。オリジナル樹脂アクセサリーのgrinte、吹きガラス作家の小林亮二、陶芸の陶工房・窯Pole Pole、アクセサリーを手掛けるyouyou、写真のみっちゃん、パステル画の美香さんなど、バラエティ豊かな作品が展示されている◆駐車場は近くの有料駐車場を利用してもらう。なお20日(日)はお休みとなっている。

markfw.gif因島フラワーセンター(ミュージアム)2011年03月10日号掲載

お店イメージ
ミュージアム
因島フラワーセンター
副園長 村上実さん
住所 尾道市因島重井町1182-1
TEL (0845)25-1187
営業 9:00〜17:00
休日 火曜日
P  あり

写真コンテストと除虫菊展を企画

 表情を変える四季折々の花が迎えてくれる因島フラワーセンター。写真を通じて施設の魅力を紹介するフォトコンテストの作品募集を20日からスタート。因島特産の除虫菊をPRしようと除虫菊の写真や絵、デザイン作品も公募する◆フォトコンテストは園内で撮影した未発表作品を募集し、アマチュアのみ応募可能。規格は自由。入賞者には季節の花鉢を贈る。賞は最優秀賞と優秀賞、佳作。1人何点でも応募できる◆除虫菊展では、花や風景の写真やポストカードのほか除虫菊をモチーフとしたイラストや絵、手芸や木工作品、文芸などどんなジャンルの作品でも良い。昨年は貼り絵作品の応募もあった。プロアマ問わず応募でき、応募者全員に除虫菊の苗1株と年間パスポートをプレゼントする。何点でも応募可◆いずれも応募期間は3月20日から6月20日。フォトコンテスト作品は七月に園内に展示、除虫菊展は4月から随時展示し7月に全作品を展示する◆入園料は大人500円、中学生以下と65歳以上は無料。除虫菊の種プレゼントには東北から九州まで全国から申し込みがある。

markfw.gif心のふる里 恋しき(観光施設)2011年02月10日号掲載

お店イメージ
観光施設
心のふる里 恋しき
総支配人 佐藤祥平さん
住所 府中市府中町178
TEL (0847)41-5140
営業 10:00〜
休日 火曜日
P  あり

笑いで寒さ吹き飛ばす「恋しき寄席」

 広島演芸協会に所属する3人の落語を楽しむ「恋しき寄席」が19日午後1時30分から開催される。出演者は秋風亭てい朝(しゅうふうていていちょう)、ジャンボ衣笠、善亭ぶ生(ぜんていぶしょう)の皆さん。歴史ある「恋しき」の2階大広間で伝統の話芸を楽しんでもらう趣向。正統派の落語で寒さを吹き飛ばす◆秋風亭てい朝は11歳で初高座、広島大学落語研究会出身。1998年に第13回大分国民文化祭・落語競演会で文部大臣奨励賞(第1位)を受賞している実力者。1999年、全日本社会人落語選手権で第3位に入賞している。ジャンボ衣笠は2003年JRお笑いバトルグランプリ受賞、2005年広島市文化財団から広島演芸協会会員として永らく広島市民にお笑いを提供したとの理由で感謝状を受賞した。善亭ぶ生は旅行代理店ジャパンツゥリスト専務としてビジネスでも活躍している◆入場料は1,000円。落語と言えばそば。そばも一緒に楽しむセット料金(ざるそばまたはきつねそば、落語とセットで1,500円)も用意している。そば処の営業は午前11時から。予約では電話で。

markfw.gif千光寺の水琴窟(仏閣)2011年02月10日号掲載

お店イメージ
仏閣
千光寺の水琴窟
住職 多田義信さん
住所 尾道市東土堂町15-1
TEL (0848)23-2310
ロープウェイ、千光寺公園駐車場より徒歩

恋人、夫婦の愛を響かせる水琴窟が登場!

 尾道観光の魅力の一つに「心やすらぐまち」がある。都会の喧騒を離れ、ぼんやりと町並みを眺めるとなぜか心が落ち着く。尾道水道を眺める絶景とともに「文学のこみち」の散策などで楽しめる千光寺公園。その観光の中核をなす千光寺境内に昨年末、「水琴窟(すいきんくつ)」が登場した◆水琴窟は日本庭園で手水鉢や蹲居(つくばい)の流水を利用した音響装置。瓶を埋め、空洞をつくり、そこにしたたり落ちる水が反響して琴の音色に聞こえるようにした仕組み。千光寺の水琴窟(鐘楼横)は瓶を土に埋めず、地上の瓶に水が落ちるように工夫された珍しい信楽焼の水琴窟となっている◆東京在住の阿部定雄さんが「思い出の場所、尾道の千光寺に記念の品を置きたい」と提案、費用を寄付され、水琴窟を開発した信楽町の業者が設置した。水琴窟の音色は夫婦で尾道をよく訪ねた阿部さんにとって思い出の扉を開くカギ。数年前に亡くなった奥さんとともに42年前に眺めた千光寺からの風景を蘇らせ、いつまでも響きあう夫婦の絆を確認できる音色となっている◆千光寺の水琴窟は恋人、夫婦の愛を響かせる音色としてこれからも多くの人の心を温めていきそうだ。

markfw.gifみつぎふれあいアートギャラリー(ギャラリー)2011年02月10日号掲載

お店イメージ
ギャラリー
みつぎふれあいアートギャラリー
オーナー 添田紀恵さん
住所 尾道市御調町市1211-2
TEL (0848)76-2079
営業 9:00〜16:00
休日 火曜日

ゆっくり のんびり 活性化

 御調町商店街の中ほどの「みつぎふれあいアートギャラリー」が昨年11月リニューアルオープンした。このギャラリーは15年ほど前、商店街の活性化を目的に、商工会が運営費を出し、管理をオーナーのお母様に依頼していたが、向島町、向東町、瀬戸田町の商工会との合併で尾道しまなみ商工会となったのを機に閉館していた。今回はかつての利用者や作品を作っている人々からの依頼を受け、「作品を見せる楽しさ、見る感動を皆さんと味わいたい」「せっかくの作品を発表する場を提供したい」という添田さんの好意で再び開かれるようになった◆みんなが集まれる「いこいの場」らしく、中にはコタツもある。まったりとくつろぎながら作品を鑑賞し、心温まる会話も楽しむことができるので、ぜひ気軽に立ち寄っていただきたい◆ギャラリーの展示使用料は無料。作品に対する規制も無いので、写真・絵画・書道・手芸など発表の場が欲しい方はどなたでも相談に応じてもらえる。前回は書道家がギャラリー内で作品を書くパフォーマンスも行った。これからもアイデアによってさまざまな利用方法が生み出されると期待されている。

markfw.gif海福寺(仏 閣)2011年01月20日号掲載

お店イメージ
仏 閣
海福寺
住職 安藤慈善さん
住所 尾道市西土堂町14-1
   尾道商業会議所記念館より北へ
TEL (0848)23-2914

首より上の病を癒す三ツ首様をまつるお寺

 「三ツ首様」と呼ばれ、親しまれている祠が境内にある海福寺。尾道本通り商店街の尾道商業会議所記念館辺りから国道2号線に上がると線路を渡るための陸橋が見える。古いレールを組んだ陸橋は千光寺山斜面に上がるシンボルにもなっているが、その陸橋を渡ってすぐ左にあるのが海福寺◆「三ツ首様」の由来にはおもしろい物語がある。1828(文政10)年の頃、尾道地方に想兵衛、亀蔵、利助という3人の盗賊がいたが、常に盗んだお金を貧しい人に施していた。つかまって処刑されたが、ときの堪応住職の夢枕に三人の霊が現れ、「我々三人の首を埋葬供養されたら、首より上の病を癒すであろう」と告げた。住職はそのお告げ通りに三人の首を本堂の横に埋葬し、戒名を刻んでねんごろに供養した。それからの霊験はまことにあらたかで、「三ツ首様」としてお参りする人が増え、線香が絶えることがないという◆海福寺は時宗。嘉暦3(1328)年他阿上人の開基で本尊は阿弥陀如来。南の土塀は家屋との境が分からない一体化構造となっており、珍しい。

markfw.gif十二神社(神 社)2010年12月01日号掲載

お店イメージ
神 社
十二神社
宮司 追林昌弘さん
住所 福山市新市町宮内400 吉備津神社境内
TEL (0847)51-3395
P  あり

干支の動物が参道脇に並ぶ楽しい神社

 11月には境内の広場に市(露天店)の立ち並ぶ市立大祭(いちだてたいさい)がにぎやかに開かれる備後一宮吉備津神社。大祭期間中、境内では奉納剣道大会も開かれ、郷土芸能奉納では尾道のベッチャー太鼓や備後しんいち鬼炎太鼓も出演する◆吉備津神社本殿に向かって左奥に進むと、大名持神社の看板がかかる鳥居があり、そこから先の参道両脇にはねずみ、牛、兎、龍、へびなど石造の干支の動物像や桃太郎像が並ぶ。ここは十二神社と呼ばれ、吉備津彦命の一族と大名持神(大国主命)を祀った神社◆十二神社は全国に多く、その多くは熊野十二所権現を祀る。十二は神様の数を表すが、ここではその数字にあやかって干支の十二支を石造として当てている◆古くから大願成就の神様としてお参りする人が多く、「がんかけ」の神社として知られている。3日間、7日間、21日間と「願」をかけてお参りすると、何事も解決への道が開けると伝わる。厄年の厄払いにお参りする人も多く、厄除け絵馬を奉納して気運隆盛を願うと人生が楽しくなるという。

markfw.gifおのみち歴史博物館(博物館)2010年11月20日号掲載

お店イメージ
博物館
おのみち歴史博物館
管理 尾道市文化振興課
住所 尾道市久保1-14-1
TEL (0848)37-6555
営業 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休日 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
P  なし

「尾道人物伝—高橋玄洋の世界」開催中

 おのみち歴史博物館で特別展「尾道人物伝—高橋玄洋の世界」を開催している。来年1月10日までの会期。入館料は一般200円、中学生以下無料◆高橋玄洋氏は尾道で青春時代を過ごした劇作家・芸術家。尾道では画家小林和作に出会い強い影響を受けた。連続テレビ小説「てっぱん」で盛り上がる尾道だが、歴代の連続テレビ小説で最高視聴率55.2%を記録した「繭子ひとり」の作者が玄洋氏◆最盛期には年間100本のドラマ脚本を書き「視聴率の魔術師」と呼ばれたが昭和55年頃から現場を離れ、小説や随筆、書、陶芸などの制作に勤しむ◆特別展ではそうした芸術作品とともに直筆の原稿や小林和作から受け取った手紙なども展示。著作した台本2000冊を400冊に製本した高橋玄洋脚本集成のうち約半分の221冊も展示されている◆「三男三女婿一匹」(1976年、TBS)、「野々村病院物語」(1981年、TBS)、「さよなら三角またきて四角」(1982年、TBS)などが代表作。ドラマ「尾道千光坂登り口」(約46分)は館内で放映中で視聴できる。

markfw.gif三蔵稲荷神社(神 社)2010年11月10日号掲載

お店イメージ
神 社
三蔵稲荷神社
宮司 石川紘彦さん
住所 福山市丸之内1-8-7
TEL (084)922-1569
P  あり

ミス三蔵稲荷で知られる備後の守護神

 福山城の北側に位置する三蔵稲荷神社は、福山の開祖、水野勝成公が福山城を築城する時に、守護神として祀った神社。備後の国の守護神として代々の城主がお祀りしてきた。三蔵稲荷の名前は伝承に基づく。江戸後期、城下の武士がよく強盗に襲われたが、その度、いかめしい武士が助けた。あるとき名前を訊ねると「城北でやっかいになる三蔵」と答えたため、稲荷神社のお使いギツネ様であるとされたという◆ご祭神は人が生活する中で欠くことの出来ない衣・食・住の神「宇賀魂大神」、田畑山林・縁結び・交通安全・安産・入学など人々を良い方向に導く神「猿田彦大神」、演芸・歌劇・茶道・華道の守護神とされ、商売繁盛・一家の親睦・社交・和合を司る創作の神「大宮女大神」◆11月15日まで公募の「ミス三蔵稲荷」3人は神社の顔として有名。11月23日に境内の能舞台で行われる公開審査(13時〜)で来年の新しいミスが決まる。当日は献茶式(9時30分〜)、祭典、福引き、ビンゴゲーム(14時30分〜)なども行われる三蔵稲荷神社感謝祭でにぎわう。

markfw.gif尾道市立美術館(美術館)2010年11月01日号掲載

お店イメージ
美術館
尾道市立美術館
館長 青木 平さん
住所 尾道市西土堂町17-19
TEL (0848)23-2281
営業 9:00〜17:00
休日 月曜日
P  千光寺公園駐車場利用で当日券1人分を割引き

30年辿る和作展 シネマ尾道ともコラボ

 昭和55年「小林和作の生涯」展で開館、このほど文化勲章も受章した安藤忠雄氏の設計で7年前にリニューアルオープンした尾道市立美術館で、「小林和作展〜収蔵コレクションで辿る開館30年の歩み〜」が始まった。12月12日まで◆開館以来作品蒐集と節目毎に展覧会を開催してきた小林和作に焦点をあて、尾道美術界が旺盛を極めた和作を取り巻く作家たちとの交流を紹介。代表的な収蔵コレクション約70点を展示して小林和作を多面的な切り口から紹介してきた展覧会の歩みを振り返り、30年にわたる美術館の歴史を紹介する企画展。大人一般300円、高校大学200円ほか◆なお11月28日午後2時からは学芸員による解説、また同14日と12月12日午後2時から3時は中学生以下対象の「わいわいがやがやおしゃべり鑑賞会」。さらにシネマ尾道とのコラボ企画「画家と映画」では、和作展のチケットと11月12日まで上映中の「カラヴァッジョ/天才画家の光と影」の鑑賞チケットが相互割り引き。文化の秋を感じてもらう企画となっている。

markfw.gif三原リージョンプラザ(文化振興事業)2010年10月20日号掲載

お店イメージ
文化振興事業
三原リージョンプラザ
指定管理者 (株)サービスセンター
住所 三原市円一2-1-1
TEL (0848)64-7555
営業 9:00〜21:00
休日 年末年始
P  有料

音楽・映画…次々多彩な企画

 音楽、映画を中心にさまざまな文化事業を積極的に実施している三原リージョンプラザ(指定管理者=(株)サービスセンター、三原市宮沖)◆3月と8月にはアマチュアバンドの登竜門であるヤマハのコンテスト会場となるなど若者の音楽活動支援の一環として、三原市出身の3人組バンド「ドテナロ」と、釣り具のタイムのCM曲に使われている尾道のバンド「ジェラルド」のコンサートを12月6日に行う。チケットは前売り2,000円、当日2,500円。(有)アンリミテッドとH.R.Bも共催する◆映画企画もますます充実。10月25〜27日は市川雷蔵映画祭りを実施(1作品1,000円)。また優秀映画鑑賞推進事業として同所は一昨年80年代映画特集、昨年昭和喜劇を上映したのに続き、来年1月に時代を彩るアイドル特集を実施。山口百恵「伊豆の踊り子」、松田聖子「野菊の墓」、三原高等学校弓道部も全面協力し尾道や竹原もロケ地となった原田知世の「時をかける少女」、宮沢りえ「ぼくらの七日間戦争」の4作品を上映する。チケットは一回500円、4回券は1,500円とお得。高校生以下は無料。

markfw.gif邦玲窯(焼き物)2010年10月20日号掲載

お店イメージ
焼き物
邦玲窯
オーナー 桑田玲子さん
住所 尾道市向島町1110-1
TEL 0848)45-3511
休日 不定休

気になったらお立ち寄りを!

