因島でJC広島ブロックOB大会
尾道市の因島、瀬戸田で開かれた青年会議所(JC)広島ブロック協議会会員大会に合わせた同ブロックOB大会が十日、因島青年会議所OB会(弓場敏男会長)の主管により同市因島土生町の土生港とフェリー船上で開かれ、県内からJCのOB会員約二百人が集まった。
はじめに弓場会長があいさつ。続いてOB会員でもある亀田良一尾道市長と佐藤志行尾道市議会議長による来賓あいさつなどがあり、桟橋からフェリーに乗り込んだ。
懇親会はフェリーの車載エリアに二百人分のテーブル席をセット。潮風としまなみ海道の景観を楽しみながら互いに懇親を深めた。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
向島の造船工場跡地に船体ブロック加工拠点
鉄鋼商社大手のJFE商事(株)(東京都)は、船舶ブロック建造の一貫加工拠点を尾道市に開設する。 九月十三日、同社が発表した計画では、この加工拠点は尾道駅前港湾緑地帯の対岸、「男たちの大和/YAMATO」ロケセットで有名になった尾道市向島町の日立造船向島西工場跡地を活用する。工場敷地は土地約十二万四千平方m、工場は五棟、延べ面積二万三千平方m、同社が土地を賃借、建物など設備は買収した。すでに事務所の改装工事を始めており、工場建屋や加工設備などは既存設備を活用して整備、新規導入も行なう。一部は十月中旬から立ち上げ、来年一月には操業体制を整備し、四月から本格稼働を始める。
この加工拠点を運営するJFE商事造船加工(株)(尾道市)。工場では船舶の船首から船尾までの船体を設計通りに細かくブロックに分けて鋼材を加工し、造船所に納入する。造船所では溶接などで組み上げて新造船を建造する。
進出企業は鋼板や形鋼の素材をショットブラスト加工する鐵萬商事(株)(尾道市)、NCプラズマ切断の昭栄産業(株)(同市)、船体ブロック製作を担当する青木鉄工(株)(兵庫県相生市)、船体ブロック製作のイワキテック(株)(愛媛県上島町)、クレーン製作で現在の本社から全面移転して独自に営業活動する尾道造船子会社の福山重機(株)(福山市)。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
(株)明和工作所が土壌硬化剤「シュタイン」販売開始
精密歯車・機械加工の(株)明和工作所(福山市)はこのほど、(株)村松綜合科学研究所(北海道旭川市)が開発し、人体に影響を及ぼすダイオキシンやアスベストを含む土壌の無害化に有効なことを実証した土壌硬化剤「シュタイン」の取り扱いを開始した。
シュタインの特長は、通常の土壌安定剤と異なり、現場の土をそのまま骨材として使用可能なため、砂利や砕石を骨材として用いる場合に比べ、コストを抑えることが可能。また、収縮・膨張の幅が小さいため、ひび割れが少なく、耐酸性に優れるなど。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
日中情報システム(株)が貿易支援システム開発
システム開発などの日中情報システム(株)(福山市)は、貿易書類作成システムを半パッケージ化。他のシステムやホームページ製作、印刷物と組み合わせ、提案の幅を広げている。
データベースソフト「アクセス」で開発し、親会社の作業服メーカー、リミット(株)(同所、同社長)などに納品済み。直接貿易を行う同社に対し、煩雑で時間もかかる手書きによる通関書などの作成を合理化。データの取り込みはエクセルから。契約情報を入力するだけで契約書、パッキングリスト、領収となるインヴォイスなどを容易に発行できる。
(株)ミウラ(福山市)や(株)システムズ・アイ(同)などシステムコンサルタント会社と提携、販路を拡大する。営業本格化は来年春からを予定。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
映クラ(株)が複合商業施設建設や改装で積極展開
飲食店、CD・DVD・ビデオレンタル、インターネットカフェ、自動車売買、ゴルフショップなど約五十店舗を運営する映クラ(株)(福山市)が新規事業と既存店の積極的な新陳代謝で活性化している。
新規事業は不動産開発事業。今年六月末には三原市城町のショッピングセンター「ジャスコ」南側にあったボウリング場跡地を取得、複合商業施設「エスポ三原」を建設した。
そのほか同社は、映像・音楽レンタル店▽DVD・ビデオ・CDレンタルの「メディア21」(広島、岡山県内に十六店)飲食店▽居酒屋の「八犬伝」(広島、岡山県内に十六店)、「酔虎伝」(東広島市)、「焼肉屋さかい」(福山市)、喫茶の「カフェ・エクラン」(フジグラン神辺店内)、「珈琲館」(三原市)、セルフうどんの「ふくでん」(三原市)、まんが&インターネットカフェの「メディア・ネッカ」(福山市)、カラオケの「YOU&遊」(東広島市)、賃貸アパートの「アクアポリス」、コンビニエンスストアー「ファミリーマート」(福山市)、携帯電話の「auショップ」(福山市)、中古車の「ガリバー」(福山、三原、東福山市に三店)。、ゴルフ練習場の「SANYO GOLF」(福山市)、中古・新品ゴルフ用品売買の「ウッド・ワン」(福山市)などを経営。
