まちかどピックアップ --------2009年1月10日号掲載
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マイアミ暮らしの店主が創造した海味そば
海岸通りから商店街に抜けるうず潮小路に昨年の12月11日新しいラーメン店「有木屋」がオープンした◆オーナーの有木克行さんは和歌山県出身。10年ほどアメリカのマイアミで寿司を握り、広島市内でラーメン屋を営んでいたが、このたび奥様の出身地尾道に店を構えた◆尾道にあって珍しく尾道ラーメンではない。魚のあらだけを使っただしに、塩味のさっぱり風味、自ら「海味(うみ)そば」と名付けた◆香り油の量であっさりかこってりを選ぶことができる「海味そば」¥600。こってりでもかなりさっぱり系のラーメンとなっている。チャーシューの代わりに鶏団子の入った「うず潮そば」¥600。ご飯に刻み海苔やお漬物を付け、残ったスープを磯の香りとさっぱりした味で楽しむ「お茶漬けセット」¥800。トッピングの味付け玉子もトロッと甘い「チャーシュー丼」¥300◆レスリング経験のあるガッチリとした大将はラーメン屋での修業経験はないが店内にある製麺機を使って麺も自分で打っている。少し太めの縮れ麺は塩味と実によく合う。
まちかどピックアップ --------2009年1月10日号掲載
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リサイクル+「エコなライフスタイル」を
尾道のリサイクルショップとして定着した桜土手沿いの「リ・バース」は、家庭や会社に眠る不用品のリサイクルに加え、エコロジーなライフスタイルそのものの提案にも力を入れている◆環境負荷低減の仕組みを普段の生活に取り入れてほしいと、割り箸に替わるマイ箸や、スーパーの買い物袋に替わるエコバックの品揃えも充実させた◆またペットボトルのキャップを「エコキャップ」として回収し、樹脂原料としてリサイクルされる際の売り上げの一部をNPO法人のワクチン寄贈団体に寄付。800個でポリオワクチンなら1人分に相当し、感染症などに苦しむ途上国の子どもに届けられる仕組み。店内に専用の回収ボックスを置き、協力を呼び掛けている◆また使用済み入歯をリサイクルするボランティアにも参画。回収ボックスを設置し、集まった入歯に含まれる希少金属の売却益が、ユニセフを通じて事前事業に活用される◆運営会社の勝原商事㈱取締役部長の勝原清志さんは「お客様、店、スタッフ、そして環境を含め地球規模で幸せを実現する店づくりを進めたい」と話す。
まちかどピックアップ --------2009年1月10日号掲載
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お洋服の直し・リニューアルのお店
洋服に流行はあるものの、良い服や思い入れの強い服はいつまでも大事にタンスにしまってあるもの。でもいざ着ようと思ったときに、サイズが合わずに諦めてしまうことも多いのでは?そんな時の駆け込み寺的な存在として地域に愛されてきたのが、福山市城見町にある洋服直し・リニューアルのお店「ほおずき」◆店主は広島そごうやマスコミの手芸講座などで活躍した経験を持つ西本祥江さん。その後、故郷のある備後地方の中心地である福山において洋服直し・リニューアルのお店をオープンさせた◆西本さんは、「昔からの馴染みある常連客の方々に支えられたからこそ、楽しみながら続けていけています」と話す。お店を通りかかる常連さんと雑談するのが楽しみと言う◆「最近では、お母さんが昔から大事にしていた洋服が着たいと、20代の若い娘さんが洋服直しに訪れたのです。直した服を試着すると、流行の洋服と遜色なく、とっても素敵でした」と西本さん。「使い捨てではなく、良いものを大事に着る。やっぱり良い服は時代を選ばないものですよ」とモノを大事にする必要性を伝えている。
まちかどピックアップ --------2009年1月10日号掲載
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絵画と栄養士が考える健康志向の定食!