 向島、東西橋から干汐に続く道にちょっと気になるスポットがある。普通の民家のようにも見えるが門扉の上には「邦玲窯」(ほうれいがま)の看板、外壁には「グレースフラワー教室」・喫茶「陶和茶」など色々なメッセージが出ている。「邦玲窯」は尾道高校の校長を務めたご主人の邦敬さんと玲子さんの一文字ずつからとって名付けた。流木に書かれた看板はご主人の手作り◆陶器は信楽の土を使うと「信楽焼」、備前の土を使うと「備前焼」となる。こちらの「邦玲窯」は普段信楽の土を使用することが多いようだ。工房には数台のろくろや窯があり火曜日と金曜日には陶芸教室が行われている。土に触れたい方は、月謝5,000円プラス材料費とお手軽だ◆飲み物を提供する喫茶は桑田にちなんで「陶和茶」(くわちゃ)。中には小物から大物まで多数の陶器、グレースフラワーや紙粘土など、たくさんの手作り作品が展示販売されている。自家製の器で出される飲み物を注文して食べ物は持ち寄り楽しいひと時を過ごせる。定休日や営業時間などは特別設けていないので、さらっと立ち寄ってみて欲しい。

markfw.gif宇根山天文台(公共施設)2010年10月10日号掲載

お店イメージ
公共施設
宇根山天文台
管理 三原市教育委員会青少年女性課
住所 三原市久井町吉田370-29
営業 土・日・祝日10:00〜17:00
   金・土曜日・祝日の前日 18:00〜22:00
   ほかにゴールデンウイーク・お盆の期間中など
P  あり

観測環境抜群の備南最高峰に建つ天文台

 宇根山天文台は標高699mの備南最高峰宇根山に建つ天文台。60cmの大型反射望遠鏡や15cmの屈折望遠鏡が備わり、天体観測ができるほか、プラネタリウムでギリシャ神話など星座の神秘的な物語に触れることができる◆毎年9月には中秋の名月観望会も開かれ、月面のクレーターを肉眼で数えることができるほど大きな月を観察したり、おだんごを味わったりするイベントも行われる。夏の大三角が夜空に広がる8月はペルセウス座流星群観望会。望遠鏡で流れ星を観測する訳にはいかないが、条件のいい環境では肉眼で多いときには1時間に数十個の流星が観測できる◆夜空は空気が透き通る寒い夜ほどキラキラときらめきを増し、秋から冬にかけて天体観測のシーズン。中でも星も凍りつくようなクリスマスの夜の12月24日に開かれるクリスマス観望会はベスト。オリオン座大星雲(M42)など、1年でもっとも星が美しく見える季節に観測を楽しめる。2月26日には「一目でも見ると長生きができる」といわれるカノープスが南の地平線すれすれに見える。入館料は大人310円、中高生210円、小人100円。

markfw.gif安国寺(寺院)2010年10月01日号掲載

お店イメージ
寺院
安国寺
住職 藤井浩慈さん
住所 福山市鞆町後地990-1
TEL (084)982-3207
毎月第2土曜日20:00〜21:00覚心座禅会

鞆の津の隆盛が偲ばれる文化財の寺院

 寺伝によると暦応2(1339)年に足利尊氏の命で愚谷和尚が創建したことになっている臨済宗瑞雲山安国寺。国重文の釈迦堂、木造阿弥陀如来及び両脇侍立像、達磨大師位牌、木造法燈国師座像など貴重な文化財があり、鎌倉時代の鞆を偲ぶことができる。これらの寺宝は足利尊氏の時代(室町)を遡り、研究から既にあった金宝寺を安国寺に改称したことが判っている。いまはひっそりとたたずむ釈迦堂や仏像だが、当時はいかに鞆の津が重要な位置づけだったかを如実に物語っている◆また釈迦堂の裏には大正9年に焼失した本堂跡が残っており、その横には室町末期か桃山初期に作庭されたと推定される禅宗様式の庭園、安国寺方丈庭園がある。本堂跡とともに県史跡に指定されている枯山水式のこの庭園も枯山水の地方分布から安国寺の勢力が強大であったことを示している◆庭園の反対側には足利尊氏の縁で足利市から贈られた孔子ゆかりの楷の木が植えられている。座像の法燈国師は金山寺味噌を中国から日本に持ち帰ったことでも知られる。境内に入るには大人150円の拝観料がいる。

markfw.gifKitchen Land(会員制レンタルスペース)2010年09月20日号掲載

お店イメージ
会員制レンタルスペース
Kitchen Land
店長 藤原洋子さん
住所 福山市地吹町3-4
TEL 084)922-1902
利用可能時間 10:00〜22:00、見学受付は随時
休日 なし
P  P8台

「楽しい 笑顔 美味しい」届けるキッチ

 キッチンを軸に、料理発表会や各種研修など多目的に活用できる会員制レンタルスペース「Kitchen Land」が福山市地吹町にオープンした。人と調理技術、キッチン、食材をつなぐ新しい発想のコミュニティスペースで、運営するのは厨房設備関連事業で実績のある藤原厨機㈱。入会料は法人会員21,000円、個人15,000円◆キッチン設備では、ホテルなど高級飲食店で主に利用されているドイツ・ラショナル社の最新スチームコンベンション製品も設置。魚や肉はもちろんパン、菓子など食材を選ばず、焼く、煮る、蒸すなどバラエティ豊かな調理を行うことができ、さらに自動洗浄、リンスなど衛生作業も徹底しており、世界最高クラスの最新技術を体験できるのが特長の一つとなっている◆お皿、カップ、調理グッズなど店内に展示されているのは同店こだわりのキッチンツール。「使って初めて、その良さが分かるもの」との思いから、料理研修や試食体験などの際、実際に使用でき、使用感を試すことができる◆「男の料理」「フランス料理」など料理教室の参加者も募集している。

markfw.gif本因坊秀策囲碁記念館(観光施設)2010年09月20日号掲載

お店イメージ
観光施設
本因坊秀策囲碁記念館
館長 村上和弘さん
住所 尾道市因島外浦町121-1
TEL (0845)24-3715
営業 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休日 毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日)
P  あり

尾道市の市技「囲碁」ゆかりの秀策を顕彰

 尾道市の市技は囲碁。盛んな囲碁だが、江戸末期に「150年来の碁豪」と言われた本因坊秀策は尾道市因島外浦町の生まれ。生まれ育った場所には平成20年9月「本因坊秀策囲碁記念館」が開館している◆館内には常設展示室、企画・囲碁展示室、展示ホール、囲碁情報ブース等があり、母子愛用の碁盤や自筆の扇も展示している。資料館の裏手にある生家は、和室6畳2室、4畳半1室、4畳1室、台所、物入れ、湯殿などを現存する旧生家家相図を元に再現しており、秀策の子ども時代を偲ぶことができる◆本因坊秀策は文政12年(1892)、父桑原輪三と母カメの二男として生まれ、7歳で三原城主浅野甲斐守忠敬と対局で認められ、9歳で江戸の本因坊家に入り、21歳で将軍の御前対局、13年間で19連勝負け無しの偉業を遂げた。また近代布石の基礎を築いたといわれ、棋聖と仰がれる天才棋士として知られるが、コレラの流行により34歳の若さで急逝した◆平成22年7月には因島文化協会創立40周年記念の銅版「母の教」(吉田正浪製作)が寄贈され、展示されている。

markfw.gifOYE COMO VA(ダイニング&ライブハウス)2010年09月10日号掲載

お店イメージ
ダイニング&ライブハウス
OYE COMO VA
オーナー 江頭徹さん
住所 尾道市久保1丁目5-18
TEL (0848)37-3001
営業 17:00〜24:00
休日 日祭日(イベントで営業の場合振替)
http://www.geocities.jp/oye_como_va_etoh/

僕のリズムを聞いとくれ !!

 尾道の飲食店街「新開」(しんがい)のビルの2階にある「LIVE MUSIC&DINING OYE COMO VA」(ライブ&ダイニング オエコモヴァ)が10月29日で丸5周年となる。「オエコモヴァ」はオーナー江頭徹さんが大好きなサンタナの曲のタイトルで、スペイン語で「僕のリズムを聞いとくれ」ということ。ドラムやギター、ヴォーカルをこなすオーナーの気持ちを表している◆店内の壁にかかるグッズなどデコレーションの多くがアメリカン・テイスト満載。奥にはライブスペースがあり、プロ、セミプロ、アマチュア、全ての音楽好きに開放している。特に木曜日は「モク?アコDAY」と称し、演奏者は1,000円(1ドリンク付き)で誰でも発表できる◆お勧めは「スペアリブ」1,400円(特製醤油味・バーベキュー味・塩味)、「チーズバーガー」900円だが「オムライス」850円も大人気。火曜日はレディースDAYで女性は食事をオーダーすると1ドリンクサービス◆これからのメーンイベントは9/18 「tamKore」 (田村直美・是方博邦)。9/25「HOME TAWN JAZZ LIVE」。10/7「金子マリ&石田長生」など。生の音をぜひ聞いてほしい。

markfw.gif金蓮寺(寺院)2010年09月10日号掲載

お店イメージ
寺院
金蓮寺
住職 飯島孝基さん
住所 尾道市因島中庄町寺迫区3225
TEL (0845)24-0393
P  あり

因島村上水軍の墓所もあるゆかりの地

 南北朝から室町・戦国時代にかけて活躍した村上水軍。曹洞宗・金蓮寺(こんれんじ)はその村上水軍の菩提寺で青陰城主だった村上備中守吉資の創立といわれる。裏には尾道市史跡の村上水軍の墓地があり、村上水軍歴代の宝筺印塔十八基や五輪塔が多数ある。金蓮寺は中庄町の東南・外浦町の谷間にあったが、その後現在地に移り、それまで分散していた石塔類を集めたと伝わる。そのため誰の墓塔か分からなくなっているが、水軍一族とその家臣の墓石群とみられている◆金蓮寺横の峰には因島水軍城が資料館として建設されており、境内からもよく見える。村上水軍の武具、遺品、古文書など歴史資料が展示されている◆境内には千体観音を願掛け、お礼参りに奉納する堀出観音のお堂が建つ。また水子地蔵、航海安全を祈願する天龍弁才天、因島八十八ケ所霊場の八番札所藤井寺もある◆また山門右手の石段を上がった同じ境内にはぼけ封じ観音があり、そのありがたい姿に思わず手を合わせたくなる。さらに山門前には左右に珍しい仁王の石像もある◆参道横には因島資料館もあり、その前の広場では9月19日に因島水軍城まつりも開かれる。

markfw.gif烏須井八幡神社(神社)2010年08月20日号掲載

お店イメージ
神社
烏須井八幡神社
宮司 宮本基さん
住所 尾道市西則末町11-31
TEL (0848)23-6823
P  あり

広島からも駆けつける「願い玉」が人気

 尾道バイパスの南、国道184号と栗原通りの間にこんもりとした森が残っている。この森は日本武尊が滞在したとも伝わり、古くは御調郡尾道、向島東村・西村、三成村、本郷村、栗原村の五箇町村の氏神で「五箇社頭八幡宮」とも称された由緒正しい烏須井八幡神社の森。天文年間(1532-55)には氏子分離の争いがあり、木梨、三成、吉和、木門田等の氏子が本殿内の品々を各村へ持ち帰り、分祀したという◆いまも広く信仰を集めており、お盆には栗原八町内の氏子1,000人近くが鐘太鼓踊りを奉納、石畳の境内のにぎわいは圧巻となっている。この鐘太鼓踊りも450年以前から行われていると伝わっている◆三間社流造の本殿は火災にあった翌年の明治38年に再建。いまでも十分に立派だが、明治11年登録の本殿は2倍の大きさだったという。残念な火災だが、県重文の紙本墨書大般若経112巻だけは焼失を逃れている◆霊験あらたかな神社はいま、オリジナルの縁結び「願い玉」が話題。口コミで広がり、広島、福山方面からのリピーターも増え、大願成就後に返される玉は数百個ほどになっている。

markfw.gifPole Pole(陶工房・窯)2010年08月20日号掲載

お店イメージ
陶工房・窯
Pole Pole
代表 寳田あすかさん
住所 三原市小坂町3705-2
TEL 0848)66-5901
URL http://ameblo.jp/asp-polepole/
メール askah804@hotmail.com

21・22日は福山の創作展に出展

 冬に嬉しい土鍋のオーダー制作をはじめ、アジア、アフリカなどエスニックな模様を焼き込んだ暮らしに溶け込む器作りを手掛けている陶工房Pole Pole(ポレポレ、三原市小坂町)の寳田あすかさん。昨年7月に設置したガス釜を備える工房の名前を、スワヒリ語で「ゆっくり、のんびり」を意味する「Pole Pole」と名付け、作陶活動を本格化させている◆昨年11月には、平和をテーマとしてパッチワーク風に仕上げたオブジェ風の作品が「第43回女流陶芸2009」で入選。伝統のある同公募展は若い女性作家の登竜門となっており、入賞作品は京都市美術館で展示された◆地元ではこれまで三原市港町の飲食店「Agito」で個展を3回開催してきたのに続き、8月21日(土)・22日(日)には福山ロッツで開かれるグループ展「創作マルシェ」に出展するため、準備を進めている。マグカップや湯のみを中心にお椀、大皿など100点以上を展示する予定◆現在はアルバイトをしながらの作陶活動だが、陶芸家としての一本立ちを前提に、地元から世界へ発信できる作品発表を目指す。

markfw.gif吉山タンス店(ギャラリー)2010年08月01日号掲載

お店イメージ
ギャラリー
吉山タンス店
店長 吉山徹さん
住所 福山市霞町3丁目4-24
TEL (084)922-2123
営業 9:00〜19:30
休日 木曜日
P  あり

店舗の屋根裏を生かしてギャラリーに改装

 福山夏まつりに合わせて灯ろうまつりが開催されることで知られる霞3丁目商店街。その西端に位置する吉山タンス店が昨年11月に店舗2階の天井を外して大きな梁や屋根裏が見えるスペースに改装、趣のあるギャラリースペースとなり、展示会などの利用を呼びかけている◆慶応3年に創業した同店だが、建物は福山空襲で焼失。戦後復興に必要な家具を提供するため、いち早く昭和21年に建築した大きな木造建築が現在の店舗。改装によって2階部分の約250平方mが開放的な空間となり、天井の一部を残した約25平方mのロフトともに古くて新しい空間に生まれ変わった◆今年2月には絵手紙展も開催。現在は壁に吉山徹店長の祖父、故・吉山祝廣氏の絵が多数飾られている。祝廣氏は画家を目指したが跡を継ぐために一端筆を置き、昭和38年頃から絵画制作を再開、二科展やチャーチル会福山での活動に加え、県美展審査員も務めている◆飛騨、旭川、四国など全国各地から集めたこだわりメーカーの家具や海外の家具も展示。奥には大正、昭和初期のタンスを修復した再生タンスも展示、販売されている。

markfw.gif明王院(寺院)2010年07月01日号掲載

お店イメージ
寺院
明王院
住職 片山弘雄さん
住所 福山市草戸町1473
P  あり

本堂と五重塔が国宝の真言宗寺院

 開基は弘法大師と伝わり、本堂と五重塔が国宝に指定されている由緒ある真言宗大覚寺派の寺院。草戸稲荷神社に隣接する境内は、入ると直ぐに十王堂があり、えんま大王以下十王がまつられている。善いことをした人は極楽へ、悪いことをした人は地獄へ。分かり易い解説があり、十王の慈悲を願うお堂となっている◆そこから石段を登ると本堂と五重塔が並ぶ境内。本堂は鎌倉時代の1321(元応3)年の建立。全体的に和様の姿をとりながら細部は大幅に唐様を取り入れており、折衷様建築の代表例となっている。高さ約29mの五重塔は南北朝時代の1348(貞和4)年の建立。国宝指定の19塔の中でも5番目の古さを誇り、草戸千軒の経済力と民衆の浄財で建立されたことが相輪の刻銘に記されている◆高さ約150cmの本尊は平安前期に作られた木造十一面観世音菩薩立像で国重文。明王院はかつて常福寺と呼ばれており、807(大同2)年に弘法大師が創建したと伝わる。江戸時代も福山藩主の庇護を受けた。中国三十三観音霊場第八番札所。今年から始まった山陽花の寺二十四か寺第十八番札所。

markfw.gif高諸神社(神社)2010年06月20日号掲載



お店イメージ

神社
高諸神社
宮司 柳田守さん
住所 福山市今津町519
TEL (0848)933-2360

P  あり



旧沼隈郡三座に挙げられた格式高い式内社



 松永のユーホーを目標に国道2号線を南へ向かう交差点に近い高諸神社。国道側は裏で、福山市の天然記念物「ハク」がそびえる。周囲3.7m、樹高約10mは県内有数の巨木。そんな巨木も旧沼隈郡三座の一つに数えられた全国でも数少ない延喜式式内社と聞けば、ふさわしく思われる◆正面の境内には池があり、船着き場を偲ばせる雁木が残る。「おつるぎさん」と呼ばれるこの社は、昔、ここまで潮の干満を利用して舟で参拝したという。8月(今年は5日から10日)には「おつるぎさん」祭例があり、夜には屋台が参拝者を迎える。舟で参拝していたころは「潮間の市」と呼ばれ、それはにぎやかな祭りだったという◆須佐之男命と劔比古神を祭神とする高諸神社の由緒は、白鳳5(676)年新羅王子が今津に漂着して亡くなり、翌年看病した庄司田盛がお告げ通りにお宮を建て祀ったことに始まるとされ、爾来1300有余年、連綿と信仰が続いている。神辺城主、福山城主も再建、現在の社殿は大正14年再建、平成7年桧皮葺から銅板葺に修復された。

markfw.gifGALLERYぐうて(ギャラリー)2010年05月10日号掲載

お店イメージ
ギャラリー
GALLERYぐうて
オーナー 浅貝ひでみさん
住所 三原市円一町3-4-6
TEL (0848)64-7265
営業 11:00〜19:00
休日 不定休

ギャラリーで見る!ギャラリーで見せる!