今年七月二十九日には本社敷地内のまんが&インターネットの「メディアネッカ福山店」をリニューアルオープンした。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
上海の家具展に県東部の家具五社が出展
財団法人備後地域地場産業振興センター(福山市)は、日本貿易振興機構(ジェトロ)の平成十八年度地場産業展示事業を活用し、地場の家具メーカーに呼びかけ、中国の上海新国際博覧中心を会場に開かれる「第十二回中国国際家具展覧会」に出品を決めた。
昨年初めて四社の家具会社を取りまとめて出品したが、今年は五社が参加し、中国市場の中でも富裕者層をターゲットに優れた技術を生かした日本製家具の販路開拓を進める。
今回は五社共同で「JAPAN BINGO」の統一ブランドを立ち上げ、日本語と英語による製品の総合カタログを作成、カラー写真で五社の作品を紹介している。
出展は(株)中山家具、(有)常盤家具製作所、宇野木工(株)、高橋工芸(株)、平井木工(株)の五社三十九点。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
アンデックス(株)が日本一の高層マンションへふとん乾燥装置納入
自動車補修用塗装ブース・乾燥装置で国内トップシェアのアンデックス(株)(尾道市)はこのほど、本社工場の東隣接地にあった元食品工場を取得、改装の終わった七月末から既存工場の一部設備を移転、稼動を始めた。
同社は六月末に輸送用機械向け塗装ブースとしては国内最大級となる航空機塗装設備を川崎重工業(株)航空宇宙カンパニー向けに納入、間もなく始まるボーイング社製最新型旅客機787のボディー生産の一翼を担う。
また今後、主力製品に育てるふとん乾燥装置「カラリ」でも日本一の高層マンションに納入するという大役を担った。高層マンションは大阪市港区弁天町に三井不動産が完成させた「クロスタワー大阪ベイ」。高さ約二百m、地上五十四階、地下二階、総戸数四百五十六戸の建物。住民向けサービスが充実しており、三階にあるパブリックスペースのランドリールームにふとん乾燥装置を備える。同マンションは九月中に入居が始まる。
また全日空の機内誌「ANA JOURNAL」五月号で紹介されたドイツビールの名前が「アンデックス」と同社の社名と同じことからこのビールを取り寄せ、取引先や知り合いに配布。コクのある味わいが評判で社名のイメージアップに一役買っている。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)
(株)協和機設がナノバブル生成装置開発
配管洗浄システム開発などの(株)協和機設(福山市)は、洗浄や殺菌、生理活性など多機能な微泡「ナノバブル」を大量に生成する装置「バヴィタス」を開発、世界屈指の生成能力が実証されたことから、三井物産や丸紅など大手商社を通じて販売に乗り出すと同時に、大阪大学工学部とも用途開発に関して共同研究を進めていく契約を交わした。福山にまた一つ世界レベルの企業が誕生する可能性が高まっている。
直径百万分の一㎜のナノバブルは、圧壊する際の衝撃や、フリーラジカル発生に伴う酸化作用、生理活性作用など多機能さが注目を集めており、水質、土壌浄化や、廃水処理、配管洗浄、ウエハー洗浄、カキ養殖、医療や健康分野での殺菌、生理活性など用途開発が進行中。
「バヴィタス」は気液混合気体せん断方式を採用し、ナノバブルと、百分の一㎜のマイクロバブルが水中に併存する「マイクロナノバブル水」を効率的に大量生成し、マイクロナノバブル水を毎分三十l〜百二十lまで送り込める。
協和機設では臨床検査などで世界大手のベックマン・コールター社(本部アメリカ)の日本法人に試験を依頼。測定可能な直径五百ナノmのバブルが、生成後三十時間経過ながら、一ml当たり五十一万個と高水準で存在することが分かった。
既に三井物産や丸紅など大手商社が次々と販売契約を締結。三井物産は戦略研究所が用途開発を進める。中国の機械商社など海外からの問い合わせも急増中。また産業技術総合研究所や、ナノバブル研究の権威、大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻の河田聡教授の研究室(藤田克昌教授、庄司暁教授)とも連携、工学分野や医療分野での用途開発も同時進行させる。
(詳しくはびんご経済レポート紙面をご覧ください)