尾道に(株)神明の中四国工場が完成
米穀卸最大手の(株)神明(神戸市中央区、藤尾益雄社長)は、尾道市美ノ郷町本郷の県営尾道流通団地内に取得した土地約5,430㎡に、大規模精米工場を完成した。
同所の取得地に鉄骨造り平屋建て床面積3,549㎡の主食用米の精米工場として建設したもので、年間精米能力は3万㌧、設備投資は約20億円。完成した精米工場は「神明精米中四国工場」の名称で、同社の子会社(株)神明精米(東京都中央区、藤尾益雄社長)が操業を担当する。
中四国地区には全国規模の米卸業者が少なく、大手量販店の品揃えを増やしたいとのニーズに対応できないといわれていることから、同社が中四国への物流拠点として有利な尾道流通団地への進出を決めた。
オクヒロ食品(株)が広島県食品自主衛生管理認証
オクヒロ食品(株)(三原市皆実、奥延浩寿社長)は11月1日付けで広島県食品自主衛生管理認証を煮豆・佃煮製造業部門で取得した。
同社では平成15年から食品をシステム的に衛生管理し、安心安全に供給する目的でいち早く社内で取り組んでおり、今回は長年の取り組みの確認の意味も含め、広島県食品自主衛生管理認証を申請した。 自主衛生管理のデーターベースと保健所との日頃からのつながりや、社内でも衛生管理の意識共有もされていたことから、スムーズに認証された。
府中市に新風「町屋Cafe&Dining恋しき」オープン
心のふる里恋しき(府中市府中町、松坂晃太郎社長)は18日(日)、「町屋Cafe&Dining恋しき」をオープンした。同店を運営するのは、福山市内や国内外で飲食店を経営する(株)夢笛(福山市霞町、高橋英樹社長)。
「町屋Cafe&Dining恋しき」は日本家屋の佇まいを活かし和食店として、地元の野菜や特産の味噌などを使い、ランチやディナーを中心に、ブライダルや宴会のプランも提案する。収益力や集客力を確保し、初年度売上高4千万円から5千万円を目標にし、3年後には7千万円から8千万円の目標を掲げる。営業時間は、昼午前11時から午後2時まで、カフェタイムは午後2時から午後5時まで、夜は午後5時から午後10時まで。
(有)新栄商事グループが業務用食品のネット通販
葬祭、食品卸などの(有)新栄商事グループ(三原市本郷町船木、中嶋修身社長)はネットショップを開設、業務用食品のネット通販事業を始めた。
珍味などを取り扱う食品卸事業の仕入れルートを活かし、一般向けに業務用食品を提供していく。ショップ名は「SSG WebMart」。現在は粉類やスパイス、調味料、乾物、酒、漬け物のほか、4年前にスタートし今も販売実績が拡大を続けている地元本郷町産米も販売している。主な販売先と見込むのは同社の葬祭事業「フォレストセレモ新栄」で募っている「友の会」会員で、市内を中心に2万人以上が登録。DMや歳末の食品売り出しイベント、同社主催のグラウンドゴルフ大会などでネット通販を告知し、利用を呼びかける。
(株)八天堂が空港隣接地に新工場 私募債も
「くりーむパン」を柱にスイーツパン専門店の(株)八天堂(三原市港町、森光孝雄社長)は、スイーツパン事業、賞品開発事業、販売開発事業、地域貢献事業を柱に着実に事業を進展させているが、このほど信用保証協会保証付私募債を発行した。
発行額は3千万円、発行日は9月28日、期間は2年。資金使途は設備資産で、引受銀行は広島銀行が単独で受託した。9月6日には、広島臨空産業団地へ新工場を建設するため、広島県、三原市と同社の三者で立地協定書の交換式を行っている。
オクモトのレモンケーキ 広島駅構内10店に販路
洋菓子製造販売の瀬戸田檸檬菓子工房パティスリーオクモト(尾道市瀬戸田町、奥本隆三代表)は主製品のレモンケーキ「島ごころ」の販路をJR広島駅内の土産品店などに拡大。6月の倉庫拡張に続く設備投資で今月には生産ラインも拡充、増産体制を確保する。
今年6月に2千万円の融資を受け倉庫を拡張。増産に伴い、さらに2千万円を投資して今月には自動搾り器と自動包装機、ミキサーなども導入し、年商2億円規模の生産量まで対応可能な体制とする。
天野実業(株)が防災など自治体や企業向け長期保存みそ汁
フリーズドライ食品の天野実業(株)(福山市道三、吉岡信一社長)は、賞味期限が3年6カ月の「長期保存用、おいしいおみそ汁」を15日(月)から新発売する。
東日本大震災後から災害時の常備食への意識が高まっており、保存や調理が便利なレトルト食品の売上高が過去最高を記録するなど、日常でも食べながら長期保存も可能な食品の消費が増加している。そのことを背景に、同社では非常用の備えとして軽さと製造後の賞味期限3年6カ月を保証する長期保存用食品を発売する。
(株)山本屋 県食品自主衛生管理認証取得
和菓子製造の(株)山本屋(尾道市美ノ郷町、山本浩矢社長)は9日1日、広島県が推進している「広島県食品自主衛生管理」の認証を受けた。
同制度は平成16年に創設。食品事業者が食品関係法令を遵守し、日々取り組んでいる自主的な衛生管理を積極的に評価するもので、第3者機関が県の定めた認証基準を満たしている施設を認証し、認証書と認証マークを交付している。県東部での認定事業所は少なく、同社の認定は、生菓子部門で県内で6社目、県東部では2社目の取得となる。