 三原リージョンプラザの前、高層マンションの隣に手作りの焼き物やガラス細工の飾ってある小さなギャラリーがある。中に入ると出迎えてくれるのはロングエプロンのターシャ・テューダーを思わせる英国風マダム。活舌のはっきりした優しい応対で説明してくれる。マダムの名は浅貝ひでみさん。かつて三原駅近くで喫茶店「ぐうて」を開いていた。「ぐうて」(gouter)とはおやつや味見の意味がある◆店内には焼き物や塗物、ガラス製品などが並び、店内イベントとしてテーマ展示なども行っている。また店舗隣に「GALLERYぐうて」というレンタルの画廊もある。◎使用目的は現代美術を中心とした個展・グループ展、◎開廊時間11:00〜19:00・期間中無休、◎使用料1日11,000円(使用内容により変更あり)、◎広さ8.15m×6.30m・有効壁面27m・駐車場4台。使用者製作の案内状を300〜400部発送準備をして集客の協力もしてもらえる(送料は使用者負担)◆手作りにハマって作品を作り貯めている仲間や絵・写真・俳句などの制作活動をしている仲間たちと発表の場として活用しよう。

markfw.gif東尾道彫刻公園(公園)2010年04月01日号掲載

お店イメージ
公園
東尾道彫刻公園
管理 尾道市まちづくり推進課
住所 尾道市東尾道 「東尾道中央緑地」
   (尾道地区総合トラックセンター隣)

尾道市内初の彫刻を集めた公園が完成

 尾道市の卸団地ベイタウン尾道東側の「東尾道中央緑地」が市内では初めての彫刻を集めた公園「東尾道彫刻公園」に生まれ変わった。細長い敷地約2,600平方mの公園内には寄贈された現代作家の作品6点が並ぶ。並ぶのは寄贈を呼びかけた尾道大学芸術文化学部の児玉康平教授を含む5人の彫刻家がアトリエに秘蔵していた作品等◆児玉教授は公園のシンボルサインとなる「RED WAVE—ONOMICHI」(左下)と自然との共生を表現した「東の尾道とろけ石」(右上)の2点を、同じ尾道大学芸術学部からは桜田知文准教授の「飛翔 おのみち」、その他学外から大阪芸術大学美術学科山本哲三教授の「かぜのかみさん_04」(左上)、倉敷芸術科学大学濱坂渉教授の「日向石㈼」、京都市立芸術大学上田弘明教授(故人)の「無題」(右中)が審査会の選定を受けて設置されている◆公園の整備費200万円は寄付金。彫刻公園を提案した亀田良一前市長からの叙勲のお祝い返しと東尾道商工団地連合会(協同組合ベイタウン尾道、東尾道工業団地協議会、横浜ゴム(株)尾道工場、(株)尾道総合食品地方卸売市場)の寄付金を充てた。尾道産業会館から東へ約250m。

markfw.gif福山八幡宮(神社)2010年03月20日号掲載

お店イメージ
神社
福山八幡宮
宮司 吉川通泰さん
住所 福山市北吉津町1-2-16
TEL (084)924-0206
P  あり

福山藩主が祀った備後福山の総鎮守

 福山八幡宮は2つの社で構成されており、それぞれの本殿、拝殿、石段、参道などが同一規模、同一形式で東西に並ぶ。かつては、東の宮は延広(のぶひろ)八幡宮、西の宮は野上(のがみ)八幡宮と呼ばれていたが、昭和39年から合わせて福山八幡宮となった◆天和3(1683)年備後福山藩の城中城下の鎮護の氏神様として鎮座。福山の中心部松廻尾山(まつのおやま)の東西に同一の様式おなじ規模の社殿が並び建ち、2つのご本殿に八幡大神をお祀りするという全国でも大変めずらしい神社となった◆25年目ごとを式年としており、平成21年3月3日には御鎮座325年奉祝大祭が開催され、式年事業として台風被害にあった西の宮を約1億円をかけて萱葺屋根の葺き替え、飾り金具や色彩も修復する記念整備が行われた。◆毎年7月には茅輪くぐりの夏の大祓と御鎮座300年を記念して始まった薪能も篝火の揺れる特別舞台で開かれ、人気を集めている。駐車場も広く、境内には結婚式や会合、展覧会で利用できる福山八幡宮会館もある。また水野勝成公を祀りする聡敏神社や稲荷神社など多くの社も祀られている。

markfw.gif風のおくりもの サナリー(インテリア作品)2010年03月20日号掲載

お店イメージ
インテリア作品
風のおくりもの サナリー
制作者 安松正彦さん
販売場所:まきの 尾道市瀬戸田町沢209-26
TEL (0845)27-3032
営業 11:00〜14:00、17:30〜20:00
休日 水曜日
P  あり

わずかな風味方に「幸せ」運ぶ

 冬は温風器などのわずかな気流で、夏は扇風機やエアコンの風で回り続ける癒し系インテリア作品「風のおくりもの サナリー」が話題を呼んでいる。手掛けるのは尾道市瀬戸田町在住の安松正彦さん◆一昨年秋に制作を始め、最初の150個は知人に配ったが「無料では申し訳ない」の声で1個1000円に。昨年平山郁夫美術館駐車場で開かれた尾道門前市でデビューし、20個を2時間程度で完売。その後も販売窓口の日本料理店まきので観光客らが購入するなど既に150個以上が売れた◆ビール缶などアルミ缶にカッターで切り込みを入れて曲げ加工し、針金製のスタンドにかける。置いたり壁にかけたりモビール風に飾れたりと見せ方も工夫できる。制作時間は1個6〜7時間。サイズの違う缶を使い3連、4連で飾るタイプにもオーダーで対応する。奥さんが英字新聞で作るバックで持ち帰りを◆ネーミングはサポーター役のまきのが担当。安松さんの奥さんの名前「早苗」に、幸せを運びながら回ることイメージした「re」を組み合わせた。正しくは「風」でなく、中の「虫」を「幸」に替えた当て字。

markfw.gif弥勒之里美術館(美術館)2010年03月01日号掲載

お店イメージ
美術館
弥勒之里美術館
館長 丸山國生(院展作家)さん
住所 福山市沼隈町上山南黒瀬西70番地
TEL (084)988-1234
営業 10:00〜17:00
休日 年末年始以外は無休

中国現代絵画と飲茶が楽しめる静寂な空間

 みろくの里から神勝寺温泉に向かう途中に佇む弥勒之里美術館は臨済宗建仁寺の特例地神勝寺によって昭和63年に設立された。遥かな歴史と永い伝統をもつ中国の現代絵画、版画、書の傑作が集まり、遠方からの来館者も多い◆常石造船グループのコレクションや橋本龍太郎元首相からの寄贈作品など縁あって集まった作品。素朴な色合いの中国国画から力強い油彩まで表現の奥行きも深い。400点ほどの収蔵作品の中から季節に応じて60点ほどが展示されている◆姚有多の大作「杜甫詞意」(1937年)や元中国美術家協会主席の呉作人(1908-1997年)の「重任遠道」(1984年)など中国の伝統を踏まえて才能を開花させた現代絵画の作品は見応えたっぷり。途中には清朝最後の皇帝溥儀の弟愛新覚羅溥傑ゆかりの家具類も展示され、中国の歴史を彷彿とさせる◆喫茶コーナーは近くのホテルで一流シェフが調理した特製メニュー「飲茶ランチ」880円と「中華粥ランチ」800円も昨年秋から楽しめようになっている。美術館の庭は足立美術館等を手掛けた中根金作の手によるもの。喫茶コーナーからもゆっくりと眺められる。

markfw.gif浄土宗極楽寺(仏閣)2010年02月20日号掲載

お店イメージ
仏閣
浄土宗極楽寺
住職 石井章道さん
住所 三原市東町3丁目5-1 (神明祭の東端の山腹に位置する)
TEL (0848)62-2985

達磨の記念館や坂村真民の石碑もあるお寺

 嘉禎3(1237)年、浄土宗第三祖良忠上人が豊田郡内の極楽谷(現本郷町)で寺を開いた。天正11(1582)年に糸??神社裏に移され、三原城下整備の一環として再び寛文年中(1661-72)に移され、現在地に伽藍を構えた。山門は明治11年に三原奉行所の門を移したもので安土・桃山時代の建築物(市重文)。本堂は江戸時代中期の建造で素朴な構成が特徴。浄土宗でみられる内陣と仕切る結界が建具とともに残っており、貴重な存在(県重文)となっている◆本尊は阿弥陀如来立像。念仏を一生懸命唱えると尊体に汗をかかれるとの伝えがあり、「汗かきの弥陀」として江戸時代には信仰を集めた◆平成元年に開寺750年を記念して境内に鐘楼と梵鐘などが整備され、詩人坂村真民の詩「二度とない人生だから」を刻んだ石碑も建立されている。また庭園はツツジの名園となっている◆境内に建つ「青山コレクション達磨記念堂」には6000個の達磨が並ぶ。達磨の彫り物、張り子に限らず、おもちゃや菓子の化粧箱などもあり、多様ぶりは日本一。声をかければ拝観できる。

markfw.gifなかた美術館(美術館)2010年02月10日号掲載

お店イメージ
美術館
なかた美術館
館長 中田冨美さん
住所 尾道市潮見町6-11
TEL (0848)20-1218
営業 9:00〜17:30(入館は17:00まで)
休日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

奥山民枝 油彩画展「いのちを描く」開催中

 日本の現代美術を代表する作家、奥山民枝さんが尾道大学芸術文化学部で後進の指導にあたっている。その奥山さんの画業を回顧する展覧会がなかた美術館で始まり、訪れる多くの人を魅了している◆奥山さんは20代から欧州、中近東、南北米など世界各地を旅し、そこで得た感銘や自身の宇宙観を軸に、「いのち」に対する感動や神秘を表現してきた。全ての作品がやわらかな光を放ち、体温とも思える温度を持っている。鮮やかな作品、神秘の霧に包まれたような作品、鉛筆だけで生命体の艶まで表現した「手のなかのいのち」シリーズなど、東京オペラシティアートギャラリー所蔵品を中心に、版画や日本画の素材を使った作品も含め全100点が展示されている◆館内の常設コーナーにはマリー・ローランサン、ルオーなどの世界的な名画や小林和作の豪快な作品など同館コレクションの中から展示されている◆「いのちを描く」の会期中にはギャラリートークなどイベントも企画されており、3月7日と5月3日は奥山さんが自作を解説する◆入館料は一般700円、中・高・大学生300円、団体(20名以上)500円。

markfw.gif真言宗西国寺派総本山 西国寺(仏閣)2010年02月01日号掲載

お店イメージ
仏閣
真言宗西国寺派総本山 西国寺
住職 麻生章雄さん
住所 尾道市西久保町29-27
TEL (0848)37-0321
休日 土・日・祝日・年末年始
参拝者用の駐車場あり

春は豆まき、桜のトンネル、秋は芸術の寺

 尾道三山の一つで中央に構える摩尼山に位置し、朱色の金堂と三重塔が美しい西国寺。真言宗のこの寺の開基は天平の時代(729-765年)と伝わる。国重文の金堂の回廊から裃姿の福男たちが豆をまく「節分会」は尾道に新しい春の到来を告げる恒例行事。毎年2月3日に老若男女千人以上が福を求めて集まる。1月8日には珍しい「火渡り法要」も営まれ、信者らが無病息災を願いながら素足で火の道を渡った◆またここ数年は芸術的な試みも始まり、秋には尾道大学の学生らによる石像彫刻展も期間を設けて行われるほか、一流の能楽師を招いた観月能も金堂を舞台に試みられている◆尾道市役所あたりから北へ散策すると、長い参道を経て大きなわらじが特徴の仁王門が出迎える。門をくぐると尾道名誉市民山口玄洞翁が寄進した洗心堂があり、その一帯は桜が続き、春は美しい桜のトンネルとなる。長い石段を上がって金堂前、さらに上って不動明王像前。小林和作画伯の見事なふすま絵もあり、石段上の墓所には画伯のお墓、石段下の墓所には尾道名誉市民山口玄洞翁のお墓もある。

markfw.gif磐台寺-阿伏兎観音(仏閣)2010年01月20日号掲載

お店イメージ
仏閣
磐台寺(阿伏兎観音)
住職 毛利義典さん
住所 福山市沼隈町阿伏兎
TEL (084)987-3862
営業 8:00〜17:00
休日 なし
P  手前の公園にパークあり

幸せを願う崖の上の朱塗りの観音堂

 沼隈半島の南端阿伏兎岬は海に洗われたけわしい岸壁が続き、奇勝として知られている。その突端に建つ磐台寺観音堂(阿伏兎観音)は美しい朱色が自然と見事なコントラストを描き、宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」に登場する家を思わせる◆この観音堂は昔から海上交通の人々の信仰を集め、また子授け観音、安産の守護としても人々の厚い信仰を集めてきた。堂内にはおっぱいを模した祈願の札がたくさんかけられている。ここから眺める燧灘の景色は絶景。浮世絵師歌川広重も描き、十返舎一九の本にも登場する◆観音堂は寛和頃(986)花山法皇が航海安全を祈願して十一面観音石仏を安置して信仰を集め、元亀年中(1570)も毛利輝元が再建、続いて福山藩主の水野・阿部公などの補修によって現在に至っている。客殿とともに国の重要文化財◆客殿は中央に仏壇を設けた入母屋造で、禅宗(臨済宗妙心派)の方丈建築。欄干の意匠もすばらしい。1月18日に初観音、8月9日夜に夏の大祭と燈籠流しがある。拝観料100円。

markfw.gif北村洋品店(サロン)2010年01月20日号掲載

お店イメージ
サロン
北村洋品店
運営:NPO法人尾道空き家再生プロジェクト
住所 尾道市三軒家3-23
TEL 080-6323-9921
営業 平日10:00〜16:00
休日 土日祝日は不定休

