アヲハタ(株)が青島に子会社設立
ジャム類や調理食品類のアヲハタ(株)(竹原市忠海中町、野澤栄一社長)は、中国国内で果実等の栽培から加工、販売までの一貫体制を構築するため、このほど現地法人青島青旗食品有限公司を9月中旬に設立すると発表した。
所在地は中華人民共和国山東省青島市城陽区正陽路196号銀盛泰国際商務港8楼805室、日本で会長に当たる薫事長兼総経理は森本和宏氏。資本金はアヲハタが100%を出資し、110万USD。中国での原料栽培から加工、ジャムの販売までの一貫体制の確立を目指しており、中国の商社から調達していたものも切り替えるなど自社運営によるコスト削減と安定調達を図る計画。同社は家庭用ジャムでシェア34%を超える。調理食品類22%、産業用加工品類28%等。
三原市に高砂香料西日本工場㈱が新工場
香料製造で国内1位の高砂香料工業(株)(東京都、井垣理太郎社長)は8月7日(水)、広島県庁北館を井垣理太郎社長他の会社役員が訪問し、湯崎英彦知事と天満祥典三原市長が出席、県営三原西部工業団地(惣定地区)への新工場進出に伴い表敬訪問した。
同社は国内向け製造を担当している主要な平塚工場が4月に発生した火災で全焼しており、リスク分散化と生産効率の向上等を図るため、西日本の製造拠点として三原市への香料工場の建設を決めた。計画では同所の土地約5万2,300㎡に、香料(フレーバー)の製造設備と物流施設、事務所等の施設を建設。最新の設備を導入して平成27年前半での操業開始を目指す。工場の従業員については来春の新卒者から現地で採用を検討しており、採用人員については未定。
(株)ヨシケイ福山が高齢者施設向けの惣菜宅配サービス
夕食材料販売宅配の(株)ヨシケイ福山(福山市明神町、住吉正光社長)は、ケアハウスやグループホームなどの高齢者施設向けの惣菜宅配サービス「ヨシケイキッチン」を6月17日から福山市内全域で開始する。
同社が加盟するヨシケイ開発㈱(本部静岡市駿河区)の専属栄養士が厚生労働省の食事摂取基準をもとにオリジナルメニューを開発。高齢者が好む和食を中心に、栄養バランの良い料理が簡単に作れるレシピと食材を3人分から毎日施設へ届ける。
せんチャンファーム自然薯とむかごのオーナー募集
自然薯生産、加工品販売のせんチャンファーム((有)仙石組、三原市久井町、仙石一博社長)は、今年秋に収穫する自然薯とむかごのオーナー募集を始めた。
自然薯収穫体験を楽しみ、1・5kg相当の自然薯2本とむかご1kg以上を持ち帰ってもらうコースは、三原市内の飲食店「おか西」店主が作る自然薯ランチと自然薯アイスクリーム付きで1口1万円。植え付けから収穫までの管理全般はせんチャンファームに任せ、季節毎に自然薯の成長の様子を写真、メールなどで知らせてもらえる。11月中旬に開催予定の収穫祭に招待され、参加すればオーナーが手掘りで収穫を体験できる。収穫祭不参加の場合は、自然薯2本とむかご、自然薯入りそうめんを自宅に発送する。
天野実業(株)が東京にアンテナショップ
フリーズドライ食品で着実に市場を拡大している天野実業(株)(福山市道三町、吉岡信一社長)は、東京都千代田区丸の内、JPタワー地下1階「KITTE GRANCHE(キッテグランシェ)」内の地下1階に同社としては初のアンテナショップ「アマノ フリーズドライステーション」を3月21日オープンする。
同社が製造販売するアマノフーズブランドのみそ汁やスープ、にゅうめんなど多彩なフリーズドライ食品を販売するもので、同店でしか購入できない限定商品もある。店内には給湯設備を設けており、購入した商品を試食することもでき、フリーズドライ食品のおいしさや便利さなどを発信し、アマノ商品のファンづくりに取り組む。
(株)ドルチェが「カープジェラート」
ジェラート製造販売などの(株)ドルチェ(尾道市瀬戸田町、髙下功社長)はこのほどプロ野球の広島東洋カープ公認ジェラート「カープジェラート」を商品化した。球団公認アイスはドルチェが初という。
パッケージはカープ坊やをデザインしチームカラーの赤が基調。味は広い世代に好まれるミルク味のラッテ1種で、120ml入り。白星もイメージしたという。ホームゲームを意識した白地パターンのパッケージ追加も検討中。3月末の開幕に合わせマツダスタジアムのほかJR広島駅、広島県内のイオン7店、山口県内のイオン数店などで販売する。マツダスタジアムでは1個350円で販売。カープとの試合が組まれた他球団の球場への販路拡大も考える。初年度10万個の販売が目標。
丸ビルでの展示会に竹原商議所が2商品
日本商工会議所は、中小企業庁補助事業による「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」によって開発された新たな地域産品のテスト販売会「feel NIPPON 新しい『食』と『技』」を1月19日から24日まで丸ビル1Fイベントスペースで開催した。
広島県内では竹原商工会議所から「生たけのこピクルス」と「たけのこカレー」の2ブランドが出品。生たけのこピクルスを開発したのは仕出し専門の「たんげ」を経営する竹原給食㈱(竹原市港町)の丹下忠雄社長。第9回グルメ&ダイニングスタイルショーで大賞を受賞したたけのこピクルスをベースに、今回は採れたての生のたけのこを漬け込んだ「生たけのこピクルス」として限定販売した。
尾道浜問屋協同組合が伝統の初市開催
300有余年の伝統を誇る尾道浜問屋協同組合(片岡文彰理事長=(株)カタオカ社長、34組合員)の恒例初市が5日、尾道市土堂2丁目の住吉神社境内で開かれた。境内には関係者約110人が集まり、仲買人らの威勢のいい競り声が響いた。
境内に並んだいりこ、ちりめん、昆布、えび、するめなど40品目の海産物を囲み、掛け声に応じて次々と競り落とした。今年の出来高は品目を限定(57品目から40品目)したため、昨年より約8千キロ(29.6%)少ない1万9千キロ。金額も21.9%減の3,469万円だった。北海、剣先といったするめは夏の不漁のため品薄で価格は高くなっている。ちりめんは秋漁が好調のため昨年に比べて値下がり。いりこは秋の不漁のため高くなっている。その他は例年並みだった。