まちかどピックアップ --------2008年9月20日号掲載
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昔のTOM時代から受け継がれたレシピ
長江の観光バス停車場から本通商店街入ってすぐにカフェバー「TOM」がある◆昼間の人気メニューは◎レアチーズケーキセット¥680◆薄明かりの中、ジャズナンバーが流れ、小さな裏庭に面した奥のスペースは時を忘れてしまう。そんな異空間に観光客などは昼間もカクテルなどのアルコールを楽しむという◆オーナーの須賀さんの父、須賀勉さんは1967年から2号線沿いにバー「TOM」を開いていた。その姿に憧れた彼はいつしか父と同じ名前のカフェバーをオープンさせて、同じようにシェーカーを振っている◆受け継がれたのは名前だけではない。ざくろリキュールベースの「TOMフィズ」も1967年に誕生、息子の手によって再び蘇った。◎TOMフィズ¥600◎TOMソーダ¥600。ノンアルコールなのでハンドルキーパーでも楽しめる上、夜は¥550となる◆カフェバーといってもカクテル¥500〜、焼酎や日本酒・泡盛などもあり、つまみは◎オードブル¥300〜や◎ピザ¥780。ゆっくりとした時間と空間を楽しむのもいいかもしれない。
まちかどピックアップ --------2008年9月20日号掲載
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30年以上同じ味が続く懐かしい喫茶店
駅前渡船で向島に渡るとすぐに「花苑」と大きく書かれた喫茶店の看板が目に入る。オーナーの山根明美さんは昭和50年から自宅近くで喫茶店を開いている◆人気メニューは◎焼き飯(スープ付き)¥550◎野菜炒め定食¥600◆「30年以上同じように作っているだけです」というメニューはどれも懐かしい。例えば◎ナポリタン&サラダ¥600。本格イタリアンが続々と並ぶ中、ハムや野菜、柔らかめのスパゲティーをたっぷりのケチャップで絡めた甘めの味は懐かしい日本食と言える。日本食といえばジャガイモや人参がコロコロ入った我が家の味◎ビーフカレー¥500も「子どもが成長してから家でカレーを作らない」というお客さんにも喜ばれている◆朝7時からやっている◎モーニングサービス¥450〜。好きな飲み物の代金に100円プラスするだけで、ミニサラダ・トースト・ゆで卵・ヤクルトが付く。そんなメニュー目当てに6時半からやって来るお客さんもいる。◎そうめん¥500◎鍋焼きうどん¥600など、リーズナブルな価格と満足のいくボリュームも変わらない。1回お得な回数券もある。
まちかどピックアップ --------2008年9月20日号掲載
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見直そう!身近な沼田川の魅力
三原を流れる沼田川下流の河川敷と中洲を舞台に、濡れる、はしゃぐ、そして川の存在を身近に感じるイベント「第1回かわリンピックinみはら」が開かれる。三原市明神四丁目付近が会場となり、観覧は無料。スポーツの秋に、大人も子どもも本気になって水しぶきを上げ、笑顔がはじける楽しい時間を過ごしてもらえるよう、準備を進めるのは三原市職員自主研究グループ「みはら応援団」◆運動会とテレビ番組でお馴染みの競技を組み合わせ、中洲でぐるぐるバットを行い川の中のホースを取る「ぐるぐる中洲フラッグス」のほか、ドリブルリレー、二人三脚+三人四脚、そり引き、リレーなど7種目で競う。10チーム約80人が参加予定。競技終了後は参加者全員で川の清掃活動に取り組み、「市民の宝物」の意識醸成に努める◆みはら応援団は、自然保護や交流会、リバーマラソンなど県内各地の川に関連したイベント、勉強会に参加し、構想を練ってきた。メンバーは「三原で再び北京オリンピック級の熱気を」と、イベント成功に向け意気込んでいる。
まちかどピックアップ --------2008年9月10日号掲載
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歴史ロマンとまちを見下ろす憩いの空間
国道313号線沿いの神辺高校の南側にそびえる吉野山。その山頂からはかつて神辺城の城主(備後国守護職)が高屋川の沖積地に広がった神辺のまちを見下ろしていた。今は平らな草むらとしてのみ残っている城跡とほど近い山中に福山市神辺歴史民俗資料館がある◆建物はお城をイメージ。城跡の発掘調査で出土した瓦や土器も展示されている。また古墳が多い神辺は古代から政治の要衝だったと思われ、それを裏付ける立派な太刀なども出土している。神辺町で最も古い出土資料は約2万年前の亀山遺跡出土の旧石器で、約3,000年前の縄文時代後期から人々の居住が始まっているとされ、その歴史を実感できる◆民具も展示され、繊維業が発達した歴史を垣間見ることができる。ロビーには小林和作の書もあり、菅茶山の時代から続く尾道との交流も伺うこともできる◆夏休みにはロビーに机を並べ、勾玉づくりのワークショップも毎年開催。今年も3日間(6回開催)で120人ほどの参加でにぎわった◆近くの駐車場まで車が上がり、城跡を含む山頂一帯を散策すれば、喧騒を離れた憩いの時間が持てる。