再生で生まれた「子づれママの井戸端サロン」

 尾道の魅力の一つは古いものを大切に使い、今に生かしていること。昔はどこにでもありそうな名前だった「北村洋品店」は今、日本中を探してもここにしかないオリジナル性にあふれている。◆NPO法人尾道空き家再生プロジェクト(豊田雅子理事長)が半分壊れかけていた空き家を大改装。物好きな職人と奉仕の意味を考える前に「手伝いたい」という純心から集まった学生、パパさん、ママさんの力を借りて再生され、最後は「尾道が好き」という共通点以外はまるで違う個性的なアーティストが寄ってたかって柱、床、壁、天井などを表現の場として仕上げた。近所の子どもたちも玄関にタイルで海の底をイメージして表現した◆この施設は入場無料。昼間は子どもたちが自由に過ごす。ママさんたちも1階の居間に置かれたちゃぶ台を囲んで1杯100円のセルフドリンクを飲みながら井戸端会議に参加する。2階は小物や子ども服の販売コーナーがあり、1カ月1スペース500円で出品もできる。子育てに関する教室、会合などにも主旨の理解者に低料金で部屋貸しする。

markfw.gifシネマ尾道(映画館)2010年01月20日号掲載

お店イメージ
映画館
シネマ尾道
支配人 河本清順さん
住所 尾道市東御所町6-2
TEL (0848)24-8222
営業 9:30〜22:00(作品時間により変更)
休日 火曜日
P  なし

「精神」山本医師 24日舞台挨拶

 シネマ尾道で23日から始まる、精神診療所のドキュメンタリー作品「精神」公開に合わせ、24日午前10時からの上映後、映画の舞台となった岡山の精神診療所代表の山本昌知医師(右下写真)によるトークイベントが行われる。30年前尾道の精神科診療所に勤務していた縁から実現した◆作品は想田和弘監督がタブー視されてきた精神病の世界に挑んだ画期的なドキュメンタリー。岡山の精神科診療所「こらーる岡山」の患者の精神世界を通して、日本人の精神のあり方を探ると同時に、精神科医療の課題にもスポットを当てる。モザイクなしの素顔で出演する患者にカメラを向け、ナレーションや説明テロップを使用しない独特なスタイルで被写体を描き出す話題作。そこに透けて見える社会の縮図…。「病気でなく人を看る」「本人の話に耳を傾ける」「人薬(ひとぐすり)」をモットーに、患者が地域で暮らせる方法を模索する山本医師は、精神科病棟の鍵を取り除く運動にも力を入れてきた現代の「赤ひげ」でもある◆前売り1,000円、当日券は一般1,800円、大学高校生1,500円、小・中・60歳以上1,000円。

markfw.gif瀧宮神社(神社)2010年01月10日号掲載

お店イメージ
神社
瀧宮神社
宮司 竹田正宜さん
住所 三原市中之町1-1-1
TEL (0848)62-2577
P  あり

このたび鳥居を新調した厄除、縁結びの社

 遷座1300年の節目に鳥居と参道の整備を行った瀧宮神社(たきのみやじんじゃ)。昨年11月に100年の風雪に耐えた石の鳥居を2倍ほどの大きさ(高さ、幅とも5.4m)の石の鳥居として新調、さらに鮮やかな朱色の鳥居(塩ビ製)も12月に完成した◆須佐之男命を祀り、御神徳を厄除と縁結びとする同神社の由諸は古く、第2代欽明天皇5(544)年にさかのぼる。701年に櫻宮から瀧宮に改称し、803年から現在地で祀られている◆大祓人形の神事も行われており、紙を切り抜いた人形に自分の氏名、干支、年齢を書き、身体をなで、息を吹きかけ、犯した罪やけがれを身代わりになって清めてもらうことができる。また願い事を書いた木札(串)を納めると、2月3日の節分の日に行われる「焚上祭」で諸願成就、開運招福が祈願される◆境内には3度なでると智力を授かることができるという「筆石」とともに、菅原道真公を祀った大宰府天満宮の分社「進学天神」もあり、受験シーズンを前に中学生、高校生など合格祈願の参拝者も増える。

markfw.gif荒神堂サロン(ふれあいサロン)2010年01月10日号掲載

お店イメージ
ふれあいサロン
荒神堂サロン
運営 尾道市ボランティア連絡協議会
住所 尾道市土堂2丁目5-7
開館日 月曜〜土曜日
    (第5週は全休)
開館時間 10:00〜16:00
P  あり

安らぐ くつろぐ みんなの交流広場

 尾道の商店街の小路のひとつ、荒神堂通りに毎日笑い声やおしゃべりが聞こえる一角がある。空き店舗を利用して全ての人が集まれる場所を作ろうと8年前に始まった「荒神堂サロン」は個人や団体のボランティアで運営されている◆尾道のがんこ豆や竹炭なども販売し、収益は運営費にしている。利用するのは尾道の人だけでなく観光客などにもお茶を振舞い、尾道の話をしたりもする◆水曜日には「どんぐりの会」による「手作業と健康体操」、土曜日は「ほおずきの会」の「手芸・小物作り」、第1・3火曜日はお茶席(200円)などバリエーションも豊富だ◆木曜日には精神保健福祉ボランティア「コスモス」の「心の相談」、金曜日は認知症家族会や在宅看護職の会の「認知症相談・血圧測定・健康相談」、第2・4火曜日には「おのママサポーターズ」による「子育て中のお母さん いらっしゃ〜い」がある。孤独に陥ってしまうときも、誰かに相談したり同じ悩みを知ったりすることで解消されることがある。ただ話すだけでも気持ちが楽になる。「楽しくおしゃべり」がモットーの気軽なサロンに立ち寄ってみよう!!

markfw.gif大宝山権現院千光寺(仏閣)2009年12月20日号掲載

お店イメージ
仏閣
大宝山権現院千光寺
住職 多田義信さん
住所 尾道市東土堂町15-1
TEL (0848)23-2310
ロープウエー、千光寺公園駐車場
より徒歩

尾道水道を眺める景勝地のお寺

 NHKの「ゆく年、くる年」でも紹介された除夜の鐘は俚謡に「音に名高い千光寺の鐘は一里聞こえて二里ひびく」と謡われるほど余韻が楽しめるが、除夜の鐘のときはさすがに人気。午後10時から整理券(約400枚)を配り、10時30分から除夜の鐘が響き始め、行列が続いていても深夜0時で終わり、そこから8つ鳴らして新年を迎える◆尾道観光のシンボル的存在の千光寺。開基は大同元(806)年と伝わり、朱色の舞台造りの本堂は享保3(1686)年の建立で、そこからの景色は正に絶景となっている◆本堂と玉の岩を挟んで並ぶ大師堂にはお守りや念誦などの販売コーナーがあり、参拝者の人気を集める。オリジナルの目出しダルマ、六瓢(無病)息災、縁結びなどを求める人が多く、小さなお願い地蔵も人気が高い◆本堂下の西国三十三観音堂前には108個の玉の大念誦が吊り下げられ、念じながらカチカチと音を立て回すと煩悩厄除の願いが叶うという◆千光寺公園は同寺の寺領を明治36年に寄付したことに始まり、昭和33年に約1万坪を市に管理委託して現在の姿になった。

markfw.gif備後一宮吉備津神社(神社)2009年12月20日号掲載

お店イメージ
神社
備後一宮吉備津神社
宮司 追林昌弘さん
住所 福山市新市町宮内400
TEL (0847)51-3395
P  あり

備後国14郡の一宮と称された由緒

 11月には市(露天店)の立ち並ぶ大祭があり、2月の節分祭ではほらふき神事が行われることでも有名な吉備津神社。創建は天城天皇時代の大同元(806)年、備中中山吉備津神社より分祀されたと伝わる。時宗を開いた一遍も参詣、その様子が国宝「一遍上人絵伝」(清浄光寺蔵)に描かれているという◆現在の本殿(国重要文化財)は江戸時代初期、慶安元(1648)年に初代福山藩主水野勝成公が造営したもので、入母屋造平入の桧皮葺の建物は横18.5m、縦9.7mという全国でも稀な大社殿となっている◆主祭神は大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)。備後開拓の神様として、また開運招福、厄除け、交通安全、長寿の神様として備後一宮・一宮(いっきゅう)さんと親しまれ広く信仰を集めている。例年、12月30日に自動車交通安全祈願祭があり、マイカーを祈願場所に乗り入れ、祈祷を受ける人も多い。大晦日の夜は除夜祭、元日は歳旦祭がある◆音楽イベントもいろいろ行われ、市立大祭のときには剣道と柔道の奉納大会もある。特に本殿横の境内で行われる剣道は大祭のにぎわいにもなっている。

markfw.gif御調八幡宮(神社)2009年11月20日号掲載

お店イメージ
神社
御調八幡宮
宮司 桑原邦雄さん
住所 三原市八幡町宮内13番
TEL (0848)65-8652
営業 9:00〜17:45
P  無料駐車場あり

歴史をたどる紅葉の季節の散策スポット

 備後総鎮護の扁額がかかる御調八幡宮は和気清麻呂の姉・和気広虫が所持していた円鏡がご神体。広虫姫が769年に当地へ流され、777年には社殿が造営されたとの記録が残り、後に石清水八幡宮の別宮となった由緒ある神社◆木造の狛犬一対は足利義政の寄進と伝わり、国の重要文化財。そのほか3種の板木が重文で、文化財としても貴重な宝物がたくさん伝わっている◆11月8日の日曜日は秋季例祭が行われ、厳かな神事と境内ではコンサートや餅まきなどでにぎわった。コンサートはNPO法人フォレストサポートクラブ主催の第7回「森林のコンサート」。地元八幡小学校児童の八幡太鼓や地元グループによる沖縄三線の演奏、バンド演奏などがあった。招福餅まきと写真コンテストは三原商工会議所内に事務局を置く「やはた川自然公園と御調八幡宮を愛する会」の主催で行われた。もみじが色づく一帯は自然公園で、上田宗箇流のお茶席もあり、七五三で訪れる家族らを和やかにもてなした◆やはた川をまたぐ屋根つきの赤い橋を渡ると長い石段。その上あたりに「豊臣秀吉お手植えの桜樹」の立て札がある。いまは枯木の大株の一部を残すのみだが、この地が歴史上で果たした役割を垣間見ることができる。

markfw.gif笠岡市立カブトガニ博物館(博物館・公園)2009年11月20日号掲載

お店イメージ
博物館・ 公園
笠岡市立カブトガニ博物館
管理:笠岡市教育委員会
住所 笠岡市横島1946-2
TEL (0865)67-2477
営業 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休日 月曜日・年末年始・祝日の翌日、春休みなど無休の期間あり
P  あり

隣接する恐竜公園も子どもたちに大人気

 大きな駐車場を備えた恐竜公園を通ってカブトガニ博物館へ。恐竜公園にはティラノサウルなど実物大の精巧な恐竜の模型7種が設置されており、子どもたちをとりこにする◆カブトガニ博物館は生きた化石カブトガニの生態を分かりやすく展示、解説するばかりでなく、恐竜の模型や骨の模型を大迫力で展示、遠足などで訪れる子どもたちを喜ばせている◆中央には80人が座れるカブトガニシアターがあり、カブトガニを大スクリーンの映像で紹介、クイズも取り入れ、生きた化石と呼ばれる所以やカニではなくクモの仲間であることなどが理解できるようになっている◆笠岡のカブトガニは町会議員や漁業組合長を務めた故松成鶴吉氏が研究の先駆者となり、昭和3年に国の天然記念物に指定されたことに寄与、続いて金浦町立病院(現笠岡市民病院)に勤務した西井弘之氏が昭和60年に永眠するまで研究、「カブトガニの笠岡」を国内外に広めた。そうした笠岡での取り組みから昭和天皇も「カブトガニの保護は?」と心配されたという◆家族で、学校活動で、一度は子どもと訪れてみたい博物館となっている。入館料は一般520円、高校生310円、市外小・中学生210円。

markfw.gif福山菊花展覧会(展覧会)2009年11月10日号掲載

お店イメージ
展覧会
福山菊花展覧会
共催 福山市・福山菊花同好会
住所 福山市丸之内一丁目8番(福山城公園内)
TEL (084)928-1042市観光課
営業 日中は説明者あり(入場無料)
開催期間 10月25日〜11月15日

芸術の秋を情緒豊かにゆっくり過ごす空間

 福山城公園内で第54回「福山菊花展覧会」が始まった。公園内には大菊・小菊、懸崖(けんがい)、創作花壇など約1500鉢の菊が展示されている。期間中は筝曲演奏会やお茶会、盆栽展などのイベントもあり、にぎわっている。秋の青空の下、真っ白な城郭とのコントラストは芸術の秋を彷彿させるさわやかさ。ふくよかな菊の香りといろとりどりの菊花があざやかに見える◆菊の原産地は中国。3千年の歴史があり、日本には中国で改良されたものが、奈良時代中期に遣唐使船などによってもたらされたとされる。種類も豊富で、直径20cmほどの大菊は三本仕立て、一本仕立て、千輪作りなどの植え方、飾り方で堂々とした威容を表現。小菊は懸崖作り、盆栽作りなど。同じ品種でも見せ方の違いが楽しめる。またたくさんの菊を配置して明王院などの風景を箱庭のように創作する楽しみ方もある◆福山城は1622年に水野勝成公が築城した5重6階の城。近世の城郭として円熟期の美がある。今春には喫茶もできる福寿会館もオープンした。一帯は芸術の秋を日本情緒につかりゆっくり過ごす空間になっている。

markfw.gif尾道白樺美術館-尾道大学(芸術作品発表施設)2009年11月10日号掲載

お店イメージ
芸術作品発表施設
尾道白樺美術館[尾道大学]
運営 尾道大学芸術文化学部
住所 尾道市久保3-4-11
TEL (0848)20-7831
営業 10:00〜18:00
休日 火曜日・水曜日(祝日開館)
P  あり

尾道大学美術学科の関係者が作品を展示

 武者小路実篤、中川一政、梅原龍三郎といった白樺派の芸術作品を展示する施設から、がらりと趣を変え、尾道大学美術学科の関係者が作品を発表する場となった尾道白樺美術館。運営主旨は変わっても芸術を愛する気持ちから人間社会に貢献しようという芸術に対する基本理念は受け継がれている◆この11月8日までは「尾道デザイン作品展」が開かれ、美術学科デザインコースの学生が「尾道」をテーマに取り組んだ作品を発表した。尾道水道の護岸に今年完成した「おのみち海辺の美術館」の看板。市内で行われたイベント告知の各種ポスターなど。また市内御調町のみちの駅で販売されている飲料「かきすせそーだ」「うるわしそーだ」の商品名、ラベルデザインも学生ならではの若い感性から生まれた。JA尾道が販売する「おのみちワイン」のラベルデザインも学生の作品。造船所クレーンや尾道鉄道のペーパークラフトもあった。ここでは地域に根ざした取り組みが地元の産業に生きている様子を伝えた◆11月26日からは日本画を専攻した大学院修了生と先生による作品展「揺藍展(ようらんてん)」が始まる。

markfw.gif汐待亭(観光施設・ギャラリー)2009年11月10日号掲載

お店イメージ
観光施設・ギャラリー
汐待亭
店主 小合均さん
住所 尾道市瀬戸田町瀬戸田425
TEL (0845)27-2008(瀬戸田町商工会)
開館時間 日・祝日の10:00〜16:00
P  なし

ギタリスト菅大祐さんのライブ会場に

 瀬戸田の観光、交流拠点のひとつとしてしおまち商店街内にある白塗りの「汐待亭」。元郵便局の母屋だった旧家を公開した味わいのある建物で、近隣の観光パンフレットが集まっており、地元の人たちの作品展示や雛飾り展示など、賑わい創出に向けイベント会場としても活用されている◆その汐待亭では、11月23日(祝)午後7時から、東京を中心に注目を集めているギタリスト、菅(かん)大祐さんのコンサートが行われる。「瀬戸内ツアー2009」の一環で、「海の近くでライブをしたい」との思いから同所が会場に選ばれたもの。CMやドラマの曲を手がげるほか、 京都の一保堂茶舗プロモーション音源などを制作している管さんの心地よいアコースティックギターのメロディーを瀬戸田で楽しめる。さらにゲストとして京都を中心に活躍している写真家の石川奈都子さんが招かれ、演奏中に新作映像を流す。チケットは当日販売で1,500円。なお前日の22日(日)には福山市柳津町のソファーメーカー、(株)心石工芸のショールーム「カーロ」でも午後7時からライブが行われる。

markfw.gif圓鍔記念館(彫刻美術館)2009年11月01日号掲載

お店イメージ
彫刻美術館
圓鍔記念館
館長 宮迫卓督さん
住所 尾道市御調町高尾220
TEL (0848)76-2888
営業 9:00〜17:00(入館16:30まで)
休日 月曜日・12月29日〜1月3日
P  あり