国道2号線から尾道本通り商店街を市役所に抜ける道(薬師堂小路)沿いに、今は死語となってしまった“純喫茶”というたたずまいの喫茶&軽食「ひろ」がある。店内には本通り駅側入り口にある芙美子像の作者高橋秀幸氏の処女作である絵画や友人所蔵の絵、エッチングなどが壁に飾られ、その絵がお気に入りのお客様もいる◆オーナーの高橋博恵さんは30年数年前にここにパン屋を開き、その後喫茶店とパン屋を併設、喫茶店だけに絞ってから30年以上になる。「来てくださる方に悪くて、お休みできないのよね」と元旦から大晦日まで年中無休で頑張って来た。現在は栄養士だった娘の美恵さんと切り盛りしている◆月曜日〜金曜日の日替わり定食¥700(メーン・小鉢2点・ご飯・味噌汁)は栄養士の美恵さんが考える野菜中心でヘルシーなメニューが多く、毎日通っているうちに「健康診断の結果が改善された」という常連さんもいる。安全にこだわりコロッケなども全て手作り、野菜も安全なものをつかっている。コーヒーセット(サラダ・玉子・フルーツ・トースト)¥600、抹茶セット(餅付き)¥550
まちかどピックアップ --------2008年12月20日号掲載
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楽チンだから続く健康法
健康志向が強まる中、低コストの健康ライフスタイルを提唱している健康呼吸指導士の羽田英子さん。前職は警察官という経歴に驚く◆きっかけは、広島県警生活安全課業務である行方不明者の捜索依頼におけるある疑念。心身を病んだ認知症等の患者の行方捜索依頼が年々増加傾向の中、せっかく発見されても、しばらく経つと同じ患者の捜査依頼を受けるという事態をいくつも体験。根本的な解決を模索する中、健康であり続けることの重要性を悟ったという。ちょうど同時期にBC720生体健身法に出会った。羽田さん自身が、数カ月の実践で成果が出たという体験から、認知症等の病気予防対策に乗り出した◆最近は近所の公民館において、BC720生体健身法を取り入れた健康サークルが活動している。参加者は「今までもいろいろな健康法を経験したけれど、寝ているだけで結果が出るBC720生体健身法に驚いています。楽チンで結果もついてくるから皆続くんです。今では仲間も増え、楽しみながら活動しています」と喜びの声◆最近はBC720生体健身法も「女性自身」、「週刊現代」などのメディアに取り上げられ、密かにブームが到来しようとしている。
まちかどピックアップ --------2008年12月20日号掲載
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猫のまちの坂道に開店した猫グッズ店
尾道の天寧寺・三重塔に続く小さな坂道に猫雑貨の店「銀猫堂」がある◆オーナーの仲村銀さんは今年6月に徳島から猫と共に移り住んで来た。猫が大好き。猫グッズ収集の趣味が高じて3年ほど前に徳島で店を開いていた。徳島から猫の町・尾道に店を持つことを考え、尾道の空き家再生プロジェクトのミーティングに参加、その紹介で現在の場所に居を構えた◆古民家風の木の門を入ると小さな庭では早速、頭部分が猫の焼物の灯篭がお出迎え。今話題の和歌山・貴志駅の「たま駅長」よろしく、店長の白い猫「源造」とグレーの副店長「雷蔵」も機嫌がよければ現れるかも◆販売しているのは銀猫堂オリジナルキャラクター「ねこ丸」を始め、作家1点物の手作り猫雑貨、手作り食器をメーンにぬいぐるみやストラップなど、猫をモチーフにしたものがたくさん集まる。店内には仲村さん自身が集めた猫グッズも展示されている◆千光寺までの坂道を散策していると、猫を見つけては「かわいい!」とカメラや携帯で撮る観光客を見かける。「猫の町・尾道」ならではの店と言えるかも。
まちかどピックアップ --------2008年12月20日号掲載
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床暖房を体験しながらの料理教室も開催
広島ガス(株)尾道支店はこの秋、看板や外壁をリニューアル。夜は国道184号線側壁面の装飾パネルがきれいな景観をつくっている。その支店の一階はショールーム。最新のガス調理・暖房器具と床暖房、ミストサウナなどが体験できる◆床暖房は上に上がる熱の性質に従って下から暖めるため効率的。リモコン操作で台所の立ち位置だけなど部分使用もできる。床暖房向けのガス料金体系もあり、コストも昔の高いイメージとは様変わりしている◆様変わりはガスコンロも同様。最新のSiセンサーは鍋底の温度を監視して調整、立ち消え時は自動消火する。火の魅力を安全に使うための技術は驚くほど進化している。土鍋で炊飯したご飯は格別。料理好きならレパートリーが広がるダッチオーブンも備えたい◆そんなガスコンロを使った料理の魅力をこの秋から月1回程度、床暖房のオープンキッチンを会場にした料理セミナーで知ることができる。好評だった11月末の‘08年ガス展では地元有名シェフが一般の台所器具でプロの技を伝授した。人気に応えて今後も地元のプロを招いた料理セミナーを計画している。
まちかどピックアップ --------2008年12月20日号掲載
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宴会に展示会に 風情ある時間を
明治5の年創業で、文化の香り高い老舗旅館「恋しき」をリニューアルした複合施設「心のふる里 恋しき」は、上質な宴会会場としての利用も提案している◆庭園が見渡せる44畳の二階大広間は60人程度まで、6畳と8畳の続き間となっている2階客室は15人、特等席として使われてきた庭園離れは8人程度まで。料理は、例えば20人以上で、ビール、焼酎、日本酒の2時間飲み放題と、前菜、刺身、煮物、巻きずしなど8品目で一人6,000円、など。利用時間も要相談、内容は予算に合わせることも可能で、鍋料理などにも対応する。歴史が染み込んだ空間で、ゆったりとした時間が流れる中、想像以上に親睦も深まるというもの◆昼食は、そば処の松華堂弁当にざるそばをセットにした「そば御前」(1,300円)を座敷で味わえる◆なお21日までは渡辺和司さんによる干支の作品展が開かれている。渡部さんの工房は福山市新市町にあり、備前焼の技法を使った陶器製小物などを制作。来年の干支の「丑」の作品のほか、クリスマスにちなんだ小作品などを展示販売している。