リョービ(株) 三菱重工印刷紙工機械(株)と業務提携へ
ダイカスト専業で業界首位のリョービ(株)(府中市目崎町、浦上彰社長)は、1月23日開催の取締役会において、三菱重工印刷紙工機械(株)(三原市糸崎南、清水雅巳社長)と、印刷機器事業の業務提携に向けた協議を開始することを決定し、同日付けで同社との間で基本合意書を締結した。
リョービは、昭和36年にオフセット枚葉印刷機の製造を開始し、小型から大型までの高速オフセット多色印刷機を開発・製造を続け、国内及び海外で販売してきたが、リーマンショック以降、印刷需要が減少し印刷機器市場は縮小、同事業部門は大幅に減少し損失が続いている。印刷機器事業の競争力向上や事業規模の維持・拡大と経営基盤の強化を図るため、三菱重工印刷紙工機械(株)との将来における合併会社設立も視野に入れ、オフセット枚葉印刷機分野での業務提携の検討に入った。
三菱重工が国内初の「MIHARA試験センター」
三菱重工業(株)(東京都港区港南、大宮英明社長)は、三原製作所(三原市糸崎町)和田沖工場(同市和田沖)内に、約3.2kmの鉄道軌道用の周回コースを持つ、国内初の総合交通システム検証施設「MIHARA試験センター」を建設すると発表した。
この試験センターは、日本のインフラ輸出戦略の柱の一つである鉄道システムの競争力強化を図るのが狙いで、国際規格への適合性評価や製品開発のための強力な支援ツールとして活用するとともに、日本モデルとして高い評価を得ている保守・運用を含めたソフト面の一層の充実に役立てる。
三菱電機(株)福山製作所に新工場完成
三菱電機(株)福山製作所(福山市緑町)は、同所内に建設していたスマートメーター生産棟を完成した。来年1月から順次稼働を始め、本格生産体制を整備する。
新工場は鉄骨造り4階建て、建築面積1,000㎡、延べ床面積4,200㎡、建築費は約10億円。生産設備にはシーケンサ対応電力計測ユニットを備えた最新機器の導入を予定しており、製品組立から出荷までの一貫生産体制を実現するなど省エネモデル工場となる。
ローツェ(株)が新製品5種
電子機器、半導体・液晶ガラス基板製造用搬送装置等の開発設計、製造販売のローツェ(株)(福山市神辺町、崎谷文雄社長)は、ステッピングサーボ用新制御システム「新型コントローラドライバRMDシリーズ」を開発、さらにこれらを搭載したローコストバージョンのウエハ搬送ロボット、ロードポート、アライナ及びウエハ搬送システムを新製品として開発した。
新型コンローラドライバRMDシリーズの採用と部品コストの削減により、2007年モデルに比べ、ウエハ搬送ロボットで60%、ロードポートで66%大幅なコスト削減を達成。これらを搭載したウエハ搬送システムの最新機種ACEシリーズにおいても高品質と低価格の両立を実現した。
尾道市へJAG国際エナジーなどが大規模太陽光発電
尾道市は、市内高須町の浄水場跡地において大規模太陽光発電施設を建設、発電施設を運営予定のJAG国際エナジー(株)、国際航業(株)の連合企業体と事業化に向けた協定を締結した。10月25日市役所5階の委員会室で、平谷祐宏市長とJAG国際エナジー(株)の木村泰宏社長、国際航業(株)西日本事業部中国・四国支社広島支店の富永敦支店長らが出席して協定書に署名した。尾道市からは大崎多久司市民生活部長、井上寛水道局長も同席した。
同発電事業は、尾道市高須町字大元山の浄水場跡地で、高台にある敷地約8298㎡に大規模太陽光発電施設を建設する。総事業費は約2億円。
ヒロボー(株)が電動有人小型ヘリ開発
ラジコンヘリコプター製造のヒロボー(株)(府中市本山町、松坂晃太郎社長)は電動有人小型ヘリコプターbitと電動無人ヘリコプターHX―1を開発した。
電動ヘリコプターは、エンジン音や振動が少なく、排気ガスが排出されないのが特長。また、二重反転方式を採用し、上下に2つ並んだ回転翼が逆方向に回る仕組みで、尾翼がないコンパクトな構造。このため、マイクロサイズから有人仕様まで、設計の拡張性が高く、室内から屋外まで幅広い用途が可能となる。
尾道学園 尾道高校生徒が電気自動車開発
学校法人尾道学園(尾道市向島町、間處孝視校長)の尾道高等学校は、30日(日)に開催する文化祭で、同校生徒が開発した電気自動車(EVカー)を一般公開する。
開発はものづくり教育の一環として機械科と工業研究部(顧問中間要樹教諭)で昨年7月からスタート。ガソリン車のエンジンをモーターに積み替えたコンバートEVカーと呼ばれる電気自動車の製作に取り組んできた。今年8月24日には完成したEVカーを実習室の外に出し、試乗も行われた。試乗した間處校長も「電気なので静か。思っていたよりスピードも出る。早く公道を走らせてみたい」と完成を喜ぶ。ナンバー取得の準備に入るが、取得が間に合わなくても9月30日(日)の同校文化祭で展示し、一般公開される。
北川冷機(株)が自動車ミッション部品の鋭工場
自動車部品加工等の北川冷機㈱(世羅郡世羅町、北川祐治社長、西貞光取締役工場長)は、同町川尻に開設している甲山工場内に建設していた自動車部品加工の新鋭工場が完成、このほど操業を始めた。
新工場は、鉄骨造り平屋建て1896㎡、工場内には省力化など最新システムの自動車部品加工ラインを導入、操業当初は6ラインで稼働を始めており、自動車の主要部品であるミッション部品を加工、10月からは量産体制が始動する。