圓鍔勝三の彫刻芸術に浸る憩いの空間

 尾道市御調町のふれあいの里にある圓鍔記念館で、11月29日まで秋の特別展「圓鍔勝三 彫刻の世界」が開かれている。大きさも素材もテーマも様々で、彫刻の表現力をじっくりと鑑賞することができる。彫刻のほかシルクロードの旅で描いたスケッチや花・仏像のデッサンなど巨匠の絵心にも触れることができる。また「佛の顔も二度三度」といった書の味わい深い作品もある。彫刻作品の展示は、作品名とともに制作意図の説明文が付いており、作品をより身近に感情移入して観ることもできる◆圓鍔勝三氏は明治38年御調町で生まれ、昭和5年帝展初入選。その後文展、日展特選、日展審査員、勲三等瑞宝章受章、日本彫刻会理事長、文化勲章受章など芸術界の巨匠としてふさわしい経歴を重ね、平成15年逝去した。記念館は圓鍔氏の作品を保存し、文化の発信源となることを目的に平成5年にオープン。広大な公園とともに心の平安を求める来館者のオアシスともなっている◆入館料一般400円、高校生300円。歩いてすぐ近くに天然温泉施設の尾道ふれあいの里がある。

markfw.gif鞆の浦 青雲庵(ギャラリー)2009年10月01日号掲載

お店イメージ
ギャラリー
鞆の浦 青雲庵
事務局長 羽原弘晶さん
住所 福山市鞆町鞆771
TEL (084)982-3336
営業 土・日曜日のみ 10:00〜18:00

木版画家・井堂雅夫氏のアトリエに作品展示

 浮世絵タッチの木版画。京都市在住の井堂雅夫氏が生み出す作品は古来からの風景のようでありながら現代の趣深い風景を情緒的に映し出す。そんな魅力に惹きこまれる人も多く、井堂雅夫中国地区後援会(門田峻徳会長)も平成5年から立ち上がっている◆井堂氏は曾祖父が現在の福山西署鞆交番(当時は署)の署長だった縁で、20年ほど前から福山市内で活動を始め、平成8年鞆にアトリエを構えた。現在はギャラリーとして作品が展示されており、気軽に鑑賞することができる。年に数回は本人が訪れ、作品づくりに精を出している◆平成18年に市制90周年を迎えた福山市に彩りを添えた「平成版浮世絵・ふくやま十景」(52,500円)は前年に発売され大ヒット。桜の福山城、冬の神辺本陣など四季の福山を10カ所の風景で表現しており、行かずとも福山の市内観光が堪能できる。絵葉書版もあり、販売中◆福山にちなんだ近作としては鞆のアトリエで制作した「悠々富士」がある。万葉集にも歌われた鞆の「むろの木」が鞆のオーラともに赤富士の前に構えている鮮やかな作品で、観る人に元気を与える。この作品もギャラリー内で鑑賞できる。

markfw.gifふくやま文学館(文化施設)2009年09月20日号掲載

お店イメージ
文化施設
ふくやま文学館
運営 (財)ふくやま芸術文化振興財団
住所 福山市丸之内1-9-9
TEL (084)932-7010
営業 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休日 月曜日(ただし9/21、10/12、11/23 開館 9/24、10/13、11/24休館)

10周年企画「福山地方の詩と童謡」開催中

 開館10周年を迎えた「ふくやま文学館」では記念企画「福山地方の詩と童謡」を9月11日から12月13日まで開催中。福山市及び周辺にゆかりのある作家に着目して詩では井伏鱒二、木下夕爾、林芙美子、村上菊一郎、赤松月船、木山捷平、童謡では葛原しげる、武内俊子といった多士済々の作家を紹介している◆目玉はこのほど新発見された林芙美子の詩稿。好んで書いた言葉「花のいのちはみじかくて…」の出典はこれまで不明だったが、生前交流していた翻訳家村岡花子に贈った未発表の詩稿の中に含まれていたことが研究者の今川英子氏によって明らかになった。この新発見の資料も展示している◆そのほか地元に根強いファンがいる赤松月船直筆の詩も展示。現・浅口市鴨方町生まれの赤松月船(1897−1997)は平川村(現・備中町平川)の村長を務めたり、矢掛町にある洞松寺の住職を務めたりした詩人。三原市生まれの武内俊子(1905−1945)は童謡、童話作家。童謡のレコードとしては大ヒットした「かもめの水平さん」で知られる◆いま同館に行くと短時間でかなりの地元文学通になれる。入館料は大人500円(高校生まで無料)

markfw.gif貝と珊瑚の館(展示館)2009年09月10日号掲載

お店イメージ
展示館
貝と珊瑚の館
オーナー 瀬尾延典さん・静子さん
住所 福山市蔵王町6-5-1-12
TEL (084)943-5133
営業 10:00〜17:00
休日 不定休
P  2〜3台分

世界でも珍しい貝と珊瑚が20万点以上も!

 40年ほど前から趣味で収集した貝や珊瑚を展示している「貝と珊瑚の館」。税理士の瀬尾延典さんと妻の静子さんが自宅の1階にショーウインドーを並べ、20万点以上に及ぶコレクションの中からきれいで珍しい貝や珊瑚を展示している◆貝はビーナスが立っている絵画で知られる大シャコ貝が有名。よく見かける有名な貝でもここの展示品はサイズがビッグで珍しい。またウミギク呼ばれる貝が付着したトサカカキなど組み合わせとその形状が珍しいといった具合で、世界でも珍しいものばかり◆珊瑚はすでに採取が禁止されているものばかり。台風の後には砂浜に打ち上げられることも多く、静子さんは「昔は台風の翌日に飛行機でよく沖縄へ飛んだ」と笑う。珊瑚が珍しくなかったころで、現地の人からは奇行と感じられたという。セブ島では珊瑚の中の貝を取るために珊瑚を割っている住民を見かけ、「割っちゃだめ!」と買い取ったこともしばしば◆収集の人脈も広がり、海底3000mにしか生息しない世界でも珍しい珊瑚も入手できている◆入場料は大人500円、中高生200円、小学生100円。特に子どもは必見。

markfw.gif尾道学研究会(調査研究・発表)2009年09月10日号掲載

お店イメージ
調査研究・発表
尾道学研究会
会長 天野安治さん
住所 尾道市東土堂町8-45
TEL 080-5612-9108
FAX (0848)37-0505
URL http://onomichig.com/
E-mail jimu@onomichig.com

尾道学研究会が公式サイト開設

 「地域を知る、学ぶ、考える」をテーマに地域の歴史文化の掘り起こしと発信に取り組む「尾道学研究会」がホームページを本格稼働させた◆ホームページ開設を望む声に応えて昨年末から準備を始め、7月から試験公開していた。これまで地域としては市内中心、ネットワークとしては会員内に限定されていたが、今後は全国レベルでの尾道発信と情報共有、交流を進める。内容は「デジタルアーカイブ」「ミュージアム」「尾道学アイテム」など5テーマ◆「デジタルアーカイブ」は、事業の核でもある資料のデータベース。絵葉書や古地図、写真、郵便資料などを解説とともに公開する。「ミュージアム」ではおのみち街かど文化館で定期的に開いている企画展を紹介。現在は昨年行った尾道鉄道の紹介企画「タイムスリップ・レール…尾道」を公開中。10月31日まで。「尾道学アイテム」では、刊行物を掲載、古写真、絵ハガキを収録した「尾道…セピア色の記憶」、イベントで販売する渡船ペーパークラフトについて紹介している◆なお、おのみち街かど文化館で「私の尾道遺産展」を実施中。

markfw.gif大田庄歴史館(歴史資料館)2009年09月01日号掲載

お店イメージ
歴史資料館
大田庄歴史館
住所 世羅町大字甲山159
TEL (0847)22-4646
営業 水・金・土・日曜日の10:00〜17:00(受付は16:30まで)
休日 月・火・木曜日、年末年始
P  あり

米どころとして繁栄した世羅のすごさが集

 昔から米どころとして名高い世羅台地。大田庄と呼ばれ、後白河法皇が尾道を倉敷地と指定して献上する米を運んだことでも知られる。歴史は古く縄文時代から集落が形成されていた。豊穣な台地は大きな経済力を示し、今高野山の境内にはその昔、龍華寺・金剛寺・丹生神社を中心に7堂12院が建てられ繁栄していたという◆その今高野山に上がる参道入り口付近に建つのが「大田庄歴史館」。弥生時代からの遺跡も多く、今年は10月4日まで「せら考古学展パート2」と題して池ノ奥古墳、大戸山古墳、近森遺跡など貴重な発掘調査の結果を展示している◆世羅町黒川で出土した銅鐸は県内2個目の出土で、本物は広島県立歴史民俗資料館に保管され、ここにはレプリカが展示されている。ほかにも重要な文化財が多く、全国展に貸し出されるほど。「古美術ギャラリー」の異名をとるほど、文化遺産に恵まれた世羅町という評価もうなずける◆事前予約により、ボランティアガイドさんの説明が受けられ、展示品から世羅町の歴史と地方都市のつながりが見えてくる。入館料は満15歳以上200円、小学生・中学生100円。

markfw.gif私のブランド作品展(グループ作品展)2009年07月20日号掲載

グループ作品展
私のブランド作品展
主催 元気屋
会場 尾道市土堂町1-11-7(貸しギャラリー)
TEL (084)934-4943(元気屋)
日時 8月1日 10:00〜21:00
P  なし

花火の日 プロ目指す作家が作品発表

 尾道、福山を中心に創作活動を行い、プロとして成長していきたい—そんな思いを持つ作家のネットワークによるグループ作品展「私のブランド作品展」が8月1日の尾道花火大会の日に尾道市土堂1の貸しギャラリーを会場に行われる。主催者はオリジナルのオーガニック石鹸の作品で知名度を高めている元気屋(福山市松永町)長濱小季さんが主催。元気屋主催の作品展は尾道では初。準備にも力が入る◆長濱さんは「丁寧な仕事をされているのに、作って貯めこんでいる…そんな作家さんも、発表する機会がなかっただけ。趣味ではなく、自分のブランドとして本気で育て上げていきたいと考える人たちとのネットワークで実現できた作品展です」と狙いを話す。出展者は二人のトンボ玉作家、草木染めを使って雑貨を作る布作家、珪藻土で時計などの作品を作る㈱ファイン、オリジナル石鹸の長濱さんの5人。「人出の多い花火の日。一人でも多くの方にごらんいただきたい」と長濱さん◆出展者の強い意気込みは、花火が終わる9時まで作品展を開くことからも感じられる。

markfw.gif康徳寺・雪舟の庭(庭園)2009年07月01日号掲載

庭園
康徳寺・雪舟の庭
住職 田坂知道さん
住所 世羅郡世羅町寺町1386
TEL (0847)22-0635
日中は開放(webカメラでも拝観可能)
P  あり
URL http://koutokuji.org

禅の心をいまに伝える画聖・雪舟の庭

 世羅郡世羅町の康徳寺境内に画聖・雪舟が造ったと伝わる庭園がある。位置は世羅中央病院、マックスバリュ、ナフコなどの郊外型店舗が並ぶ国道432号線を西に進み、道が上ったところを少し北へ入った場所。庭園は無料で開放されており、自由に拝観できる◆康徳寺の創建は白鳳時代(672-)と言われ、後に天領として管理されるほど豊かな米どころ、大田庄の豪族によって建立された。文和2(1353)年ごろに名僧石室善玖和尚を迎え、臨済宗に改宗、寺勢が盛んなころには12の塔頭(傘下の寺院)を構えていたという◆雪舟(1420-1506)は一時期、同じ世羅町の円満寺に籍を置き、康徳寺との関係が深かった萬年寺とも親交があった。そのため康徳寺にも足を運んだ記録が残っており、雪舟の庭と伝わっている。自然と一体化した清閑な禅寺の雰囲気をかもし出す庭は、訪れる雪舟研究者も須弥山に見立てた岩などから雪舟の庭と感じ取っているという◆6月末には花供養会(あじさい祭り)も行われ、8月を除く毎月7日の夜8時からは法話・座禅会(茶礼菓子代として会費500円が必要)も行われている。

markfw.gif平家谷花しょうぶ園(観光施設)2009年06月20日号掲載

観光施設
平家谷花しょうぶ園
平家谷ふるさと振興会ほかの運営
住所 福山市沼隈町中山南横倉地区
TEL (084)988-0178(開園中のみ)
営業 9:00〜17:00
休日 6月下旬まで(開園期間は無休)
P  P約100台(無料)

>平家の伝説を伝える歴史とロマンの里

 横倉地区は平家伝説の残る情緒あふれる集落。平通盛が菖蒲湯につかったという言い伝えが残る場所に観光客誘致と地域活性化のため、昭和62年から観光協会と横倉地区の平家谷ふるさと振興会が協力して「花しょうぶ園」を整備、平成2年6月に開園した。散策道、柵、植え込みなどは地元住民が手作業で行い、その努力は翌年建設省(現国交省)が選定する「手造り郷土賞」という栄誉に輝いている◆花しょうぶ園には約500種、約5万本の花しょうぶが美を競う。花菖蒲の原種はノハナショウブと呼ばれ、湿原に自生する多年草植物。ノハナショウブが変化しながら江戸時代ごろから品種改良が発展、江戸系、肥後系、伊勢系などに分かれた。そんな品種が観賞できる◆敷地は約1万2千平方m。駐車場に近い場所にはお餅、煎餅などを販売するお土産店、軽食と喫茶のお茶処もある。入園料金は大人500円、小中学生200円◆場所は沼隈町の県道72号線を町中心部から北上、沼隈病院方面の東へ進むとそこから車で約10分。現在は道路工事のため、広大なぶどう畑を大きく迂回すると到着する。

markfw.gifCOCORON(ジュエリー製作・リフォーム・修理・講座)2009年05月20日号掲載

ジュエリー製作・リフォーム・修理・講座
COCORON
代表 出原昌樹さん
住所 福山市駅家町中島1174-4
TEL (084)976-8596
営業 10:00〜19:00
休日 火曜日・第3水曜日
P  あり