まちかどピックアップ --------2008年9月10日号掲載
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犬も喜ぶマイクロバブルによる洗浄もOK
東尾道駅近く、おぐら小児科の隣に、犬のホテル・トリミングショップ「ヤンキーエンジェル東尾道店」がある。昨年8月オープンしたこの店は広い犬舎を福山市本郷町に構えている為、犬に負担がなく海外旅行など長期滞在の間の預かりが可能。多頭飼いの方にも便利だ◎一泊¥2,500〜◆トリミング◎チワワ¥2,500〜使用するシャンプーは自然成分のものにこだわっている。また、シャンプーを使用せずマイクロバブルによる洗浄もできるため、皮膚の病気を抱えた犬や、医師に清潔にするよう指示された犬、かさぶた等をキレイにふやかしたいときなど色々なトラブルのある犬の洗浄にも対処でき、抜け毛予防にもなる。犬にとっては温泉療法のようなバスタイムとなる◆ペット用品も扱っているが店内に無いものはカタログからお取り寄せでき、犬の介護用品なども扱っている◆子犬の販売もおこなっているがブリーダーでもあるためアフターケアも万全だ◆なお、トリミング、ホテルご利用の際は必ず1年以内に摂取されたワクチン証明書の提示が必要となる
まちかどピックアップ --------2008年9月10日号掲載
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素朴な料理をしっかり、気軽に楽しめる店
ヨーロッパの裏通りにある家庭料理店のようなフレンチキッチン「ル・それいゆ」(=太陽の意味)は陽気で気さくな長続きする店を目指して名付けられた。チラシに「当店ではフランス式のテーブルマナーはご遠慮いただいております。お箸でどうぞ」とあるように「気軽に楽しくフレンチを」というオーナーの気持ちがにじみ出ている◆素朴な料理をしっかりと食べられるこの店のシェフ高橋正光さんは東京、大阪、神戸のフレンチレストランやホテルを経て出身地の福山で8年前に奥様の一恵さんと開店した◆ランチメニューA◎本日のスープ・肉又は魚料理・プティサラダ・デザート盛り合わせ・コーヒー又は紅茶¥1,365◎Bはシェフ特製オードブルも付いて¥1,890◎ディナー¥2,415◆どのコースにも付いているパンはシェフの手作りでお替り自由。デザートも自家製で絶品◆他にもコースメニューやステーキコースなどがあり、貸切のパーティーにも応じている◆カウンターには二人ずつ区切れるタペストリーが備え付けられていて、クリスマスにはカップルで静かにディナーを楽しめる工夫がされている。
まちかどピックアップ --------2008年9月10日号掲載
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ユーモア?伝統?尾道弁Tシャツ
あたたかくて懐かしい、人情味が伝わる・・・なのに日常生活では徐々に聞く機会、話す機会が少なくなっている方言。そこで「尾道弁」にスポットを当て方言文化の復興を目標にその魅力を発信、良さに再び気付いてもらおうとファインテック㈲社長の山本真義さんを中心に、尾道出身の若者が中心となって企画したのが「尾道弁Tシャツ」。ブランド名も「わしの」とし、尾道をモチーフとしたオリジナルグッズの販売を計画、その第一弾がTシャツ。ホームページで販売している◆シルクスクリーンプリントするデザインは二種類。正座を意味する「おじんじょ」と、とてもすごい、を意味する「ぶちすげえじゃん」。背中側にデザインされた「おじんじょ」は、正座を我慢する和服の女の子を中心に、「おじんじょ」の文字が周囲を囲むデザインで、布地の色は白、黒、オレンジ。胸側にプリントする「ぶちすげえじゃん」は、躍動感のある字体で布地の色は白、黒、赤◆生地にもこだわり、吸汗、肌触り、紫外線カット、透け防止などに優れる国産生地。販売価格は一着2,940円。
まちかどピックアップ --------2008年9月1日号掲載
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ガーデンコーディネーターというお仕事
「店の前に綺麗なお花があるだけで、店主の優しさを想像する」。効率性が重要視される現在、庭面積も少なくなり、草花のあるガーデニングに触れる機会も少なくなっている◆そんな中、「プランツレシピ」の小川朝子さんは福山を拠点にガーデンコーディネーターとして活躍している。コンテストのグランプリなど数多くの賞を獲得した実績があり、技術面での評価も高い◆きっかけは約8年前に何気なく雑誌を眺めていた時に、「私がしたいことはこれだ!」とひらめいた事。これを機に約2年間独学に励んだ。好きなことは上達が早い。みるみる才能を発揮した小川さんはコンテストなどでも活躍し、プロとしての道を歩むチャンスをつかんだ。プロになるには資格が必要。しかし実務経験という壁にぶち当たった。それにもめげず、園芸販売店に実務経験を得るため就職、そうこうして「英国王立園芸協会コンテナガーデニングマスター」等の資格を取得、プロとなった◆現在、小川さんは店舗向けのガーデニングディスプレーを担うほか、講習会の講師としてガーデニングの素晴らしさを広める活動を行っている。