エクセル㈱がオゾン水生成装置開発
太陽電池ウェーハ、LED表示板など電子機器製造のエクセル㈱(福山市)はこのほど、殺菌、洗浄、脱臭などに効果のあるオゾン水生成装置を開発、地場での普及を目指して子会社の㈱エコシステム(福山市)が販売を始めた。
オゾン(O3)は菌を死滅させる作用や漂白作用がある。同社が開発した装置「エレクトロンウォーターAQUA・Z」は、その効果を長期間安定的に存在させることに成功している。コンパクト設計で省スペースを実現した。
食品工場や飲食店など食品関係、漁業、農業、畜産、医療、温浴施設、上下水道、クリーニングなど多様な業界を対象に営業を本格化させ、リースで初年度五十台の販売を目指している。
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協和機設がドイツ環境展で反響
ナノバブル生成装置製造販売の㈱協和機設(福山市)は5月5日から9日までドイツのミュンヘンで行われた世界最大級の環境展「IFAT2008」にナノバブル生成装置を出展、トップレベル企業として大きな注目を集めた。
海外初出展となる同社は、水処理をテーマとした会場に総代理店の丸紅と共同でブースを出展した。出展した装置は、界面活性作用、衝撃圧力作用、生理活性作用など有用な特性を持つナノバブルを大量、安定的に供給する「バヴィタス」。
ブースにはアメリカ、ロシア、中東、ヨーロッパ各国から、数百万tクラスの大規模な工場廃水や下水処理などの課題を解決したい事業者が次々と訪問。説明を聞いた事業者から「在庫はあるのか」など具体的な商談につながる話も多く、手応えを掴んだという。今回の展示会には44カ国から2560社が出展、163カ国から12万人が来場し、過去最高の展示会となり盛況を極めた。
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柿原銘板製作所が環境対応支援制度私募債発行
シール・ラベル、金属銘板・プレート、成形品等製作の㈲柿原銘板製作所(福山市)は、地球環境対応支援制度「エコ・ハーモニー」取り扱いの私募債を発行した。
第2回無担保社債(広島銀行保証付き・適格機関投資家限定)。発行額1億円、発行日5月1日、期間2年、引き受け銀行は広島銀行単独の受託、使途は事業資金。広島銀行は企業の社会的責任としての取り組み強化の一環として、環境関連商品等の拡充を積極的に進めている。
柿原銘板製作所は、平成12年10月国際標準規格のISO9001の認証取得、翌年10月には環境のISO14001を相次いで取得している。
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リョービがB1対応多色印刷機開発
リョービ(株)(府中市目崎町)は、B1サイズに対応できる大型枚葉オフセット印刷機「ROBI 1050シリーズ」を開発、12月から販売を始めると発表した。
5月にドイツのデュッセルドルフで開催される印刷機械展に出展し本格的に市場に参入する。
同社ではこれまで小型、中型オフセット印刷機で蓄積してきた技術力とノウハウを活かして今回、大型枚葉オフセット印刷機の開発に成功したもので、本格的に大型印刷機市場へ参入する。
仕様は最大給紙寸法長さ108.5cm、幅78cm。印刷速度は毎時4,000枚から16,000枚。
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三和製作が私募債2億5千万円発行
商工組合中央金庫福山支店(福山市)は、産業機械製造販売の三和製作(株)(同市)が発行する私募債を受託した。
この社債は、同社初の同金庫保証付き無担保私募債。発行日は3月21日、発行額2億5千万円、期間5年。調達資金は新機種・新技術の研究開発並びに運転資金に充当する。
三和製作は、昭和22年創業。現況は、自社開発した薄紙用、板紙用「自動平盤打抜機」の国内トップメーカー、用途はタバコ、医薬品、化粧品の紙箱や学習教材等を一枚ごとに高速・高精度に打ち抜き加工する機械として業界で知られている。
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鐵萬商事(株)が傾斜荷台のトレーラー導入
鐵萬商事(株)(尾道市)はこのほど、鋼板を斜めに積んで運搬する特殊な傾斜荷台付トレーラーの本格運用を始めた。