プロのものづくり伝える講座も開講

 宝飾に携わって約10年。念願のショップ兼工房を2日にオープンさせた出原昌樹さん。オリジナルジュエリーの制作や修理、リフォームで記念日や大切な思い出を彩る◆定評のあるAGTの鑑定書を扱うなど仕入れのグレードは高い。「天然のピンクダイヤは特にきれい」と自信を持つが、ショップ兼工房のため安心価格◆独立志向の人から初心者まで要望に合わせジュエリー製作を指導する講座も開く。鋳造のWAXコース、初級・中級・上級と段階を設定している彫金コースは入会金1万円、受講料は材料費別で月6時間1万円。初心者向けに2時間でリングを作る体験コースや、2人で結婚指輪を作るブライダルコースもある◆出原さんは大学で建築を学んだ。タトゥーのデザインを路上で販売、「アクセサリーを作って」との声でシルバーアクセサリーの道へ。彫金に移行してメーカーへも提供、さらに宝飾店で3年間修業後再び独立した。「人の手仕事が感じられるレベルでなく、機械で仕上げたような精密さがプロ」と話す出原さんは「将来は東京、海外で勝負したい」と目を輝かせる。

markfw.gif蔵(ギャラリー・喫茶)2009年05月01日号掲載

ギャラリー・喫茶

オーナー 岡本克子さん
住所 福山市松永町6-11-34
TEL (084)933-262
営業 8:00〜日没
休日 火・水曜日
P  第3駐車場までで30台

200年の蔵に包まれ自然のものをいただく

 窓の外を指差し「昔はそこまで塩田だったのよ」と話すオーナーの岡本克子さん。地域の人の力を借り、自宅の蔵を手作りで改装、6年前にオープンさせた。江戸時代に建てられ、200年のときが止まったような蔵だから名前もそのまま「蔵」。蔵独特の爽やかな空間を生かすため、天井や梁には菜種油を塗りこんだ。マイナスイオンに包まれたような空間が人気でランチどきは満員になることも多い◆2階は大きな梁が特徴の多目的空間。グランドピアノが置かれ、無料でコンサートや絵画展、手づくり小物の作品展などの会場として利用されている。シャンソンやジャズ演奏も不思議と蔵のムードに溶け込み、楽しみにする人が多い◆喫茶は座敷もある1階が中心。天然木を切り取ったテーブルで、自然の素材を大切にした飲み物やケーキをゆっくりと楽しむと、あわただしかった心のリズムもいつしかスローテンポに変わる。珈琲はホット420円、アイス472円。ケーキセットは飲み物代プラス210円◆1日30食限定のランチ(11時30分から)は飲み物付で934円。週替わりのメニューは自然素材にこだわり、だしからも自然の風味が伝わってくる。

markfw.gifTea Lounge オアシス(美術館内喫茶コーナー)2009年04月20日号掲載

お店イメージ
美術館内喫茶コーナー
Tea Lounge オアシス
館長 平山助成さん
住所  尾道市瀬戸田町沢200-2
TEL (0845)27-3800
営業 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休日 6月14日まで無休
P  あり

美術鑑賞の合間に楽しめる心のオアシス

 しまなみ海道開通十周年記念特別展「アレキサンダーの道/しまなみ海道—平山郁夫の旅路から—」が4月11日から始まった平山郁夫美術館。館内には生口島で生まれ育った平山郁夫画伯の描いたしまなみ海道の風景が並ぶ。そしてシルクロードの西端に位置するアレキサンダー大王の足跡を伝える異文化の風景が続く◆文化の違いに思いを馳せながら作品鑑賞を続ける合間に、ちょっと一休みできる憩いのスペースが美術館内の「Tea Loungeオアシス」。しまなみ海道の島々は太陽の恵みを受けて育った柑橘がいっぱい。その甘味とさわやかな酸味を味わうなら、手しぼりレモンジュース500円、手しぼりみかんジュース800円などがオススメ◆また一度は食べてみたい、テレビや雑誌でお馴染みの料理研究家・山本麗子さんのオリジナルケーキもここで味わえる。もちろんケーキは直送されてくるもので、山本麗子さんの味そのままが魅力。オーガニックハーブティーとの組み合わせはまさに芸術的で、心豊かなひとときを過ごせる◆一味違う異国情緒豊かな珈琲、チャイなどもある。

markfw.gif檜山 文(イラスト・ウェルカムボード制作)2009年04月10日号掲載

イラスト・ウェルカムボード制作
檜山 文(ひやま あや)さん
住所 福山市本庄町中1-6-5 展示会場 福山市霞町1-4-23
    「夢本陣なごみ」
TEL 090-6408-2756
開催時間 14:00〜22:00

つながり・出会いを大切に表現し平和に貢献

 ほのぼのとしたタッチと勇気をもらえる言葉で話題の檜山文さんの5回目となる作品展が5月31日まで夢本陣なごみで開かれている。新作10点を含め水彩、クレヨンに毛糸や和紙なども組み合わせた31点とウェルカムボードを展示。季節の料理を楽しめる空間にイラストと言葉があたたかみを添える。12・26日と5月10・31日は午後6時まで会場に常駐◆教育関係やアパレル販売に従事後、昨年夏からイラストレーターとして本格的に活動。出会いやつながりを大切に考え、ウェルカムボード制作でも可能な限り本人に会い、思い出の品やエピソードも表現に組み込む◆悩んだ時期もあったが、最近ようやく作品を喜んでもらうことが自分の喜びになったという檜山さん。「アイデアや言葉はへこんだ時にひらめきます」と笑う◆出産が困難な環境にある女性を支援する円ブリオ福山のポスターイラストも手掛け「命を助けるサポート。少しでも世界平和に貢献したい」と話す。福山ばら祭ローズウェディングのウェルカムボードや1/2成人式、福山医療センター発行の出産を祝うパンフにも採用された。

markfw.gifいろは丸展示館(歴史資料館)2009年04月01日号掲載

歴史資料館
いろは丸展示館
ボランティアによる運営
住所 福山市鞆町鞆843-1
TEL (084)982-1681
営業 10:00〜17:00
休日 年内無休

坂本竜馬が乗ったいろは丸を追想

 1867年4月23日夜半、坂本竜馬が乗った「いろは丸」と紀州藩船の「明光丸」が衝突。損傷したいろは丸は鞆港へ曳航中、沈没した。鞆に伝わっていた「唐人船が沈没」の噂をもとに、いろは丸引き揚げという壮大なロマンが燃え上がり、1988年から翌年にかけて行われた潜水調査は全国の竜馬ファンを沸かせた◆引き揚げられた貴重な品々を展示しているのが、常夜灯にほど近い「いろは丸展示館」。当時、ロマンに燃えた人々が結成した「鞆を愛する会」のメンバーを中心に地域ボランティアが運営している◆海の底に眠るいろは丸の様子を再現したコーナーや調査風景のビデオ放映、各種パネル資料の展示に加え、いろは丸の物と思われる滑車、古伊万里茶碗、灯り取りのガラス板、鉄製品などが展示され、「知ってる竜馬?検定クイズ」も実施されている。鞆で竜馬が過ごした隠れ部屋も2階に再現。竜馬Tシャツなど関連グッズ、資料も販売され、明治維新を駆け抜けた英雄竜馬が甦る◆引き揚げられた石炭のかけらは100円以上の寄付価格で販売。小学生以上は入館料200円が必要となる。

markfw.gifやました陶芸教室(陶芸教室)2009年03月20日号掲載

陶芸教室
やました陶芸教室
店主 山下公敏さん
住所 福山市山手町3478
TEL (084)951-4171
営業 10:00〜20:30
休日 木・金・土
P  あり

萱野山で取れる土を元始に

 備後福山にある萱野山(かやのやま)から採掘される土は、陶芸家が好んで使用する赤土、白土。焼き上がり後に自然な朱色を生み出す赤土と、焼き上がり後白い光沢が美しい白土が組み合わさることで独特のハーモニーを醸し出すことができることから、陶芸をするには最適な環境が整っているといえる。これらの環境を活かしつつ、美術大学を卒業した芸術的センスを武器に、新たな伝統「萱野山焼き」に挑戦する「やました陶芸教室」代表の山下公敏さん。個展などのイベントを開催し、新たな文化を創り出す◆代表山下さんの得意は陶器。感性豊かな陶器は温かみある質感で、食事時の笑顔を誘う。それになぜだか、山下さんが作る陶器は水が腐りにくいのが特徴。様々な実験にて検証されたこの事実は、4/18から4/21に福山市吉津町の「ギャラリーよしづ」で体感あれ◆これらの技術を伝授できる場所がここ「やました陶芸教室」。教室では陶器の他、女性講師のあきこさんが得意とする陶人形を学ぶことが出来る。女性独特の丸みある温かい作品は、床の間に福を呼ぶ。体験コースもあり、アットホームな雰囲気が実際に体感できる。

markfw.gif「恋しき 浪漫日和」(アートイベント)2009年03月20日号掲載

アートイベント
「恋しき 浪漫日和」
実行委員会委員長 三藤直子
会場 恋しき 府中市府中町178
TEL (080)1636-7965事務局
開催時間 11:00〜20:00

春の「浪漫日和」缶バッチで楽しんで

 4月19日(日)、府中の「心のふる里 恋しき」が癒しの歌声、さまざまな作家作品、キャンドルなど多様なアートで彩られるイベント「恋しき 浪漫日和」が開かれる。福山で作家支援活動を行っている市民団体を中心とした同実行委員会が主催する◆精力的な創造活動と作品発表に取り組む9人が、絵、書、テディベア、木版画などのアート作品を展示販売する。午後2時からと5時からは、その癒しの歌声に全国でファンが増えているMINEHAHAさんのコンサート。チケットは前売り3,000円、当日3,500円。午後6時からはキャンドル作家のウナキアヤさんによる庭園のキャンドルナイトと盛りだくさん◆また府中のまち歩きを楽しんでもらいたいとの思いから、イベントに先立ち、オリジナル缶バッチ(800円・写真上)を制作した。福山ロッツ2階の「ちょこはぴ倶楽部」か、当日会場で購入して提示すれば、多様なサービスが受けられるクーポンパスポートとして使用でき、近隣協賛店、ヒロボーライブファクトリーなどで割引が実施される。会場では、離れで開かれる茶席(500円)が無料となる。

markfw.gif福山市鞆の浦歴史民俗資料館(資料館)2009年03月10日号掲載


福山市鞆の浦歴史民俗資料館
館長 橋本貞夫さん
住所 福山市鞆町後地536-1
TEL (084)982-1121
営業 9:00〜17:00 入館料は一般150円
休日 月曜日(祝祭日の場合は翌日)

新春企画展「雛祭」を開催中!

 朝鮮通信使の行き交った昔から景勝地として名高い鞆の浦。湾を見下ろす小高い丘に福山市鞆の浦歴史民俗資料館がある。3月3日を挟んで鞆のまちでは「鞆・町並ひな祭」が開催されており、まちのいたるところにひな人形がかざられている。祭の実行委員会事務局を務める同資料館でも新春企画展「雛祭」を3月22日まで開催中◆圧巻は江戸時代の七段飾り。鞆の商家に伝わる道具類が約140点もそろった豪華なもの。ほかにも玄関を入ったロビーに飾られている明治期の大規模で精巧な御殿飾りや大型の古今雛、押絵雛、立雛、流し雛など様々な雛飾りを紹介。館内には男雛と女雛のお内裏様が40組ほど並んでいる◆また廿日市市の人形コレクターからの出展には江戸時代の高さ約50cmという国内最大級の次郎左衛門雛、江戸時代の貴重な享保雛・有職雛、明治天皇雛などがある◆2階には鞆の穏やかな海を琴の名曲「春の海」に表現した宮城道雄の生涯を伝えるコーナーがあり、3月22日まではその周辺に全国公募で集まった「ひな祭・絵手紙」の作品580点がずらりと展示されている。

markfw.gifちょこはぴ倶楽部(アーティストバンク)2009年03月01日号掲載

アーティストバンク
ちょこはぴ倶楽部
代表 三藤直子さん
住所 福山市西町1-1-1福山ロッツ2階
TEL 080-1636-7965
営業 10:00〜20:00
休日 福山ロッツに準ずる
P  P有料

プロ目指す地元作家の支援拠点へ

 福山を中心とした地元作家を応援するコミニュケーションサイト「アーティストバンク ちょこはぴ倶楽部」(アドレス=http://chocohapi.com/)を運営する三藤直子さん(写真)。医療秘書として勤務後、ラッピングコーディネータ資格を取得し、創作活動に取り組む人たちとの交流が深まる中で、作品発表の場が少ないと実感、「自分たちの手で発表の場を作ろう」と奮起し3年前に立ち上げた◆市内を中心にギャラリーやカフェ、ホテル、商業施設を会場に登録アーティストの作品を紹介するイベントは近く20回を数える。1月には天満屋福山店で「新春アートフェア」も開いた◆現在の活動の拠点は昨年10月にオープンした「ちょこはぴ倶楽部in福山LOTZ」。登録作家38人のうち15人のプロフィールをパネルで紹介しており、ものづくりをきっかけに「人と人」「人と作品」「作品と作品」の出会いを提供する。イベント時の作品販売やワークショップ、個展、ライブなどで共感の輪を広げており、多様なジャンルの若いアーティストがプロを目指すための支援拠点として一層の成長を目指す。

markfw.gif福山市しんいち歴史民俗博物館(博物館)2009年03月01日号掲載

博物館
福山市しんいち歴史民俗博物館
館長 山名洋通さん
住所 福山市新市町新市916
TEL (0847)52-2992
営業 9:00〜17:00 入館無料
休日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)年末年始

備後絣の伝統を伝承する市民の活動拠点

 備後絣の歴史を伝え、文化を伝承する拠点となっている「福山市しんいち歴史民俗博物館」。展示室では現在「織りとパッチワーク展」が3期に分けて開催されており、3月7日から4月5日までは第3期の展示が始まる◆富田久三郎が1853(嘉永6)年に考案した「井桁絣」。明治元年に「備後絣」と名付けて大阪へ出荷され、一大産業への基礎がつくられた。そんな時代を感じさせる機織り機も展示され、機織り技術の伝承のため、実機を使った講習会も定期的に開かれている。平成20年に「あしな文化財センター」を隣接して新築、一体的に使用できる1階には機実演室や研修室も完備され、以前は点在していた伝習会【はたおと】の研修会場として、またパッチワーク・創美会の活動拠点となっている◆備後絣だけでなく、遺跡の発掘調査で見つかった石器、土器などは主に2階に展示され、旧石器時代から古墳時代へと心を誘う。文化財センターの収蔵庫(非公開)にはおびただしい数の土器破片などがあり、別室で「大地2号遺跡」「矢立遺跡」の出土品を中心に分析、組み立て再現など地道な作業が続いている。

markfw.gif風の巣(ギャラリー・喫茶)2009年02月20日号掲載

ギャラリー・喫茶
風の巣
店主 田中芳弘さん
住所 福山市加茂町下加茂30-7
TEL (084)972-3331
営業 10:00〜17:00
休日 水・木曜日
P  あり

ウエスタンの風を感じる空間

 メルヘンに出てくるような夢一杯のおとぎの村◆建物全体をギャラリーとして幻想的な世界に浸ることが出来る「サンタフェギャラリー」。宝物を発見する楽しみを与えてくれる「ジュリアーノガーデン」。童話に出てくるような空間でティータイムが楽しめる「サンタフェプレイス」。何時までもいたくなるような心地よさを味わうことが出来る◆村全体が建築家である田中芳弘さんの作品。幼いころ西部劇などにでてくるウエスタンログハウスの街並に惚れこみ、ログハウスの本家アメリカやフィンランドで修業。現在の場所に土地を購入し、趣味も手伝いログハウスを次々と手がけていった。そこで完成したログハウスをギャラリーとして展示するに至った。◆白樺の梢に小枝が風で吹き寄せられ、自然に巣となす様子をフィンランド語で「風の巣」と呼ぶ。名前が体となったのか、風の便りに乗り、おとぎの空間を愛する人たちを自然と引き寄せ、連日繁盛とのこと◆現在フィンランド出身のセリグラフィー作家、タルリーサ・ヴァルスタの原画展を開催中。ギャラリーの展示品がおとぎの世界へと誘う。

markfw.gifビサン ゼセッション(JTB代理店)2009年02月20日号掲載

JTB代理店
ビサン ゼセッション
社長 大崎義男さん
住所 尾道市久保3-8-33
TEL (0848)37-5317
営業 9:30〜18:30
休日 日曜日・祝日
P  あり

