北川鉄工所が福山市内へ主力工場移転計画
建設関連機器、鋳造部品、工作機器等の(株)北川鉄工所(府中市)は、福山市が開発した福山北産業団地(福山市駅家町)に新工場建設を決め、1月22日、福山市役所で立地協定に調印した。
北川祐治社長は進出の主な理由として鋳造部品等の素形材事業部門の増強のため「事業を集約できるまとまった土地が取得でき、人口規模の大きい福山からの雇用確保がし易い、24時間操業ができる、の3条件が可能」だとしている。
計画によると、同団地の7万5千144平方mを取得し、第1期工事として4月に、鋳鉄の金属素形材製造工場として鉄骨造りの建屋延べ床面積約5千平方mの建設に着工し、20年3月に完成。鋳造設備、造型1ラインなどを導入し、4月から従業員25人を配置して操業を始める。生産品目は、受注の拡大している自動車ミッション部品等を月産7百t規模で製造する。投資額は土地代金を含め40億円を見込む。
2期工事など全体構想では、府中市内にある素形材事業部の下川辺工場、中須工場を順次集約して効率化し、生産能力の拡大を図り、環境に配慮した24時間操業可能な、金属素形材の中核生産拠点を目指す。
平成28年を最終年度とする10年計画の全体構想では、建て屋延べ面積約2万平方m、鋳造設備・造型五ライン、機械加工設備を整備し、自動車、建設機械、農機、内燃機等の鋳物素材、精密鋳造品製造と同素材の機械加工の完成品まで一貫体制を確立する。生産能力は1期工事の約7倍月産5千t規模を見込んでおり、総投資額は1期分も含めて150億円。
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日東製網が小林宏明氏の社長就任で新体制
日東製網(株)(東京都港区、主力工場=福山市)はさる1月16日、福山市の病院で死去した小林嗣宜社長(62歳)の後任に、長男で取締役社長室長の小林宏明氏が就任した。1月17日開いた臨時取締役会で、代表取締役社長に選任した。
小林宏明社長は、昭和50年7月12日生まれで31歳。立教大学経済学部卒。平成12年4月広島銀行入行、14年に日東製網入社、社長室長から17年7月取締役に就任、同役を務めていた。
同社は、漁網メーカーで、合繊製無結節網の大手で、明治43年8月普通綟網製造販売を目的に、西備綟織(株)を設立して創業、業歴97年目を迎える老舗。昭和38年4月名古屋市の東洋組網工業(株)と合併、現在の日東製網(株)に社名変更した。
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せとうち観光タクシーのお遍路バスツアー好調
観光バス、タクシー事業の(有)せとうち観光タクシー(尾道市)は、同社が企画し三3月から開始する「四国八十八ケ所霊場めぐり」バスツアーの参加者を募集している。
同社では3月から来年5月までの15回、毎回四カ所から9カ所の霊場を日帰りで巡るバスツアーを行っており、今年で7年目、好評を得ている。
また同社では四国霊場会より、四国霊場巡礼の専門的な案内人「公認先達」の許可を与えられた乗務員が勤務しており、各回のツアーで先達による作法の説明や案内を受けられることも魅力の一つとなっている。
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藤本興業が(株)フューレックに社名変更
映画館・サウナ・飲食店など経営の藤本興業(有)(福山市)は、1月10日付けで、組織と社名変更を行い、(株)フューレックとした。
新社名は、未来のフューチャーと娯楽のレクリエーションを組み合わせた造語で、社員募集して決めた。ロゴマークなども新規に制作した。今年は創業百十周年、会社設立六十周年を迎える節目の年となるのを機に社名・ロゴマークを一新したもので企業イメージのアップとグループの更なる発展を目指す。
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「ふぁみりぃ」展開の(有)トッツが小規模多機能ホームを多拠点化
「ふぁみりぃ」など福祉介護サービスを展開する(有)トッツ(尾道市)は昨年十二月一日に小規模多機能ホーム「ふぁみりぃせら」をオープンさせたのを始め、今年一月一日には三原市内に小規模多機能ホーム「ふぁみりぃ三原西」をオープン、二月一日には福山市内に小規模多機能ホーム「さぼく」をオープンする予定で、積極的な事業拡大を推進している。
同社初の小規模多機能ホームは登録定員二十五人を設け、登録者のみを対象に通い介護サービス、訪問介護サービス、必要時の宿泊サービスなどを提供する国が定めた地域密着型の介護サービス。事業を採算に乗せるには、集合のメリットなど一定規模と運営が必要とされる。
同社は社員教育を重視、「人と人との心の絆を大切に、温かく優しく、夢の持てる地域・社会づくりに貢献する」というモットーを全社員に浸透させながら施設整備を積極的に推進している。
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岡本太郎氏のデザインがサッカーボールパズルに復活
府中で長年眠っていた、芸術家の岡本太郎氏(1911~1996年)によるデザインが復活。いきいきとしたマークをレーザープリントした木製玩具が誕生する。
1970年、府中家具工業協同組合が岡本太郎氏に府中家具のシンボルマークの製作を依頼。十年程度使用され、刷新に伴いその後は同組合が保管していた。偶然そのデザインを発見、ものづくりのまちのシンボルマークとして自社の木製玩具製品に使用したいと考えたのが和産業(有)(福山市)の塚元和則社長。同組合の了承を取り付け、「木izm」ブランドで展開中のオリジナル製品の一つ、サッカーボール型立体パズルにレーザー印刷した製品を近く発売する。
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東洋電熱工業(株)が中国を組み込んだ製品で飛躍
造船設備製造・販売の東洋電熱工業(株)(尾道市)は昨年、創業三十周年を機に創業者の山根明会長から長男の山根脩社長にバトンを渡したが、近年は中国への進出を機に新たな成長路線を歩み始めている。
同社は造船業界の不況期に危機を見事な転機に換えている。中国へ進出し始めていた地場企業のトップから中国人の商社マンを紹介してもらい、「中国の製品を日本の工場に売る」そんな目標が生まれた。
苦労の末、驚くほど安い部品ができた。心臓部になる製品は世界最良の部品を使用、心臓部を支える筐体や鋳物部品など単純な構造の割に高価な部品を中国製に置き換えた。中国で造った部品と国内で集めた部品を自社で組み立て東洋電熱工業オリジナルの製品に仕上げる。世界に負けないハイスペックながら従来品には真似できない低価格を実現させることに成功した。
現在、同社の主力製品に成長している熱交換機がその例。そのほか鋳物部分が大半を占める油こしき、水こしきも自社製品化している。自社製品以外でも船用電灯各種、ボラード、ドア、鋼製はしご、パナマチョックなど中国製船用ぎ装製品も造船業界向けに揃える。また、日本で言えば上場企業クラスの会社とボール盤及び高度なCNC(コンピュータ制御)旋盤を日本で販売する代理店契約を結んだ。
造船業界特有の波に揺れながらも中国進出というパイオニア精神で活路を見出した東洋電熱工業は三十年を節目に新しいステージで飛躍しようとしている。
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トヨタオークション広島会場が東広島市にオープン
トヨタ自動車の子会社で、中古車オークション業界大手の(株)トヨタユーゼック(千葉市)が、中四国エリアのオークション拠点として、東広島市河内町の河内臨空団地内に建設していた、中古車オークション会場「TAA広島」が完成し、一月十六日オープンした。
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