スープ ストック トーキョーがJA三原にレモン苗木1600本寄贈
日本一のレモン生産地として知られる瀬戸田のレモンが寒波の影響でここ2年苦戦を強いられる中、レモン農家と協力しながら復活を目指す三原JA柑橘事業本部(尾道市瀬戸田町)に朗報が届いた。同JAの減農薬レモン「エコレモン」の販売先「スープ ストック トーキョー」(㈱スマイルズ、東京都目黒区)がレモンの苗木1600本を寄贈。6、7日の2日間、第一弾として800本が届き、組合農家が善意に感謝しながら植え付けした。
レモン収穫量は例年1600t前後で推移し、平成21年度が1800t。しかし厳しい寒波の影響から22年度は約900tに半減、23年度も900tを切る予想もある。「スープ ストック トーキョー」は首都圏を中心にスープ専門店約50店を展開、エコレモンを使用した「瀬戸内レモンのレモネード」が人気商品で、年間約4、5トンを使用する。店頭POPに「瀬戸田」の文字も入り、瀬戸田レモンのPRに一役買った関係から減産が続く瀬戸田のレモン農家の現状を危惧。復活への願いを込め寄付を決めた。
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(株)コウノグループ「尾道船弁Sugamiya」オープン
(株)コウノグループ(尾道市高須町、吉田スガミ社長)は3日、尾道市土堂に「尾道船弁Sugamiya」をオープンした。産地直送の厳選素材にこだわり、もち米入りの寿司飯に、タコや穴子、太刀魚など瀬戸内で獲れる鮮魚を使った押し寿司をはじめ、蛸めし、じゃこ飯、鯛めしをテイクアウト用に包んで販売している。
尾道の食材を使った新ブランドを3年前から考案。昨年9月から店舗を構え、メニューや内装の企画を練っていた。尾道に珍しいメニューで、価格帯も手頃でお土産としても使ってもらえるテイクアウト商品として押し寿司にした。酢飯にはもち米を配合し、タコは柔らかく味も楽しめるように煮付けてある。このほか、型くずれしにくく素材そのものの味を壊さない様に試行錯誤の末、尾道船弁の押し寿司が誕生した。
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天野実業(株)フリーズドライ工場増設 売上高198億円見込む
フリーズドライ食品製造販売の天野実業(株)(福山市道三町、吉岡信一社長)は里庄第一工場(浅口郡里庄町里見・国道2号沿い)敷地内にフリーズドライ製造工場の増設工事に着工した。計画では同所に鉄骨造り2階建て一部3階延べ床面積1万50㎡を建設、10月の稼働を目指している。
新工場増設により主力の固形みそ汁など製造能力は4,000万食増えて1億8,000万食に引き上げ、安定供給を目指す。1階をフリーズドライ製造フロアとして固形みそ汁増産のため、真空凍結乾燥機の最新鋭省エネ型2基を導入する。2階には第一工場内の事務部門を一カ所に集約して合理化を図る。3階は当面従業員の厚生施設として休憩室などを設ける。
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「ぶんちゃんのこざかなくん」(株)カタオカが通販
海産加工品製造の(株)カタオカ(尾道市東尾道、片岡文彰社長)は、30年間に及ぶ人気商品「ぶんちゃんのこざかなくん」の通信販売を本格的に開始した。
同商品は、日本近海で獲れた新鮮なかたくちいわしを甘辛く味付けし、ごまとアーモンドを加えた、栄養価の高いシンプルなおやつ。学校給食で採用され、一般販売はしていなかったが、今後は自社ブランドの通信販売やインターネット通信販売にも力を入れる。
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(株)オクモト「美人玄米」をレトルトパックに
(株)オクモト(尾道市東尾道、奥本浩之社長)は、玄米を手軽に食べれるように開発したレトルトパックの「美人玄米ごはん」の販売を昨年11月から始め、順調に販路を拡げている。3年前に発売した雑穀米の「美人玄米」をレトルトにしたもので、玄米と黒米、大豆を配合し、ふっくらと柔らかく炊き上がっている。電子レンジで1分から1分40秒加熱するだけで、栄養価が高く食物繊維が豊富なご飯が食べられる。
配合している大豆は「黒千石」と呼ばれる希少価値の高い北海道産で、大豆をチップ状に割ったものを使用。栄養成分は、タンパク質は若干少なめだが脂質は多く、ナトリウムは国産大豆の5倍、ポリフェノールは、小豆の約2倍が含まれるという。玄米は広島県産、黒米は大分県産の黒米を配合している。
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「尾道らーめん天華三原須波店」(株)誠和 2店目で外食事業強化
(株)誠和(尾道市新浜、開原洋示社長)の外食事業部は、同社が運営する尾道らーめん天華(尾道市新浜1)の2号店となる天華三原須波店(三原市須波町、藤原和徳店長)を11月28日オープンした。
尾道らーめん天華は1号店を平成21年にオープン。「あっさりした中にコクがあり、誰からも愛されるラーメン」をコンセプトにスタート。味の改良とメニューの開発を進め、当初目標としていた売上げを今春達成し、2号店出店を計画していた。三原須波店は国道185号線沿いの海に面した眺望の良い店舗で、鉄板焼きの店舗を改装。席数は1階が47席、2階は10から12席の座敷で、宴会にも利用できる。三原須波店オリジナルの「台湾ラーメン」やお好み焼きなどの鉄板焼きメニューもある。
川原食品(株)が「生姜昆布」新発売 海外進出も展開
佃煮、ふりかけの製造販売業の川原食品(株)(尾道市東尾道、川原浩太社長)は高知産の生姜と昆布を炊いた佃煮「生姜昆布」の発売を開始した。
生姜ブームから健康に関心が高い中高年向けに生姜と昆布を柔らかく炊きあげ、ピリッとしたさわやかな香りが特長。400g1280円と200g700円の2商品を天満屋福山店地下1階の直営店「佃松」や福屋尾道店、同社通信販売カタログ、同社販売サイトで販売している。
同社は創業65年。佃煮、ふりかけ 、惣菜 、お茶漬け、昆布 、乾物 、珍味の製造販売業者で、通販カタログや同社ネットショッピング、直営店を展開。2年前から香港、シンガポール、台湾、ブラジル、アメリカなどのスーパーや飲食店に納入。川原社長が自ら現地に出向き、店頭試食販売も行っている。来年東京ビッグサイトで開かれる「第46回スーパーマーケットトレードショー2012」にも出展する予定。
(有)共楽堂が管内地場企業初の「県食品自主衛生管理認証」
和洋菓子製造販売の(有)共楽堂(三原市皆実、芝伐敏宏社長)は、広島県食品衛生協会三原支所管内の地元企業では初となる「広島県食品自主衛生管理」の認証を取得した。
HACCPの考え方に基づく一定水準の食品衛生管理を行っている事業者を認証するもの。三原管内地場企業では申請、認証とも初のケース。
同社は和生菓子、洋生菓子の2営業品目の自主衛生管理を10月に申請。広島県食品衛生協会の審査員がマニュアル審査、11月25日に実地審査と認証審査を行い、今月1日に認証書が発行された。人気商品「ひとつぶのマスカット」をはじめ新商品「広島チョコラ」など同社で製造販売するほとんどの菓子で認証が適用される。
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