高田三徳さんの絵画も観賞できる旅行代理店

 尾道市内唯一のJTB代理店「ビサン ゼセッション」。国内旅行はもちろん、海外旅行、宿泊など旅行業務一切を扱い、航空チケットも発券する◆2階が店舗と事務所。1階の駐車場横にカタログBOXがあり、プラン化されている様々な旅行ツアーのパンフレットが24時間情報収集できる形で集合している◆同社では世界でも著名な文化に触れる海外旅行を定期的に主催しており、この2月にもスペインのバルセロナや古都トレド、マドリッドなどを訪ねる。絵画の宝箱と呼ばれるプラド美術館でゴヤ、エル・グレコ、ベラスケスなどの名画を鑑賞し、まち中にあふれている芸術的な建築物に触れる。大崎社長は「海外旅行は肉体的な負担もあり、多少の無理をしても体力のあるうちに行くのがコツ」とアドバイスする◆また芸術心いっぱいの同社事務所には尾道市在住の画家高田三徳さんの作品を大小合わせて25点ほど展示、販売も行っている。◆大崎社長は多彩な文化の詰まった尾道にも深い思い入れがあり、自社ホームページではキャラクターの路地ニャン公を使ってユニークな尾道の魅力発信も行っている。

markfw.gifミュージカルシティ(ミュージカル)2009年02月20日号掲載

ミュージカル
ミュージカルシティ
みはらピープル事務局 光藤博明さん
練習場所:サン・シープラザ4階
=三原市城町1-2-1ペアシティ三原西館
TEL (082)255-5066
練習時間:毎週土曜日18:30〜21:00

世代超え「舞台」創造する感動を

 三原中心の出演者でオリジナルな舞台を提供する「ミュージカルシティみはらピープル」による第4回公演が7月4日(土)午後6時から、三原市宮浦の三原市芸術文化ホール・ポポロで開かれる◆今回はファンタジーミュージカル「現代版 星の王子さま」。作、演出は市民ミュージカルネットワーク広島事務局を務める光藤博明さんが手掛け、原作の時代を現代に置き換えた夢と冒険にあふれたオリジナルミュージカル◆現在、幼稚園年長の六歳を最年少に小中高生、主婦ら26人がサン・シープラザで毎週土曜日午後6時30分から本番に向け練習中。初心者にも安心なレッスンプログラムで、3月中旬までメンバーを募集している。竹原や福山からの参加者も◆学校では体験しにくい幅広い世代の交流から、自己紹介もできなかった引っ込み思案の子が活発に話せるようになるなど、社会性を身につけられる場ともなっている。中学生のメンバーも「みんなと一緒に歌とダンスを練習できるのが楽しい。支え合って一つの舞台を作り上げる感動は大きいです」と明るく話し、新しい仲間を心待ちにしている。

markfw.gif首無地蔵菩薩(祈願名所)2009年02月01日号掲載

祈願名所
首無地蔵菩薩
宗教法人首無地蔵菩薩
住所 府中市出口町250
TEL (0847)43-5732
休日 土・日・祝日・年末年始
P  あり

霊験あらたかな府中の祈願名所

 標高65mの丘の上、府中市の観光名所として親しまれている「首無地蔵」。正式な名称は「首無地蔵菩薩」。以前からあったお地蔵様が道路拡張で埋まっていたが、昭和52年5月18日にお告げ通りに掘り出され、すぐに「頭痛が治った」「足の痛みが消えた」「腰痛が嘘のよう」など病気に悩まされた人たちの朗報が相次いだことから、口コミで不思議な力を持つお地蔵様として人気になった。メディアで何度も報道され、全国各地からお参りの観光バスもやってくる◆ホームページでも容易に検索でき、掘り出された経緯や感謝の声などを知ることができる。お願いの方法は、備えてあるローソク等に火をともし、お地蔵様の脇に書いてある地蔵経を唱え、祈願する手順。お地蔵様を「直接触れるか、触れないか」という疑問には「どちらでもよろしい」「要は一心に祈る真心が大切」とある◆毎月掘り出された18日に月例祭が開かれているが、5月に春の大祭、11月に秋の大祭が盛大に開かれ、大勢の参拝客でにぎわう。年間50万人を集め、観光名所としても府中市経済活性化に大きく貢献している。

markfw.gifカフェレスト ラピス(洋食)2009年01月20日号掲載

洋食
カフェレスト ラピス
代表 河田雅一さん
住所 笠岡市中央町28-16真田ビル2階
TEL (0865)63-9201
営業 8:00〜19:00、日曜祝日は11:00〜
休日 金曜日
P  なし

人の輪重視のカフェでワークショップ

 笠岡市の北木島出身の河田雅一さんが一昨年11月、笠岡駅前のドコモショップ2階に洋食の「カフェレスト ラピス」をオープンした。店名は北木島の特産「石」から◆人気の「おすすめセット」はライスにサラダ、メーンを特製デミグラスソースの130gハンバーグか、味噌ソースのトンカツのどちらかを選べ、680円とリーズナブル。平日のみの日替わりセットはライス・スープ・ドリンク付で780円。予算によりコース料理も提供する◆21日からは珪藻土を使った時計作りなどのワークショップを月1回開催する。毎月第3水曜日午後3時から。参加費はケーキセット付で壁かけ時計3,000円、フォトフレーム時計2,500円、壁かけボード1,600円。興味を持っていた河田さんの奥さんが、珪藻土壁材普及を目指しイベント開催を計画していた㈱ファイン(福山市引野町)と出会い、ふたつ返事での協力となった。人と人とのつながりを大事にするお店なので、思わぬ出会いで視野が広がるかも◆ジャズやフォークなどのライブも聴ける店として市内外の愛好家からも注目が高まっている。

markfw.gif喫茶&軽食 ひろ(喫茶と軽食)2009年01月10日号掲載

喫茶と軽食
喫茶&軽食 ひろ
店主 高橋博恵さん
住所 尾道市十四日元町5-11
TEL (0848)37-6220
営業 9:00〜18:00
休日 年中無休

>絵画と栄養士が考える健康志向の定食!

国道2号線から尾道本通り商店街を市役所に抜ける道(薬師堂小路)沿いに、今は死語となってしまった“純喫茶”というたたずまいの喫茶&軽食「ひろ」がある。店内には本通り駅側入り口にある芙美子像の作者高橋秀幸氏の処女作である絵画や友人所蔵の絵、エッチングなどが壁に飾られ、その絵がお気に入りのお客様もいる◆オーナーの高橋博恵さんは30年数年前にここにパン屋を開き、その後喫茶店とパン屋を併設、喫茶店だけに絞ってから30年以上になる。「来てくださる方に悪くて、お休みできないのよね」と元旦から大晦日まで年中無休で頑張って来た。現在は栄養士だった娘の美恵さんと切り盛りしている◆月曜日〜金曜日の日替わり定食¥700(メーン・小鉢2点・ご飯・味噌汁)は栄養士の美恵さんが考える野菜中心でヘルシーなメニューが多く、毎日通っているうちに「健康診断の結果が改善された」という常連さんもいる。安全にこだわりコロッケなども全て手作り、野菜も安全なものをつかっている。コーヒーセット(サラダ・玉子・フルーツ・トースト)¥600、抹茶セット(餅付き)¥550  

markfw.gif心のふる里 恋しき(複合施設)2008年12月20日号掲載

複合施設
心のふる里 恋しき
総支配人 佐藤祥平さん
住所 府中市府中町178
TEL (0847)41-5140
営業 10:00〜18:00
休日 火曜日
P  20台

宴会に展示会に 風情ある時間を

明治5の年創業で、文化の香り高い老舗旅館「恋しき」をリニューアルした複合施設「心のふる里 恋しき」は、上質な宴会会場としての利用も提案している◆庭園が見渡せる44畳の二階大広間は60人程度まで、6畳と8畳の続き間となっている2階客室は15人、特等席として使われてきた庭園離れは8人程度まで。料理は、例えば20人以上で、ビール、焼酎、日本酒の2時間飲み放題と、前菜、刺身、煮物、巻きずしなど8品目で一人6,000円、など。利用時間も要相談、内容は予算に合わせることも可能で、鍋料理などにも対応する。歴史が染み込んだ空間で、ゆったりとした時間が流れる中、想像以上に親睦も深まるというもの◆昼食は、そば処の松華堂弁当にざるそばをセットにした「そば御前」(1,300円)を座敷で味わえる◆なお21日までは渡辺和司さんによる干支の作品展が開かれている。渡部さんの工房は福山市新市町にあり、備前焼の技法を使った陶器製小物などを制作。来年の干支の「丑」の作品のほか、クリスマスにちなんだ小作品などを展示販売している。  

markfw.gifすヾり(書作筆文字工房)2008年12月10日号掲載

書作筆文字工房
すヾり
主宰者 中村文美さん
住所 福山市沼隈町下山南2-5
TEL (084)988-1300
URL http://suzuri.yaekumo.com/
E-mail suzuri@ai.to

「書のまち福山」で初個展

 福山市大黒町のギャラリーくわみつで13日から22日まで「筆文字工房すヾり」を主宰する書家・中村文美さんの念願だった初個展「空をゆくものちへのオマージュ」が開かれる。午前11時から午後7時、会期中無休◆現代アートから得たヒントを昇華した展示で、「書作展としては実験的な試み」というが、中村さんが触れてきた芸術表現をベースに考えると自然な見せ方という。大型作品約20点、小さな作品は50点以上、直筆のカレンダー作品も紹介する。初個展への思いは「私は書という表現の力を借りて/空を目指すことはできないだろうか。/空をゆくものたちへのオマージュ。/それは小さな祈りなのかもしれない(抜粋)」とのメッセージに凝縮されている◆また「書を楽しく、年賀状をもっと楽しく」をテーマに、ポストカードブック「いや重け吉事(いやしけよごと)」を発売した。よいことがますます重なりますように、との願いを込めた書と、日本の伝統的な色柄を組み合わせた。年賀状だけでなく礼状やインテリアなど利用シーンを想像するだけで楽しい22種類の作品集となっている。 すヾりblog「綴(つヾり)」URL http://plaza.rakuten.co.jp/ayasuzuri/

markfw.gif平山郁夫美術館(美術館)2008年10月10日号掲載

お店イメージ
美術館
平山郁夫美術館
館長 平山助成さん
住所 尾道市瀬戸田町沢200-2
TEL (0845)27-3800
営業 9:00〜17:00
休日 会期中無休
P  あり

絆強く「前田青邨 平山郁夫 師弟展」

 平山郁夫美術館で4日、秋の特別展として「前田青邨(せいそん) 平山郁夫 師弟展—心の系譜—」が開幕した◆平山郁夫さんは昭和27年に東京美術学校卒業後、師である前田青邨(1885年〜1977年)の抜擢で副手として日本画の研究室に残り、引き続き画業に勤しんだ。貴重な文化財の保護事業にも二人で携わっており、今も「自分があるのは青邨先生のおかげ」と敬う熱い絆がある。会場では、ともに約四半世紀を過ごす中で青邨から平山郁夫さんに引き継がれた遺志も表現された師弟二人の代表作が紹介される◆展示されているのは青邨の代表作の一つで昭和4年の「洞窟の頼朝」、同34年の「お水取り」、同44年の「異装行列の信長」など、武者絵をはじめとした歴史画など16点や、写生帖から太刀や兜など武具のスケッチなども紹介されている。平山さんの作品は「日本美術院血脉図」や「卑弥呼壙壁幻想 小下絵」、師への追悼作品「画禅院青邨先生環浄図」など20点。初日は平山郁夫さんが来館者に作品を解説した。11月24日まで。一般1000円ほか。

markfw.gifいろは(御舟宿)2008年09月20日号掲載

お店イメージ
御舟宿
いろは
NPO法人鞆まちづくり工房運営
住所 福山市鞆町鞆5
TEL (084)982-1920
営業 宿は土・日曜日のみ 喫茶は10:00〜17:00
休日 火・水曜日

坂本龍馬と宮崎駿監督ゆかりの空間

 坂本龍馬と海援隊士34人を乗せた「いろは丸」が慶応3(1867)年、福山市宇治島沖で紀州藩の軍艦と衝突、鞆ノ浦に曳航される途中で沈没した。あの有名ないろは丸事件の解決に向け、坂本龍馬と紀州藩士が談判した場所が御舟宿いろはの中にある談判の間◆NPO法人鞆まちづくり工房が買い取って改修、宿泊施設と喫茶の「御舟宿いろは」として蘇った。しかも玄関から談判の間に続く空間は、アニメ映画の巨匠、宮崎駿監督の描いた世界を再現。ホッとする江戸の町家の雰囲気となっている◆宿泊は一泊二食付22,000円(夕食の不要な人は相談)。談判の間から中庭をはさんで建つ蔵のお風呂でくつろぎ、歴史を刻む柱、梁を生かした二階の部屋で歴史ロマンに包まれながら宿泊できる◆玄関を入ってすぐ左は喫茶コーナー。談判の間を眺めながら自家焙煎コーヒー、ハーブティー、手作りケーキなどを楽しめる。土・日のお昼なら趣のある「いろは御前」もおススメ◆入り口付近では鞆の名産「保命酒」や龍馬をデザインした特性Tシャツ、宮崎監督の一筆箋などお土産品も販売している。

markfw.gif福山市神辺歴史民俗資料館(資料館)2008年09月10日号掲載

お店イメージ
資料館
福山市神辺歴史民俗資料館
運営管理・財団法人福山かんなべ文化振興会
住所 福山市神辺町大字川北6-1
TEL (084)963-2361
営業 9:00〜17:00(入館無料)
休日 月曜日(祝日の場合は翌日)年末年始等
P  あり

歴史ロマンとまちを見下ろす憩いの空間

 国道313号線沿いの神辺高校の南側にそびえる吉野山。その山頂からはかつて神辺城の城主(備後国守護職)が高屋川の沖積地に広がった神辺のまちを見下ろしていた。今は平らな草むらとしてのみ残っている城跡とほど近い山中に福山市神辺歴史民俗資料館がある◆建物はお城をイメージ。城跡の発掘調査で出土した瓦や土器も展示されている。また古墳が多い神辺は古代から政治の要衝だったと思われ、それを裏付ける立派な太刀なども出土している。神辺町で最も古い出土資料は約2万年前の亀山遺跡出土の旧石器で、約3,000年前の縄文時代後期から人々の居住が始まっているとされ、その歴史を実感できる◆民具も展示され、繊維業が発達した歴史を垣間見ることができる。ロビーには小林和作の書もあり、菅茶山の時代から続く尾道との交流も伺うこともできる◆夏休みにはロビーに机を並べ、勾玉づくりのワークショップも毎年開催。今年も3日間(6回開催)で120人ほどの参加でにぎわった◆近くの駐車場まで車が上がり、城跡を含む山頂一帯を散策すれば、喧騒を離れた憩いの時間が持てる。

markfw.gifホロコースト記念館(平和資料館)2008年09月01日号掲載

平和資料館
ホロコースト記念館
館長 大塚信牧師
住所 福山市御幸町中津原815
TEL (084)955-8001
営業 10:30〜16:30 Pあり
休日 日・月・祝・8/13〜16・12/27〜1/5

「アンネの日記」をリアルに感じ取れる聖域

 平成7年6月、教会の一画に開館した「ホロコースト記念館」は少し離れた場所に新築され、昨年9月、新しくオープンした。反響は大きく、中学生の修学旅行など全国から来館者がある。広島市の平和公園とセットで戦争の悲惨さと平和を感じ取る旅を組むケースが多い◆「ホロコースト」はギリシャ語で「火で焼かれたいけにえ」を意味し、ナチス・ドイツによる600万人のユダヤ人大量虐殺をあらわす言葉にもなっている。この施設は館長の大塚信牧師がイスラエルで「アンネの日記」の著者アンネ・フランクの父親、オットー・フランクさんと出会ったことから構想が始まり、実現した施設◆精巧に復元されたアンネの日記、再現されたアンネの部屋、オットーさんが出版のために使用したタイプライターなど世界に1つしかない貴重な資料がある◆ホロコーストの悲劇からユダヤ人を救った日本人、杉原千畝も紹介。当時、ヨーロッパの大使館で人間としての正義を守り、6,000人の命を救った勇気を讃えている。世相に流される人間のおろかさと人間の正義の尊さを同時に伝える施設となっている。

markfw.gifゴッドサマー(カフェバー)2008年09月01日号掲載

カフェバー
ゴッドサマー
オーナー あき坊さん
住所 尾道市栗原西2丁目2-19
TEL (0848)24-2825
営業 20:00〜ラスト
休日 日祭日定休

三線を奏でるマスターの沖縄ん・カフェ

 国道184号沿いにタコライスののぼりが目印のカフェバー「ゴッドサマー」がある。一歩中に入ると沖縄一色のその店は、マスターあき坊さんが第二の故郷、沖縄にこだわって2年前に開店した◆出される食べ物はタコライス(¥700)。飲み物はもちろんオリオンビール(¥600)。各種泡盛は¥500〜。泡盛カクテル¥700◆沖縄風なのは店やメニューだけではない。マスターの奏でる三線(サンシン)や歌、太鼓なども楽しみの一つだ。みんなで三線を楽しむ「尾道ゆらてぃくくらぶ」というサークルを立ち上げ、希望者に沖縄音楽を教えている。興味があれば誰でも参加できる◆マスターはこの店の営業の傍らコンサートやイベントで三線を披露、日祭日は福山の居酒屋「沖縄58酒場」で唄者(三線の弾き語りのこと)として演奏している。最近では口コミで聞きつけた中高校生などにも教え、発表もしている◆弾き語りだけでなく、三線に合わせてお客さんが歌ったり、踊ったりとノリも沖縄。夜8時からの営業でラストもノリで決まる沖縄時間。「かちゃーしー」で踊りだしたら閉めとなる。

markfw.gifおのみち歴史博物館(博物館)2008年08月01日号掲載

博物館
おのみち歴史博物館
尾道市教育委員会運営
住所 尾道市久保1-14-1
TEL (0848)37-6555
営業 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休日 会期中無休 P市営有料駐車場近く