同トレーラーは鋼板を積載後、油圧で荷台が傾斜する。傾斜により道路幅に対する荷物幅が縮まり、公道を安全に走行できる。
通常のトレーラーで荷台幅を超える荷物を運ぶ場合は許可を得て、単体(鋼板1枚)で運搬し、前後に先導車をつける必要がある。荷台をはみ出す鋼板10枚を運ぶには10往復が必要で労力も燃料も消費が大きい。
傾斜トレーラーはこれらの課題を順法意識の高いレベルで解決、同時にエネルギー消費も削減でき地球環境にもやさしい。同社では昨年12月末に導入、今年1月に許可を得てフル稼動に入った。
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(株)協和機設が中国経済産業局から新連携支援認定
ナノバブル生成装置製造販売の(株)協和機設(福山市)は2月26日付けで、中国経済産業局から、主力のナノバブル生成装置の販売促進に向け同社をコア企業とする4社を対象とした新連携計画への支援認定を受けた。
対象となった事業テーマは「微細気泡精製装置を国内外の用途開発・実用市場に向けて製造販売する事業」。中小企業基盤整備機構中国支部が計画策定を支援し、補助金をはじめとした事業化までの継続的支援を行う、中小企業新事業活動促進法に基く支援。
協和機設は、工業向け、医療・美容業界向けナノバブル生成装置「バヴィタス」の製造販売を行っている。製品、用途開発、試作品の設計製造、販売促進を同社、専用ポンプの製造やノウハウ提供を(株)ニクニ(神奈川県川崎市)、製品製造と技術開発を(株)マーキュリー(福山市新市町)、国内外の販売総代理店業務、販促を丸紅(株)(東京都)が担う。
バヴィタスは、微小な気泡を大量、安定的に供給する装置。界面活性作用、衝撃圧力作用、生理活性作用など有用な特性から、シリコンウェーハや繊維洗浄などIT、樹脂、鉄鋼、製薬、洗浄剤メーカー、漁業関連など幅広い企業へ導入が進んでいる。医療分野の共同研究では、岡山大学医学部、明治大学農学部、県東部の医師会と個別の連携を予定している。
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(株)サンエスが東京の展示会で新製品発表
(株)サンエス(福山市神辺町、℡084・963・1111)は1月16日から18日まで東京ビッグサイトで開かれ、期間中約33,000人が来場した半導体製造装置関連の展示会「第37回インターネプコン・ジャパン」に新製品各種を出展した。
応用機器事業部からは半導体製造の後半工程で必要となる装置数種を出展。従来製品の機能を強化した全自動プログラミングシステム、レーザーマーキングシステムに加え、新開発のICデバイスカウンター(プロトタイプ)などが出展された。
最新の全自動プログラミングシステム「PH―280」は画像処理による全自動位置決めを実現、難易度の高いクラムシェルソケットにも対応し、機種切り替え時の工具も不要としている。
また四月発売予定のレーザーマーキングシステム「MS―900」は最新技術を駆使したグリーンレーザーを搭載、300mmウエハーの一括処理を実現し、立体表面にも対応させた。さらに画像処理による高精度な位置決めに加え、方向にばらつきがあるターゲットへの書き込みも可能にした。
また新開発のICデバイスカウンターは半導体チップをトレーから必要数を小分けにする装置で顧客ニーズを実現するために開発。展示会ではプロトタイプを出展、納入可能時期の問い合わせが相次ぎ、予想以上の手応えを得た。
サンクレスト事業部からは新しく開発した大画面液晶電子看板表示システム「Wonderful Vision(ワンダフルビジョン)」を出展。同製品はテキスト、文字テロップ、静止画、動画などが専用ソフト「ワンダフルビジョンオペレーター」を使えばユーザー自ら自由に編集でき、LANによる自動配信システムも構築できる。ホテルやスーパー、病院などのロービー等でサービス案内、商品広告など幅広い活用が見込まれる。
同商品は可搬型で設置場所を選ばず広告案内表示に最適な縦型と、ビデオ会議システムなどにも使える縦横回転型のタイプがあり、ユーザー専用の外観デザインやカスタムソフトの開発にも柔軟に対応する。価格は130万~200万円。
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