知られざる尾道仏教美術—因島編

 平成19年から始まったシリーズ企画「知られざる尾道仏教美術」の因島編が尾道市役所に近いおのみち歴史博物館で始まった。市制施行110周年記念特別展として行われており、9月7日まで無休で開館する◆村上水軍の里、因島には信仰の拠点は多く、明治45年には「島四国」として八十八カ所の霊地が島民奉仕で設けられている。その霊地の写真をパネル化して展示、一目で約84kmの行程が理解できる◆また今回は島内18カ寺中5カ寺から寺宝を借り受け、永享4(1432)年の木造聖観音座像(善徳寺)や市重要文化財の厨子(福泉寺)などなかなか観ることができない貴重な像が並ぶ。明徳寺の涅槃図は鎌倉時代に村上水軍が中国から持ち帰ったと伝わり、成願寺の涅槃図は江戸時代(元禄14年)の作。並べて展示され、比較して観るまたとない機会となっている◆浄土寺のハッサクの原木も見物で日本中に広まった最初の樹には原点の迫力がみなぎっている◆ほかに県無形民俗文化財、椋浦の法楽おどりに関する資料と映像も紹介されている◆入館料は一般200円、中学生以下無料。

markfw.gif福山自動車時計博物館(博物館)2008年07月20日号掲載

博物館
福山自動車時計博物館
館長 能宗孝さん
住所 福山市北吉津町3-1-22
TEL (084)922-8188
営業 9:00〜18:00
休日 年中無休 Pあり

夏休みを家族で楽しめる博物館

 「のれ!みれ!さわれ!写真撮れ!」をモットーに、親しみやすい体験型博物館の運営を心がけてきた福山自動車時計博物館。7月4日で開館19周年を迎えた◆つま恋コンサートのPRにも使用された1958年式日野ボンネットバスなど古き良き時代の乗り物を再生して、一般道を走れるまでに磨いている。節目節目で入館者対象のボンネットバスの試乗会を実施、8月13、14、15日のお盆休みにも行われる◆館内にはクラシックカーがずらり。映画のロケで使用された車も数多い。最近ではこの秋公開の新藤兼人監督の映画「石内尋常高等小学校 花は散れども」に3台が出演した◆鞆で復活した行事「八朔の馬出し」で使われる人形の馬とよく似たドイツ、イギリスの馬の人形も並ぶ◆時計も様々。塔時計、やぐら時計、からくり時計、ボンボン時計、枕時計など時代も様式も幅広く集められている。江戸時代末期に作られた枕時計は精巧で豪華な逸品。目覚まし、カレンダー機能付きというから驚く◆コレクションは大人も子ども楽しめる幅広いレパートリーが特長で夏休みは家族で楽しめる。

markfw.gifさらすわてぃ(ギャラリー&カフェテリア)2008年07月20日号掲載

ギャラリー&カフェテリア
さらすわてぃ
オーナー 新田久子さん
住所 福山市鞆町後地1381
TEL (084)982-0098
営業 11:00〜18:00
休日 水・木曜日

和風旧家再生で生まれ変わった現代の和

 7月19日の宮崎駿作品「崖の上のポニョ」公開で、今最も注目を浴びている場所、鞆ノ浦。古い町並みの坂を上るとお屋敷の門にギャラリー&カフェテリア「さらすわてぃ」の看板がある。福岡で20年ギャラリーをしていた新田さんに福山物産社長が「大正時代からある母の空き家を復活させたい」と依頼してできた店だ。総ヒノキの床とドイツ製の塗料など現代の材料で渋く落ち着いた旧家が20年ぶりに甦った。生まれ変わった家を見た時のお母様の涙がこの仕事の評価だ◆純和風の門から飛び石で入り口に、広い玄関の先にあるトイレも必ず見て欲しい。かつての縁側はウッドデッキ風、和風庭園を見ながらくつろぐと常連でなくても話がはずむ。二階は畳に15センチほどの低いテーブル、大きな窓からはお目当ての鞆の海、要チェックポイント◆◎コーヒー¥400◎りんごジュース¥500◎抹茶¥600ほかにセットメニューなどもある◆ここに入っただけで時間が緩やかに流れ、魂が癒されるような感じさえする。随時企画展が行われ、ミニコンサートや講演会もある。7月26日龍敬子講演会・26〜8/12龍敬子作品展。

markfw.gifcaro(ソファショールーム)2008年07月01日号掲載

ソファショールーム
caro(カーロ)
心石工芸社長 心石拓男さん
住所 福山市柳津町4-3-2
TEL (084)933-3335予約制
営業 9:00〜17:00
休日 土・日曜日P あり

愛着わくモノと暮らす喜びを

 ヌメ革やオイルレザーを使った高級ソファに加え、高感度のダイニングセット、テレビボード、サイドテーブルなどで、リビングシーンを豊かに演出する予約制のソファショールーム「caro」(カーロ)が5月23日、福山市柳津町にオープンした。運営するのは、高級ソファメーカーとして知名度を上げている心石工芸。「100年使えるソファ作り」を掲げる同社が手がける、使い込むほどに味の出るソファの良さを、ゆったりと体感できるスペースとなった◆展示ソファは、厚手のヌメ革で、縫い合わせたところは磨いて仕上げるコバ磨き仕上げのソファ「バディ」ほか8点。「バディ」はデザイナー川崎文男氏と、心石工芸の技術力で作り上げた渾身のソファで、開発に4年をかけた。永く使えば使うほど愛着のわくソファの座り心地が、贅沢な時間を想像させてくれる。店名の「カーロ」はイタリア語で「価値あるもの、大切な人」。ソファを大切に永く使って欲しい、という思いから命名した◆6月11日から13日には東京ビッグサイトでの国際家具見本市に出展。国内外にソファの魅力を発信している。

markfw.gifアートセンターきらり(福祉ギャラリー)2008年06月20日号掲載

福祉ギャラリー
アートセンターきらり
主任 粟井真紀さん
住所 福山市卸町11-4
TEL (084)954-5866
営業 10:00〜15:30
休日 土・日曜日

利用者の人も目を輝かせる表現活動

 知的な障害を持つ人たちの福祉施設「福山六方学園」(社会福祉法人創樹会、福山市水呑町)は利用者の表現活動を「FUKUROKU ART」として支援している。今年はそうした表現活動にスポットを当てた「アートセンターきらり」を10月にオープンさせる準備が進行中。既に卸町の元倉庫を改装、4月から体験者を募集しながら本部の利用者らと表現活動を始めている◆1階は絵画、さをり織りを中心とした活動スペース。2階は小物作品の販売コーナーと絵画ギャラリー。色鮮やかなさをり織りを使ったメガネケース、コースター、バッグのほか、絵画やイラストをあしらったエコバッグなど個性豊かな小物が売られ、常識にとらわれない絵画作品が並ぶ。東ちづるさん、宮本亜門さんなど著名人の買い上げで話題の制作者、平野信治さんの絵画もある。また佐々木和徳さんの絵画は地元企業とのコラボレーションでTシャツ商品になっている◆管理する粟井さんは「ここでは利用者さんの目が意欲的に変わる。卸まつりへの参加やコラボレート商品づくりなど地域に根ざした拠点にしたい」と将来図を描く。

markfw.gif喫茶 芙美子(喫茶店)2008年02月20日号掲載

お店イメージ
喫茶店
喫茶 芙美子
小森敏博・マリ子さん
住所 尾道市土堂1-11-2
TEL (0848)20-1157
営業 7:30~17:00 3月中旬から7:30~21:00
休日 不定休

復活から丸2年、3月からは店内でイベントも開催

 尾道本通り商店街の「喫茶芙美子」が4度目の復活をとげてから3月27日で3年目を迎える◆サラリーマンを辞め埼玉から実家のある因島に戻って来たオーナーの小森敏博さん・マリ子さん夫妻は、店の奥にある芙美子の旧宅を見てオープンを決心したという◆店内には林芙美子ゆかりの展示もあるほか、店内イベントも行う。同店のホームページにはその情報やママのひとり言も随時アップしている◆今後の予定は、3月1日18時〜「崎谷倫子・上里文恵クラッシックコンサート」、前売り2,000円・当日2,500円、ワンドリンク駐車30分無料券。3月15日18時〜「フォークソングフリーク ライブロマン柏原」、前売り1,000円・当日1,500円、ワンドリンク駐車30分無料券、その他の開催予定は、日時は未定だが3・4月には「沖縄民謡ライブ(三線)ドゥシンチャー(友達)」、4月12日(土)「昭和の歌全般 昭和『歌』研究所いたにずみ&たいぞう」。問合せチケット販売は、TEL0848-20-1157まで◆芙美子フェア期間には芙美子愛用の品等を公開の予定。 ホームページ http://www.k4.dion.ne.jp./~hourouki

markfw.gif四つ角(陶芸・ギャラリー)2008年01月10日号掲載

お店イメージ
陶芸・ギャラリー
四つ角
店主 松岡豊耕さん
住所 福山市鞆町鞆950
TEL (090)6833-0728
営業 10:00〜18:00
休日 不定休
P  あり

営業は苦手。だから営業マン募集中!!

 人前にでるのがどうも苦手な大阪出身の陶芸家の松岡豊耕さん。松岡さんが鞆の町で経営するのが陶芸ギャラリーの「四つ角」◆店内に入ると、猫をモチーフにした陶芸品があちらこちらに目に付く。「猫が好きなのですね?」と聞くと、「猫はまあ好きだけど、鞆の町の至るところに猫がいたので、たまたま」と素っ気ない。けれどもこれは、関西人ならではのユニークさと気付く。写真にある「猫の爪楊枝入れ」。最初は①のように、ただの猫をモチーフにした爪楊枝入れだった。「それでは面白くない」と考え、②のように猫の爪楊枝入れに爪楊枝を持たせるようになった。これが、どういう訳か、最終的には③のように、「戦場の落ち武者型の爪楊枝入れ」となってしまった。このセンスが意外に好評という◆人が思いつかない発想で独自色をだす陶芸品の数々。ユニークなことは分かるけれども、「ゴキブリ型の箸置き」?◆技術力とユニークさはお墨付き。けれどもちょっと営業が苦手。だからこの紙面で営業マンを募集します◆その前に、「この感性を見学するため、一度『四つ角』に足を運んで」と照れくさそうに語った。

markfw.gif友光軒(フラワーキャンドルとコーヒー)2008年01月10日号掲載

お店イメージ
フラワーキャンドルとコーヒー
友光軒
店主 武田典子さん
住所 福山市鞆町鞆923
TEL (084)982-2721
営業 11:00〜16:00
休日 月曜日
P  あり

鞆の町で珍しい近代洋風的な建物がもつ歴史

 江戸時代からの町並みが残る鞆の町にあって、洋風調でひときわ異彩を放つ建物が、フラワーキャンドルとコーヒーのお店「友光軒」。昭和初期に鞆の町に初めて建築された洋風の館で、店主・武田典子さんの祖父が理髪店と銭湯で開業していた。武田さんにとって思い出深い歴史ある建物空間をレトロにアレンジしたお店が、鞆を訪れた人々の憩いの場所となっている◆ハヤシライスのお店として人気を誇っていた「友光軒」。前オーナーの休業を機に、武田さんが実家の建屋を引き継ぐことを決意。4年前に憩いを提供するお店としてリニューアル◆最近になって、昭和初期に建築された当時の「友光軒」の写真が発見された。現在、駐車場として使われている銭湯跡地が撮影された写真が見つかった。開業当時、鞆にある家に風呂自体ほとんどなく、鞆の住民の衛生面に深く貢献していた◆現在のお店は、開業当初では理髪店として使用されていた建屋。店内は創業当時からほとんど手を加えずに使用している。部屋全体の奥行きを感じさせる大きな鏡は、当時の散髪屋のままに使用されている。

markfw.gif東洋古美術資料館(骨董)2007年11月20日号掲載

お店イメージ
骨董
東洋古美術資料館
館主 小松末春さん
住所 三原市皆実4-5-22
TEL (0848)29-5377
営業 10:00〜17:00
休日 火曜日
P  あり

銘品ずらり 東洋古美術の魅力知って

 10月、三原に新しい芸術・文化スポットが誕生した。三原市皆実の国道2号線から少し南に入った三原警察署前にオープンした「東洋古美術資料館」では、日本、中国、朝鮮の重厚な歴史と繊細な感性から生まれた骨董品の数々が公開されている◆インテリア業を営んできた小松末春さんが40年を超える収集の成果を地元三原で紹介することで、東洋の芸術や文化に興味を持ってもらおうと開館した。資料館では中国、朝鮮、日本の各時代の陶器、石細工、金細工などを中心に約100点を展示。壺や皿、仏像など赴き深い造形の骨董の裏などに彫られた作者の銘を通して、彼らが活躍した時代に思いを馳せれば、時代を超えて当時の「真、善、美」の哲学に共感できる。中でも一度は見ておきたいのが本阿弥光悦の「食違い」。人気TV番組「開運!なんでも鑑定団」でなんと5,000万円の値がつき、話題となった逸品。入館料は大人200円、子ども100円◆併設の「骨董のこまつ屋」では東洋古美術品の販売も行っており、愛好家を中心に、徐々にファンを増やしている。

markfw.gif三原市民ギャラリー(貸しギャラリー)2007年10月10日号掲載

お店イメージ
貸しギャラリー
三原市民ギャラリー
住所 三原市城町1-2-1ペアシティ三原西館2階
TEL (0848)67-6015三原市観光文化課
営業 9:00〜21:00
休日 年末年始
P  なし

アートに囲まれる憩いの場

 2005年オープンの三原市民ギャラリーは、駅前の立地、1階にスーパー、3階にサン・シープラザと人の集まる施設にあり、気軽に文化や芸術と触れ合える憩いの場◆絵画や書道、工芸の作品展はもちろん、演奏会などの利用例もある多目的ホールはイベント会場としても活用できる。施設はギャラリー1が約183平方mで天井の高さは2.5m、同2が約120平方mで高さ2.5m、多目的ホールが約216平方mで高さ2.9m。使用料はそれぞれ1、2が1時間100円、1日(午前10時〜午後6時)につき1が1,500円、2が1,000円。多目的ホールは1時間1,000円で受け付けている◆15日までは「加納達則 魂のかたち展」を実施中。三原市糸崎町出身でイタリア・ボローニャ在住の抽象画家、加納達則さんの作品展で、主催は有志による「三原から翔たきイタリアで舞う加納達則の会」。イタリアと日本の文化交流イベント「ニッポニカ2007」での個展開催を前に、加納さんの栄誉を祝おうと企画した。午前10時から午後6時までで、入場無料。

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